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ウルフェンシュタイン3DからDOOM VRまで!VRと相性の良いFPSジャンルの歴史を振り返る

2017/10/23 14:36

ベセスダ・ソフトワークスから新作VRタイトル「DOOM VR」が発表され注目を浴びています。

「DOOM VR」とは、元祖VRゲームと呼び声高い名作FPS「DOOM」のVRバージョンで、VRとFPSというゲームジャンルは非常に相性が良く、ゲームのネームバリューのみならず、FPSというゲームジャンルでも注目されています。

そんな、VRと相性の良いとされるFPSというゲームジャンルの歴史を振り返り、VRとどのような形で結びついたのかを紹介していきたいと思います。

FPSの誕生 ~元祖FPS「ウルフェンシュタイン3D」そして「DOOM」~

さて、FPSというゲームジャンルを語るうえで欠かせないFPSの元祖とも呼ばれている作品が「ウルフェンシュタイン3D」と「DOOM」です。

ウルフルシュタイン3Dは、id Softwareから1992年にリリースされた世界初のFPSタイトルで当時日本ではスーパーファミコンなどのドット絵ゲームが主流であり、今の様な3DCGの技術はありませんでした。

本作はそんな時代で3Dを再現し、一人称視点での武器や体力の表示のUIなど現在のFPSでも引き継がれているような要素をこの時既に持っていました。

そして、それから1年後1993年に同じくid Softwareから登場したのが「DOOM」です。ウルフェンシュタイン3Dの時点で今のFPSの原型を持っていましたが、知名度や売り上げでは「DOOM」が大きな成功を残しました。

その社会現象は、非常に大きなもので、FPSというジャンルが当時あまり浸透していなかった日本ではFPSのゲームを「DOOM系ゲーム」と呼ばれていたほどです。

その高い人気を反映して、以降「DOOM クローン」と呼ばれる DOOMを模して作成されたFPSが多数つくられました。これら「DOOM クローン」の中には、「Rise of the Triad」、「System Shock」、Ken Silvermanが作成したFPS用ゲームシステム「Build エンジン」を採用し、リリースされた3D Realmsの「Duke Nukem 3D」などといった高い評価を得た FPS も多数存在し、このことからも「DOOM」が1990年代の3Dアクションゲームに与えた影響が多大なものであるということがわかりますね。

グラフィック技術が向上し、フル3DのFPSも登場!

以降も様々なFPSタイトルが登場しましたが、その後登場したFPSのタイトルで最も重要なタイトルは「DOOM」や「ウルフェンシュタイン3D」と同じ、id Softwareから1996年に発売された「Quake」といえるでしょう。

DOOMやウルフルシュタイン3DがFPSの元祖とするならば、「Quake」は今では当たり前となったオンラインでのマルチプレイ、そしてフル3DのFPSの元祖といえます。

今までのDOOMなどを代表とする初期のFPSでは建物や部屋の壁などのみを3Dで描写し、敵キャラクターやアイテム、武器のグラフィックはドット絵の2D描写となっていましたが、「Quake」はキャラクターや武器をはじめとするほぼすべてのオブジェクトが3Dで描写されるようになりました。

翌年には続編も作られ、そしてこのころから今でも人気があり日本でFPSを広めた作品ともいえる「ゴールデンアイ 007」(1997年発売)やSteam運営でも知られるValve Softwareの「half-life」(1998年発売)アンリアルエンジンとして今でもVRやゲーム業界に大きな影響をもつ「アンリアルトーナメント」(1999年発売)など続々と大作FPSが登場しいわばFPS創世記の「DOOM」の時代から黎明期へと移り変わっていったのです。

そしてFPS全盛期へ!

そして時は進み現代、FPSは次世代ゲーム機の登場により表現の幅を飛躍させ、まるで戦争映画の様なダイナミックな演出が楽しめる「コールオブデューティ」シリーズや「バトルフィールド」シリーズが人気を博し。

e-sportsと呼ばれるゲームの競技性を極限まで突き詰めてゲームをスポーツの様に大会を開いて楽しもうとする動きも出始め、それによりFPSでも「オーバーウォッチ」や「カウンターストライク」「レインボーシックスシージ」など多く大会が行われるような競技性を重視した対戦メインのFPSも登場しています。


e-Sportsと呼ばれるFPSを使ったゲーム大会の様子。プロの実況者が実況し、スポンサー企業が付いたプロのゲームプレイヤーが戦っています。

次世代ゲーム機の登場や技術の発展により表現の幅を広げ、現在のFPSはこのように多岐多様にジャンルを増やしています。

VRの登場で未来のFPSにも新たな可能性が!?

ここまででFPSの非常にプリミティブな状態であった「DOOM」から技術の発展により、進化していく様子を見てもらいました。

FPSのゲーム体験は三人称視点のゲームと違い、一人称視点で主人公とプレイヤーがリンクし、まるで「自分がゲームの中で起こっているようなことを実際に体験しているような感覚になれる」という点が特徴です。

この「自分がゲームの中で起こっているようなことを実際に体験しているような感覚になれる」感覚はVRで加速するというのは言うまでもなく、これがVRとFPSの相性の良さの最たる理由だとわかります。

VR専用のゲームで異例のヒットを記録した「Raw Data」や「Arizona Sunshine」もまたこれらの元祖FPSのエッセンスを汲んだ新しいタイプのFPSだと言い換えることが出来ると思います。

今後VRデバイスが進化していくとともにFPSのゲーム体験もさらに飛躍すると予想されます。FPSファンの一人としてこれは目が離せない流れです。

1ch


フラッシュ黄金期にゲームや映像に魅せられ、趣味でバンドのミュージックビデオや映像を作成しながら音楽も作っていたりしています。 芸術、文化、社会的な側面からVRという新媒体を見守り、新しい情報やゲームを紹介していきます。

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