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VRライブ配信を実施した「Dota 2」!今さら聞けないeスポーツのメジャー種目「MOBA」とは?

2017/09/03 11:30

VR MOBA DOTA2

来年、2018年1月にはe-Sportsの大会「Evolution」が「EVO Japan 2018」として日本で開催

「EVO Japan 2018」では、今年6月に発売されたばかりのニンテンドースイッチ向けゲーム「ARMS」が種目としてラインアップされている。

また、プロe-Sportsチームである「SCARZ」が同じくニンテンドースイッチ向けゲーム「スプラトゥーン2」について部門を立ち上げるなど、日本でもe-Sportsが活性化しつつある。

そんな中、8月に行われた「Dota 2(ドータ ツー)」の世界選手権においては、VRを使ったライブ配信が実施された

日本だけにとどまらず、e-Sportsというジャンルが大きく飛躍しようとしている状況だ。

そこでこの記事では、VRライブ配信を実施した「Dota 2」と、「Dota 2」のゲームジャンルであり、e-Sportsのメジャー種目となっている「MOBA」について紹介したい

「Dota 2」のゲームジャンルは「Dota」?それとも「MOBA」?

VR MOBA DOTA2

出典元:Dota 2

「Dota 2」はゲームの固有名称で、「MOBA(マルチプレイ・オンライン・バトル・アリーナ)」と呼ばれるゲームジャンルの作品

「MOBA」の目的は敵の拠点を破壊すること

敵・味方とも人間が操作するプレイヤーで、それぞれのプレイヤーがヒーローと呼ばれるユニットを操作して戦う。

ヒーローにはそれぞれ、防御力は高いが攻撃力は低いだとか、攻撃力は高いが防御力は低い…といった特徴が設定されているため、勝つためにはチームメンバーとの協力が欠かせない。

ヒーローは特徴やヒーロー同士の相性こそあれ、強さ自体に明確な差が持たされているわけではないので、プレイヤーのテクニックと戦略がゲームのポイントとなる。

現在e-Sportsのメジャー種目になっているのは、このようにプレイヤー自身の腕前が極めて重要なゲームジャンルだからだろう。

なお、そもそもこのゲームジャンル自体を生み出したのが「Dota 2」の前作である「Dota(Defense of the Ancients)」

「Dota」は、「War Craft3(ウォークラフト3)」という「RTS(リアルタイムストラテジー)」から派生して作られた作品で、いわばジャンルの元祖であるため、これまで「Dota」的なゲームのことは「Dota系ゲーム」と呼ばれていた

しかし「League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)」や「Heroes of the Storm(ヒーローズ・ザ・ストーム)」、「Vainglory(ベイングローリー)」など同ジャンルのゲームが増えてくるにつれ「MOBA」というジャンル名が定着していったのだ。

「Dota 2」のおもしろさのポイントは


「Dota 2」は5VS5のチーム戦でプレイする「MOBA」で、「Ancient」と呼ばれる敵の拠点を破壊することが目的。

とはいえ、いきなり敵拠点を破壊するなんてことはできない。

敵「Ancient」までの3つのルート(=レーン)を辿り、敵拠点までの間に配置されている敵の建物を破壊していくことで、徐々に敵「Ancient」へと迫っていく。

もちろん、敵ヒーローは建物を守ろうとするし、敵ヒーローもこちらの建物や拠点を狙って行動している。

プレイヤーが選択可能なヒーローは100種類以上あり、個性豊かなパラメーターとスキルを保有

しかし、格闘ゲームのようにヒーロー同士がいきなり戦うゲームではない

ヒーローにはRPGのようにレベルが設定されており、経験値を貯めることでレベルアップして強化できる。

このため、いかに敵よりも早く成長させるか…というところがゲーム進行上のポイント。

自分が敵ヒーローを倒した場合には大量の経験値を獲得できるが、逆に敵ヒーローに倒された場合的に大量の経験値を与えてしまうので、いかに倒されないように敵を倒すか…という立ち回りが重要だ。

ヒーローには、序盤は弱いがアイテムによって強くなっていく「キャリー」、スキルによる援護を得意とする「サポート」、敵の成長を妨害する「ヌーカー」、敵の攻撃を妨げる壁役「デュラブル」、集団船を得意とする「イニシエーター」…などなどの役割が設定されている。

こうした自分のヒーローの役割を最大限活かしつつ、仲間のヒーローと連携し、敵の弱点を突く…という戦略性に本作のおもしろさが詰まっている。

VRライブ配信でプロゲーマーが操作する「Dota 2」の世界へ入り込める!

プレイヤーたちの戦略を楽しむ「Dota 2」にとって、VRライブ配信がどんな意味を持つのか?というと、観客が「Dota 2」の世界に入り込めるという新たな価値が生まれることだ。

「Dota 2」は現在どの場所にどのプレイヤーが存在するのかという空間情報が意味を持つゲームだ。

このため、通常マップ、ミニマップとも俯瞰形式で各キャラクターの位置関係が把握しやすいインターフェースになっている。

位置情報を元に戦略を家が得るプレイヤーにとっては理にかなったインターフェースだ。

しかし観客にとっては、個性的なヒーローたちがド派手なスキルで戦う要素もまた魅力!

この点、VRであれば、観客はヒーローの視点でプロゲーマーの操作する「Dota 2」の世界を体験できる!

ヒーローたちが活躍する様子を、まさにその場に立ち会って鑑賞できるというわけだ。

一方、VR空間にスクリーンを使って俯瞰の状況を投影するモードもあり、これまで通り、プロゲーマーたちがどんな戦略を駆使しているのか…という観点から鑑賞することもできる。

観戦にこそVRは向いている!?

プレイヤーは俯瞰視点、VR観戦者は一人称視点…というように、非VRのプレイヤーとVRを使用する観戦者という形で分けるのは、他のゲームジャンルでも活用できそうだ。

たとえば日本発のe-Sports種目「対戦格闘ゲーム」は、基本的にプレイヤーは横から見たサイドビュー形式でプレイする。
これは、技のリーチが重要な要素となる「対戦格闘ゲーム」において、3Dの主観視点よりも敵との間合いが把握しやすい2D視点の方がプレイしやすいからだ。

しかし、観戦者としては各キャラクターの視点から試合を体験してみたい…。

こうした要望を両方叶えることができるVR技術は、今後e-Sportsの種目として発展していくゲームジャンルにとって、有効なソリューションになるんじゃないだろうか。

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