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ユーザの顔を区別できるホログラフィックAIコンシェルジュが発表

2018/09/20 15:47

AIを搭載したコンシェルジュがお出迎え
AIを搭載したコンシェルジュがお出迎え

AIを搭載したコンシェルジュがお出迎え

SF作品では飲食店での給仕や案内所の受付をAI搭載のロボットが行う世界も珍しくないが、現実で人間同様に仕事のできるロボットの店員が登場するのはまだ少し先の話になりそうだ。簡単な受付業務を行うロボットは登場しているが、現時点では労働力として見るよりも店舗のマスコット的な側面が強い。

しかし、近い将来会話を通した情報の提供やホテルのチェックイン程度であればホログラム表示されるAIコンシェルジュに頼めるようになるかもしれない。

ARホログラム企業のVNTANAが、小売業やホテルのフロントなどで利用できるAI搭載ホログラムコンシェルジュを発表したのだ。顧客は3D表示されるコンシェルジュと対話し、サービスを受けることができる。

AIは顔認識機能によって顧客を識別しており、会話の記録や顧客の好みを追跡・記憶することもできるという。

AIによる顧客対応

Mondly VR

チャットボットとの会話を通して語学を学べるMondly VR

AIによる顧客対応の究極の形は、ロボットの店員による応対だ。多くの労働が安価な機械によって代替されるようになった世界を描いたSF作品では、高級店の特徴として生身の人間が接客することが挙げられるものもある。

現在のロボット

現在の技術で実現しているロボットは、残念ながら人間の代わりに接客業をこなせるほど優秀ではない。病気になることはないがエラーを起こすことはあるし、可能な業務も非常に限られている。

将来的には人間に代わって柔軟な対応が可能なロボットも出てくるだろうが、現時点では接客よりも掃除や定形製品の袋詰といった単純作業をロボットに担当してもらうのが適切だろう。人間と違って休憩も睡眠も必要ないので、小さなランニングコストで昼夜を問わず作業を進めることが可能だ。

AIアシスタント・チャットボット

本物の人間ほどの柔軟性は持っていないとしても、人工知能の研究は進んでいる。進んだAIは特別なプログラム言語を使わなくても、ユーザの言葉を理解してくれる。

この特徴を活かしているのがスマートフォンの音声アシスタントやチャットボットだ。こうしたアシスタントは機械の身体こそ持たないが、ユーザの指示に応じて様々な操作を実行してくれる。話しかけたワードで単純な検索をするだけでなく、ユーザの質問に応えて会話をしたり、特定のアプリを起動したりといった動作も可能だ。

こうした機能の発展系がAIコンシェルジュになると思われる。ショッピングモールの案内板やセール情報を記憶したアシスタントであれば、案内を行うことができるはずだ。あるいは、宿泊施設のデータベースと接続してフロント業務を無人化することもできるかもしれない。

VNTANAのAIコンシェルジュ


VNTANAのAIコンシェルジュは、Satisfi Labsと共同でこのAIコンシェルジュを開発している。VNTANAはARホログラム、Satisfi LabsはAIを開発する企業であり、この2社のパートナーシップによってARとAIという二つの先端技術が統合されることになった。

3D表示されるキャラクター

このAIコンシェルジュに手足はないが、スマートフォンのアシスタントと違ってホログラムの顔は存在している。顔があることによってユーザが話しかけやすくなるだけでなく、コンシェルジュを設置する場所に応じたカスタマイズをすることで世界観を構築する助けとすることもできるだろう。

テーマパークのパレード情報を公式キャラクターが告知したり、スポーツイベントの座席案内をスター選手自身が行ったりといった例が考えられる。

顧客を識別

AIコンシェルジュは音声を認識して顧客と会話できるが、声だけでなく相手の顔も認識している。本体上部に取り付けられたカメラによって顧客を識別し、個人に合わせたサービスを提供することが可能になるという。

それぞれの顧客の情報を保存することで、頻繁に利用するブランドのセール情報を優先的に提示するといったサービスが可能になりそうだ。

家庭用にも?

VNTANAのAIコンシェルジュは商業施設での利用を想定したものだが、表示されるキャラクターとコミュニケーションできるシステムとしてはバーチャルホームロボットの「Gatebox」がある。

Gateboxは個人の自宅での利用を想定して開発されており、ユーザの帰宅時間に合わせて照明や暖房といったスマート家電を操作したり、直接の会話またはアプリを通したチャットでコミュニケーションしたりといった機能が提供される。

 

将来は自宅の家電やスマートフォンのアシスタントと、商業施設のコンシェルジュが連携して提供するサービスも登場するかもしれない。顧客に合わせてAIコンシェルジュの姿を変えることもできるはずなので、家でも外出先でもお気に入りのキャラクターが常に生活をサポートしてくれることになりそうだ。

 

参照元サイト:VR Focus
参照元サイト:VR Room


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