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Nintendo SwitchがVRに対応できることを示す動画が公開される

2017/04/27 12:22

    SwitchでVR映像を

    VRゲームに期待しているのは、インディーズデベロッパーとユーザだけではない。

    いくつかの大手ゲームメーカーは、PS4で動作するPSVRやPCベースのHTC Vive・Oculus Rift、あるいはスマートフォンを使ったモバイルVRヘッドセットで動作するVRゲームの開発に取り組んでいる。ゲーマーたちがVRタイトルの発売を期待しているのは、任天堂に対しても同じだ。

    ただ、任天堂の場合は少し事情が違う。PS4やXboxといったハードの存在を前提にゲームを提供するゲーム会社とは異なり、ゲームハードそのものを任天堂が作っているからだ。

    そのため、任天堂が作るソフトだけでなく、ハードのVR対応にも期待が集まっている。特に最近発売されたSwitchは、発表当初からVR対応が噂されてきた。

    SwitchがVR対応する説

    任天堂Switchの箱

    Switchを装着するVRヘッドセット(インダストリアルデザイナーのAntoine Beynelによるイメージ)

    上の画像はインダストリアルデザイナーのAntoine Beynelが作成したイメージだが、こうしたVRヘッドセットがSwitchと同時に発売されることを期待していたファンもいるかもしれない。

    伝えられるSwitchのスペックはVRへの対応に十分なもので、しかも任天堂の特許書類には薄型の端末を装着して使うVRヘッドセットのようなものが記載されていたからだ。取り外したり、組み合わせたりして使えるジョイコンも、VRでの利用に適したデザインだ。

    関係者の発言も、VRへの将来的な対応の可能性を感じさせるものだった。任天堂はおそらく、既にVRのテストを行っているだろう。

    ただ、任天堂がVRの悪影響を懸念しているのも事実のようだ。

    VRへの不安

    VRの使用が子供の目にどのような影響を与えるかははっきりしていない。HTCは「VRの視聴が子供の視力に与える悪影響はタブレット端末を使用したときよりも小さい」という研究結果を発表しているが、長期的に使用したときの影響は不明だ。

    長時間のゲームプレイを長期に渡って続ければ、目の発達に何らかの影響が出る可能性も否定できない。

    さらに、大人であってもVRで気分が悪くなってしまう人は少なくない。一般的なテレビゲームでも、体調・体質やゲーム内容によっては乗り物酔いのような症状が起きることがあるが、VRではそれ以上にVR酔いが発生しやすい。

    プレイヤーに悪影響を与えるこういった不安要素が解消されれば、任天堂も自社のハードでVRゲームを提供するようになるだろう。

    SwitchでのVRを証明する動画

    まだ任天堂はVRゲームの発売を発表していないが、少なくともSwitchをVR用途に使えることは示された。YouTuberのNintendrewは、タブレット端末を頭部に固定するVRヘッドセットを用いてSwitchをVR端末として使用する実験を行っている。

    動画の撮影には、DurovisのDive 7が使われているようだ。このサイズならば、Switchの本体を頭に固定することができる。

    この強引な方法でSwitchをVRヘッドセットとして使うのは、決して快適な状態ではない。

    元々一つしかないSwitchのスクリーンをVR用に使う場合は解像度が低く、幅は左右で各500ピクセル程度しかない。Switchのスクリーンは、バッテリーの持続時間や製造コストを考慮した1280×720ピクセルだ。

    一例として、サムスンのGalaxy S8は2960×1440のWQHD+表示が可能なスクリーンを搭載している。これに比べればSwitchの画面解像度は半分以下で、VRに最適とは言いにくい。

    また、Switchを頭に固定しておくのは少し重い。本体部分だけで約300グラムなので、一般的なスマートフォン(100グラム~150グラム程度)の倍以上だ。

    もっとも、PSVRやViveのようにVRヘッドセット全体では600グラムを超えるものもある。スマートフォンを使用するモバイルVRと比べると重いが、「重すぎてSwitchでのVRはあり得ない」という重量ではない。あとは本体を固定するヘッドセット部分をいかに軽量化できるかが勝負だ。

    解像度や重量といったVRに適さない要素を抱えていることは事実だが、この動画によってSwitchでVRゲームが可能であることは確認できた。VR好きの任天堂ファンは、Switchを使ってVRゲームを実現するようなアクセサリーの発売を期待しても良いかもしれない。

    自社ハードではなく、VR対応のスマホゲームを発売する可能性もある。これまでスマホアプリとは距離を置いている印象のあった任天堂だが、スーパーマリオランで成功している以上はその認識を改める必要があるだろう。

    こちらの方が早期実現の可能性は高そうだ。

     

    参照元サイト名:Upload VR
    URL:https://uploadvr.com/youtuber-proves-nintendo-switch-vr-possible/

    ohiwa


    ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

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