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VR×フィンテック!VR、ARをはじめとする最新技術で決済はこう変わる

2017/06/24 17:30

    VR フィンテック

    VRやAR、AI(人工知能)など、現在、新しい技術によって世の中の仕組みが大きくアップデートしようとしている。

    こうした動きのひとつが、IT技術を使った金融サービス「フィンテック」

    経済ニュースや雑誌などで書かれることも多いので、見たことがあるという人は多いだろう。

    実はこの「フィンテック」をさらにVRやARと組み合わせようという試みも生まれている

    この記事ではそんな、「フィンテック」とVR/ ARを組み合わせた技術について紹介したい。

     

    モバイル決済にクラウド家計簿…すでに身近に溢れるフィンテック

    「フィンテック」とは、「ファイナンス(Finance)」と「テクノロジー(Technology)」を組み合わせた造語で、IT技術を使って生み出された新しい金融サービスのこと

    具体的な事例としては、例えばモバイル決済の「Square」

    「Square」はスマートフォンに小さな端末を取り付けることで、スマートフォンでクレジットカード決済が可能となるサービス。

    クレジットカード会社と個別に契約する手間なく開始できる上、手数料も3.25%(ICカード差し込みとスワイプによる決済時)とリーズナブル。

    さらに、決済代金の入金が最短翌営業日となっており、クレジットカードの導入に二の足を踏んでいた個人商店中心に大きく普及したサービスだ。

    また、「マネーフォワード」のようなクラウド家計簿サービスも、フィンテックのひとつ

    銀行口座やクレジットカードと連携し、入出金記録を元に自動的に家計簿を作成

    現金での支払いも、スマートフォンでレシートを撮影するだけで取り込むことができる

    資産管理にかかる手間を激減させる、画期的なサービスだ。

    取引額の高騰が話題となっている、電子通貨「ビットコイン」も「フィンテック」のひとつ

    このように、既に我々の周りには「フィンテック」サービスが溢れている

    そして、VRやARと組み合わせた新たな「フィンテック」サービスも生まれつつあるのだ。

     

    バーチャルなクレジットカードで決済!「Worldpay」

    「Worldpay」は、VR空間内のクレジットカード決済を可能とする決済システム。

    クレジットカードで決済をする場合、ユーザーの周りに散らばるバーチャルなキーを使って暗証番号を入力する。

    「AirPIN」と呼ばれるこの技術は、暗証番号をユーザーの周囲の第三者に推測されないようにするためのセキュリティシステムだ。

    現在、VR対応を進めているECサービスも存在しているが、どのように決済をさせるかは課題のひとつ

    ヘッドマウントディスプレイを脱ぐことなく、シームレスにVR空間内で決済できるという利便性と、セキュリティが両立した決済システムであれば、今後普及の可能性は大いにある。

    ■関連記事
    バーチャルなクレジットカードで支払いを行う決済システム

     

    うなずくだけで決済可能!「VR Pay」

    「VR Pay」は、中国のアリババ社(阿里巴巴集団)が開発した決済システム。

    その特徴は、うなづくだけで購入ができるという仕組み。

    アカウントへのログイン時に声紋認証を行うことで、セキュリティを高めるようだ。

    アリババはVRショッピングサービス「BUY+」も手がけているため、商品の選択部分だけでなく、決済まですべてトータルでVR化しようとしているのだろう。

    ただこの「うなづくだけで購入ができる決済システム」は、ショッピングだけにとどまらない可能性を秘めている

    というのも、VR空間内でどれだけシンプルに決済させるかというのは、VRゲームにおいて大きな課題だからだ。

    VR以外の一般的なゲームにおいて、現在のマネタイズの主流は、ゲーム本体を無料で提供しておき、ゲーム内アイテムを販売する…という形。

    この形では、ゲーム内でユーザーの課金モチベーションを上げ、シームレスに決済へと導くことが重要とされる。

    VR空間から出ることなく、快適に決済が可能となれば、VRコンテンツ内での新たな課金モデルも生まれるだろう。

     

    VRによる新たな購買体験!みずほフィナンシャルグループと富士通による実証実験

    最後は、みずほフィナンシャルグループと富士通による実証実験。

    実証実験では、富士通が販売するVRプラットフォーム「zSpace」上で動作する金融サービスのデモコンテンツを用いた検証が行われた

    このでもコンテンツの内容は、デモコンテンツと同時に作成されたムービーを見ることで把握できる。

    立体映像で描き出された商品を、リアルタイムに色を変えつつ検討する女性

    購入すると、AIが支払い状況についてアナウンス…。

    もちろんまだ実証実験の段階に過ぎないが、決済システムの未来を感じさせるものとなっている。

     

    誰もが自分の支払い能力を確実に把握できるようになる?未来のフィンテック

    「フィンテック」とVR/ARの組み合わせ事例はどれも未来を感じさせるものだ。

    ただ筆者は、日本においては、なかなか普及が進まないのかもな…と個人的に思う。

    というもの、日本はまだまだクレジットカードの利用率が少ないからだ。

    「SUICA」のようなプリペイド型の電子マネーなら、支払った額を把握できるため安心して使えるが、使った金額が即座に把握できず後払いとなってしまうクレジットカードは、使うのに抵抗がある…と考える人がまだまだ多い

    とはいえ、「フィンテック」がさらに発展すると、それすら解決するだろう。

    みずほフィナンシャルグループと富士通による実証実験のムービーが描いている通り、たとえクレジットカードを使った場合であっても、今月の支払い能力がどれだけ残っていて、自分が今月どれだけ使ったかを即座に把握できるようになるからだ。

    「使った額がわからないからクレジットカードの使用は怖い」という人でも、今月使用した現金や財布の中身、銀行口座残高を1円単位で把握しているわけではないだろう。

    しかし、VR/ARと「フィンテック」が発展すれば、それがリアルタイムに認識できるようになるはずだ。

    RPGのヒットポイント表示のように、今月の使用上限と現在の残額が一目でわかるようゲージ表示してくれれば、お金を無計画に使い過ぎて火の車になってしまう…ことも軽減できるだろう。

    そこまで発展すると、日本でも一気にクレジットカード決済が広がるんじゃないか…と思う。

    なので、是非とも進化していただきたい…!


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