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VR制作のハードルがグッと下がる!VR制作ツールやサービスの進化

VR 制作ツール

VRにとって2年目となる2017年は、VRコンテンツのみならずVRデバイスも多くの種類が発表された。

そんな中で特徴的だったのは、Oculusが発表した「Oculus Go」ではないだろうか。PCもプレイステーション4もスマートフォンさえも不要、「Oculus Go」単体で動作し、価格も2万円台とリーズナブル。

これまでカジュアルにVRを楽しむ場合はスマホVRで楽しむというのが主流だったが、スマートフォンをセッティングする必要がないためスマホVRよりカジュアル。さらに、コントローラーと連携するため、スマホVRよりもリッチなVR体験が可能。

恐らく2018年は「Oculus Go」を中心として、カジュアルにVRを楽しむユーザーが増えていくことは間違いない。そうなると、ユーザーを楽しませるだけの数、VRコンテンツが必要となる。ビジネスチャンスは十二分に潜んでいそうだ。

とはいえ、VRコンテンツを制作するのは敷居が高そう…。そう思ってしり込みをしている企業やクリエイターもいるだろう。しかし、この2017年に進化したのはVRデバイスやVRコンテンツだけではない。VRコンテンツを制作するためのツールも進化している!

そこでこの記事では、VRコンテンツ制作ツールの最新機能についてご紹介しよう。

 

VR制作機能が大幅進化!Adobe「Premiere Pro CC」

ビジュアル的なクリエイティブを制作するためのツールといえば、代表的なものがAdobeの制作ツール類。WEB媒体でも紙媒体でも、Adobe製品を一切使わない、触ったことすらない…という企業・クリエイターは皆無と言っても過言ではない。

そんなAdobeの動画編集ツール「Premiere Pro CC」は、2016年からVR向けの機能に対応を開始していたが、ここにきて大幅な機能拡充を見せている。

Adobeは動画編集ツールとして「After Effects」も用意しているが、短い動画素材に対して特殊効果を付与することを目的とする「After Effects」に対して、「Premiere Pro CC」は、動画の素材となるパーツを時間軸に並べてつなぎ合わせ、ひとつの大きな動画を作成することが目的。

エフェクトをはじめとして動画編集用の機能が充実しており、非VR動画を編集するためのプロユースツールとしてこれまで活躍してきた。そこに、2017年、VR動画向けの新機能が追加された形だ。

追加された新機能は、まず、「HTC Vive」または「Oculus Rift」といったヘッドマウントディスプレイを装着したまま編集が可能になったこと。さらに、360°VR動画向けのエフェクト機能を標準搭載し、ブラーやグローといった効果を360°動画へと手軽に付与することが可能に。

また、ビジュアル面だけでなく360°空間音声に対応するなど、よりハイクオリティなVR動画が、より自然に、より手軽に制作できるようになっている。

「Premiere Pro CC」は「Creative Cloud」を通じて提供されており、利用にあたってはサブスクリプションの購入が必要だ。

「Photoshop」や「Illustrator」といった「Creative Cloud」に含まれる他のツールを利用せず、「Premiere Pro CC」のみを単体で使う場合、個人契約なら月額2,180円(税別)から法人契約なら1ライセンス月額2,980円(税別)から利用可能だ。

【関連サイト】
Adobe Premiere Pro CC

 

素材を使って完成までの手間と時間を軽減!アマナイメージズ「360°WORLD」

360°WORLD


出典元:360°WORLD

非VRコンテンツを制作する場合には、手間や時間を軽減するためによく採られる方法が、ロイヤリティフリー素材を使用する…という方法。WEB媒体、紙媒体はもちろんのこと、ゲームにおいても楽曲や3Dモデルなどがロイヤリティフリー素材として提供されている。

VRコンテンツを制作する場合においても、VRゲームの開発であれば、3Dゲーム用に提供されたロイヤリティフリー素材を使用することが可能だった。しかし、VR動画を作成する場合には、こうした方法が取れなかった。ロイヤリティフリー素材をオープンに提供する場がなかったからだ。

しかし、ロイヤリティフリー素材提供サービスの「アマナイメージズ」が、2017年10月にVR向けロイヤリティフリー素材提供サービス「360°WORLD」をリリース。3Dモデル素材に加えて、360°写真、360°動画といった素材の提供を開始した。

オリジナルのVR動画の1シーンに使うといった用途はもちろんのこと、プロモーション用のVRコンテンツやプレゼン用のVRコンテンツなど、手軽に素早くコンテンツを作成したいケースにはもってこいのサービスといえる。

また、ロイヤリティフリー素材を使えば、手早くパイロット版を作成して事前検証ができるため、完全オリジナルのVRコンテンツを作成するという場合にも、成果物のクオリティを効率よくアップすることができるだろう。

【関連サイト】
360°WORLD

 

ツールについての専門知識は不要!2018年はVR体験のノウハウが重要な時代に

2017年までは、VRコンテンツを制作する場合、いかに魅力的なVRコンテンツを実現するか?という「体験の質」のノウハウ以前に、どうやってVRコンテンツを作るのか…というツールのノウハウが必要だった。

しかし、「Premiere Pro CC」の進化によって、これまでの動画編集ツールの延長線上でVR動画を作れるようになり、素材についても、わざわざ撮影せずとも「360°WORLD」から購入することが可能に。

もはや、ある程度動画編集の知識があれば、VRコンテンツを作ること自体は難しくない。なので、今後はVRコンテンツの本質といえる「体験の質」が重要になっていくだろう。2018年は、VRコンテンツのクオリティ競争が激化しそうだ!

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