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シリコンバレー技術博物館にVRとARの常設展が登場

2017/05/30 10:52

    博物館の展示

    博物館の展示

    VRやARを体験できる施設は増えているが、その施設はVRアーケードのような商業施設だけに限らない。VR Focusはシリコンバレーの技術博物館にVRとARを扱った常設展示が登場したことを伝えた。

    シリコンバレーの技術博物館には多くのテクノロジーが展示されているが、登場したばかりの新技術が何でもここに並べられているわけではない。この博物館で常設展示されるのは、ある程度の成果を上げた技術のみだからだ。

    これは、VR/AR技術が新時代のテクノロジーとして受け入れられつつあることを示す事例かもしれない。

    博物館と展示品

    VRでスミソニアン博物館を訪れる

    VRでスミソニアン博物館を訪れる

    博物館と言えば、様々な知識や技術、あるいは歴史を伝える品物が並んでいる場所というイメージが強いかもしれない。実際にテーマに沿った物品の収集と公開は博物館の大切な役割だ。

    博物館の収集対象となるような品には貴重で高価なものも多く、博物館という施設がなければ一般大衆の目に触れる機会がないだろう。博物館の役割には研究や物品の保存もあるが、教育と啓蒙の場としての役割もまた大きい。

    様々な展示品

    科学博物館、民俗博物館、歴史博物館などでは、人類や生命の歴史を伝えるような古いものや珍しいものを多く見ることができる。だが、美術館や動物園も博物館の一種だ。こうした施設はたまたま扱う品物が美術品や生きた動物であるだけで、いわゆる博物館と同様の役割を果たしている。

    博物館ごとのテーマによって扱う品物は変わってくるが、その共通点は保存すること・展示することに意味があることだ。どこにでもある、ありふれた物品を収集しても意味がない。

    日常生活では目にすることのない深海の生物の標本や、有名な画家の絵は希少なので収集・展示の価値があると言えるだろう。あるいは大量生産された品物であっても、電球のように歴史を変えた発明であれば多くの科学博物館で展示されている。

    一般に販売されているVRやARのデバイスは特別貴重なものではないが、今回技術博物館にこれらの技術を扱った展示が登場した。これは、この技術がそれだけ大きなインパクトを持つと認められたからだとも言える。

    現時点ではまだ発展途上にあると言われれることが多く、体験したことがあるユーザの数も少ないVR技術。一過性のブームで終わるならば博物館のスペースを使って展示するまでもないが、このまま一般化していくならば今がターニングポイントだと考えられる。

    一方でAR技術は多くの人が持つスマートフォンのアプリで利用できる。昨年のポケモンGO人気もあり、実際に試したことがある消費者も多いだろう。将来はこちらもVRとともに「2010年代に登場した代表的な技術」の一つになるのかもしれない。

    教育の場としての博物館

    Birdly

    Birdlyも体験できる

    博物館には、子供たちへの教育と一般市民への啓蒙効果も期待されている。多くの博物館は入館者の支払う入館料を施設の維持や研究のために使っているが、子供や学生の料金が割引されているのはそのためだ。小さい頃に博物館を訪れて歴史や科学に興味を持ったという経験のある大人は多いだろう。

    だが、シリコンバレーの技術博物館(サンノゼのTech Museum of Innovation)でVR体験が可能なのは主に13歳以上の来館者だ。

    VRは新しい技術であり、子供の目に対する影響が確認されていない。悪影響が存在する証拠も無いが、無いという証拠も同様だ。そのため、年齢による体験の制限が設けられてしまっている。

    13歳未満の子供たちは体験できないデバイスも多いが、VRに関心を持つことの多い10代の若者や最新の技術に興味がある大人にとっては魅力的な展示だ。

    館内で利用できるコンテンツ

    利用できるコンテンツとしては、モーションコントローラーを使って操作するルームスケールVRの体験として人気のあるGoogleのTilt Brushがある。VRならではの能力を活かしたコンテンツであり、未来のアートを体験することができるはずだ。

    Oculus RiftでVR彫刻を作ることのできるMediumも体験できる。Tilt BrushとともにVRで新しい芸術の形を作ると言われているアプリだ。VR彫刻ならば特別な道具や材料を購入する必要もなく、失敗したときにやり直すこともできるので気軽に立体作品に挑戦できる。

    大型のVRデバイスBirdlyも展示されており、体験可能だ。BirdlyはVRと大型ファンを組み合わせ、鳥になって空を飛ぶ体験ができるVRデバイスである。有料(一般8ドル、会員5ドル)ではあるが、多くのVRアーケードや店舗の体験スペースで試せるHTC ViveやOculus Riftと違ってこのデバイスを試せる場は貴重だ。

    こうした珍しい体験が可能なのも博物館を訪れる理由になるだろう。

    展示にはHTC Vive、Oculus Rift、Homido v2、Samsung Gear VR、Google Cardboardや一般的なディスプレイが利用されている。残念ながら、GoogleのDaydream Viewは使われていないようだ。

     

    参照元サイト名:VR Focus
    URL:https://www.vrfocus.com/2017/05/vr-and-ar-get-a-place-in-silicon-valleys-tech-museum/

    参照元サイト名:Tech Museum of Innovation
    URL:https://www.thetech.org/rebootreality


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