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「VRは未来の美術館になりえるか」HTCが数億円を投じ、「VIVE ARTS」を発表

HTCの「VIVE ARTS」

HTCの「VIVE ARTS」

ハイエンドなVR体験を楽しむことができ、家庭だけでなく様々な体験施設などでも活用されているHTC VIVEを開発したHTCは、VRの世界を通じて新しい芸術体験を楽しめるグローバルなVRプログラム「VIVE ARTS」を発表しました。

今回はそれがどの様なものなのか、そして芸術とVRはマッチするものなのか、過去の実例を交えて紹介していきたいと思います。

世界中の美術作品がVRを使って家庭で楽しめる「VIVE ARTS」

HTC VIVEの開発チームは、11月8日に数百万ドルを投じて作成した新しいグローバルVRプログラム「VR ARTS」を発表しました。

これは、VIVEは世界で最も貴重な財宝をVRを利用しこれまでになかった方法で共有し、新しい価値を創造することが可能だと注目し、この新しい媒体を取り入れたコンテンツ、そして、クリエイターおよび施設を支援するというもの。

既に、台北国立故宮博物院、パリの国立歴史博物館(フランス国立自然史博物館)との画期的なパートナーシップを構築し、芸術と文化の空間を支援し、他にもワシントンDCのニューサウム、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館などがあります。

VIVE ARTSの次のプロジェクトは、ロンドンで11月23日に開催されるテート・モダンの中でも今後の重要な展覧会と評される「Modigliani」で、VRの新しい芸術体験を提供します。

今後VIVE PORTを経由してユーザーは様々な美術作品の展示を体感的に楽しむことが出来るそうです。

美術作品とVRはマッチするのか?過去の例を紹介

今回はHTC VIVEを開発したHTCが主体になって始まったVRと芸術のプロジェクトですが、HTCの他にもその可能性を見出し、VRで芸術作品を楽しむことが出来るコンテンツが増えているようです。

今回は「VIVE ATRS」の様に、アーティストやクリエイターがVRを利用した作品ではなく、作品自体をVRで鑑賞できるようなコンテンツを主体に紹介していきたいと思います。

googleの「Google Arts」

Googleは世界の芸術作品や文化遺産などを鑑賞できるAndroid/iOS向けのアプリケーション「Arts & Culture」をVR対応にアップデートしました。

スマートフォンで芸術作品や文化遺産を鑑賞できた「Arts & Culture」ですが、アップデートによってGoogle cardboardを利用した没入感の高い鑑賞が楽しめます。

また、「Arts & Culture VR」というDaydream専用のアプリケーションではcardboardより一層高い没入感の中で芸術作品の鑑賞できます。

360°見渡せる立体視のVRコンテンツというだけでなく、音声案内などの機能もあり、まさに家にいながら美術館や博物館に来たような感覚に没入できます。

ANAの「IJC MUSEUM」

ANAが日本に来る外国人観光客向けに立ち上げられた観光プロモーションサイト「IS JAPAN COOL?」内のVRコンテンツが「IJC MUSEUM」です。

WEB上で動作するVRのサイトで日本を代表する現代美術の作品たちを世界中のどこからでもアクセスし、鑑賞できるようになっています。

2020年に東京オリンピックが始まり今以上に増えると予想される外国人観光客に向け、ますます需要が増えるであろう日本のアートをより多くの観光客に知ってもらい実際に観光し見に来てもらうのが目的のプロモーション向けサイトになっています。

helo Inc.の「オルセー美術館 至宝のリマスターアート展-」

helo Inc.は絵画や音楽、建築など多様なアート作品をVR空間ならではの自由な演出方法で楽しむことができるVRサービス「VR ART」をリリースしました。

リリース第一弾として、大丸ミュージアムにて行われている「オルセー美術館至宝のリマスターアート®展」の物販での一部作品をVR空間で楽しめるいわばお持ち帰り的なコンテンツを販売しています。

フランスのオルセー美術館で展示されている一部の作品を家にいながらVRで鑑賞できます。

今後は、絵画だけでなく、建築や写真等のアートコンテンツの拡充と、今夏中のSteamストアでの販売を予定しているそうでこちらも家にいながらVRで美術鑑賞を楽しめるコンテンツとして期待できそうです。

「Dali 17 - VR Museum Tours」

Dali17ミュージアムとGreenfield Workshopとのコラボレーションによって制作されたVRミュージアムで、彼の代表作である「記憶の固執」や「The Elephants」などを含める280以上のダリ作品が展示されVR空間で楽しめるアプリケーションです。

現地の美術館に展示されている作品をそのままVRに移行しただけのコンテンツではなく、インタラクションをはじめ、VRの強みを生かした工夫がなされ、ユーザーは現地の美術館に足を運ぶ時とはまったく違う楽しみかたが出来るのが特徴です。

現在は公式ページなども消えてしまってコンテンツを購入することが出来なくなってしまっています。

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