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VRで仮想キャラと結婚もしたい!?バーチャルな人生がビジネスのカギになるか

Gatebox 次元渡航局スクリーンショット

架空世界の景色やできごとを、現実かのように知覚して楽しめる「VR」は、紛れもなく先端の技術。ただ、ユーザー側の求めるものは、先端のさらにその先を行っている。架空世界に住む存在=キャラクターと、現実のように結婚したり、一緒の時間を過ごしたりしたいのだ。

そんなことは現在の技術では無理…と思うかもしれないが、部分的にでも実現しようとする事例が存在している。ユーザー側の需要が存在しているので、部分的であっても実現すれば話題を作り出すことが可能だ。

…この記事ではそんな、架空のキャラクターを現実化させようとする試みについて紹介したい。

 

40年以上前から存在!?架空世界を現実に体験したいという需要

VRで恋愛を楽しむ男の子
二次元キャラクターが現実化し恋人になる…というシチュエーションは、少年マンガでは繰り返し描かれてきたシチュエーションだ。週刊少年ジャンプで連載されていた桂正和氏の「電影少女(ビデオガール)」や週刊少年マガジンで連載されていた赤松健氏の「A・Iが止まらない!(あいがとまらない)」といった作品を覚えている人も少なくないのではないだろうか。

また、実は二次元キャラクターについてのイベントを現実に実行してしまう…という事例も、意外と昔から存在している。代表的なのは今から40年以上前、1970年に行われた「あしたのジョー」の登場人物、力石徹の告別式イベントだ。

力石徹の告別式イベントは、ファンの集いとして公式に企画されたものだが、ファンによって自主的に執り行われたものもある。アニメ「機動戦士ガンダム」のガルマ・ザビの葬儀だ。

近年の事例では、ニンテンドーDS向けの恋愛ゲーム「ラブプラス」が挙げられる。「ラブプラス」は、そもそもゲーム内の女の子キャラクターと恋人として交際するというもので、タッチパネルを使ってスキンシップしたり、ニンテンドーDS本体の時計機能を使って現実の日時に合わせてデートイベントを行ったり…と、「架空のキャラクターをいかに現実だと感じさせるか」というコンセプトを持ったゲームだった。その試みはゲーム内に留まらず、ゲーム内の彼女と過ごすためのクリスマスケーキが販売。「ラブプラス」がヒットした2009年にはTwitterを利用する日本人ユーザーも増えていたため、ゲーム内の彼女との記念日イベントを写真に撮り、Twitterにアップロードするという光景も見かけるように。

2013年には、バンダイナムコが「カフェ&バー CHARACRO」をオープン。「カフェ&バー CHARACRO」はアニメとコラボレーションし、内装や飲食物をアニメ内の世界観で再現するというもの。キャラクターではないが、アニメの世界観を現実に味わうことができるという店舗だった。

ここ50年ほど、アニメやコミック、ゲームの普及と技術進歩に伴って、「架空世界を現実のものとして楽しむ」という文化は広がってきているといえるだろう。

 

婚姻届を受付!?架空のキャラクターと結婚できる時代に

二次元キャラクターを現実世界に現出させる…この言葉がまさにピッタリのプロダクトが、「Gatebox」だ。「Gatebox」はGatebox株式会社によるデバイス。透過型ディスプレイを使って美少女のホログラムを表示、さらにIOTを駆使してホログラムが現実に存在するかのようなコミュニケーションが楽しめる。

そんな「Gatebox」を開発・販売するGatebox株式会社が新たに始めたサービスが、あらゆる架空のキャラクターとの婚姻届を受け付けるというもの。専用の婚姻届に記入を行って提出すると、婚姻証明書を受け取ることができる。当然ながら、架空のキャラクターとの結婚なので、法的に意味があるものではなく、利用者が精神的に楽しむものだ。

この婚姻届、Gatebox株式会社への就職を希望する場合にエントリーシートとして使え、書類選考なしで面接に進めたり、入社した場合に架空キャラクターとの「扶養手当」がもらえるなどの各種特典が得られたり…という仕組みになっている。

つまり、ビジネス的観点としてみると求人募集のためのプロモーション企画と言える。ただ、VRゲームや商品の擬人化マスコットなど、何かしらの架空キャラクターを抱える企業であれば、キャラクターを通じて自社ブランドとユーザーとの距離を縮める施策として利用できるのではないだろうか。

【関連URL】
「Gatebox 次元渡航局」

 

VRで体験!架空のキャラクターとの結婚式

Gatebox株式会社の婚姻届受付サービスはアナログなサービスだが、VRを使ってリアルに結婚を体感できるようにした試みも存在する。PC向けアダルトゲーム「新妻LOVELY×CATION」のプロモーションイベントとして行われた「VR結婚式」がそのひとつだ。

「VR結婚式」は、実際に東京都の結婚式場を利用して行われ、VRヘッドマウントディスプレイを被って、架空のキャラクターとの結婚式が体感できた。「新妻LOVELY×CATION」というゲーム自体が新婚生活を扱った内容であるため、VRイベントを通じてより感情移入度が高まる設計となっている。

【関連URL】
「新妻LOVELY×CATION VR結婚式」

 

イケメンとの結婚式も!東京ゲームショウ2017ボルテージブース

挙式VRのイメージ
VRで体感する架空キャラクターとの恋愛イベントということで有名なのが、東京ゲームショウのボルテージブースだ。東京ゲームショウ2017ではイケメンキャラとの結婚式が楽しめる「挙式VR」を実施。

また、2016年までも「壁ドン」や「あごクイ」などが体験できるVRアトラクションを展示していた。恋愛ゲーム内の意中のキャラクターとのイベントが現実のように体感させる…という点においては、VRはまたとないソリューションといえる。

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恋愛ゲームのイベントがビジネスのカギとなる!?

架空キャラクターを現実に存在するかのように実感させることについて、普遍的な需要があるのは間違いない。ではどんなビジネスが考えられるか?…という点において参考になるのが、恋愛ゲーム内で描かれるイベントだ。

恋愛ゲーム内で描かれるイベントは「告白」「初デート」「クリスマス」「初詣」「結婚式」「初キス」「誕生日」…など、実際の恋愛と概ね変わりないが、「どんな展開を迎えるか?」という部分については、ユーザーの求める展開が凝縮されているといえる。

恋愛ゲームをプレイしてイベントとその展開を書き出し、どの部分を現実化させるか、VRやAR、アナログなサービスをどう組み込むか考えることで、新たな企画のヒントが生まれそうだ。


ゲーム作りからゲームレビューまで、ゲーム何でも大好きなゲーム作家。子どものころから夢見ていたVR技術の実現に歓喜!ホラーとオカルトが大好きなので、バーチャル世界でたくさんのゾンビや亡霊に何度も殺されたい!!

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