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バーチャル空間に集ってゲームや動画を楽しめるソーシャルVR「VRChat」が約4億円を調達

2017/09/22 13:50

ソーシャルVRサービス「VRChat」を運営するVRChat社が約4億円の資金を調達した。本サービスではバーチャル空間に集ってゲームなどの様々なコンテンツをプレイしながら他者とのコミュニケーションが可能で、アバターを自作することもできる。ユーザー個人のみの体験に制約されるVRで、他者との交流ができるソーシャルVRは、VRが持つ可能性を切り開く重要な技術だ。

バーチャル空間で他者と交流できるソーシャルVRを開発するVRChat社が、HTC主導でシリーズAの資金調達を行い、400万ドル(約4億5,000万円)の資金を調達した。

同社は「VRChat」というソーシャルVRプラットフォームを開発、運営している。

「VRChat」は無料で利用することが可能で、バーチャル空間で知人、友人、知らない人同士で会話やゲームをしたり、絵を描いたりなど様々なことができる。

「VRChat」について

バーチャル空間で世界中の人々と交流できる

「VRChat」はバーチャル空間で世界中の人々と交流できるソーシャルVRプラットフォームだ。

多種多様なバーチャル世界に出かけることが可能で、知人や友人、もしくは知らない人同士でも同じバーチャル空間でリアルタイムで話をしたり、ゲームを楽しむことができる。

VRであるために物理的な距離による制約がなく、物理世界で直接会うかのようにコミュニケーションすることが可能だ。

複数のゲームをプレイ可能

本アプリでは様々なゲームが用意されており、プレイヤーはバーチャル空間内の人々との会話を楽しみながらゲームに興じることで、お互いのコミュニケーションがより円滑になる。

「VRChat」では様々なゲームをプレイできるが、本メディアのレビュー記事では特に盛り上がるゲームをピックアップして紹介している。

「Play as Bandit or Sheriff in Steel n’ Gold」

強盗と保安官とに分かれて、強盗は銀行を奪い、保安官がそれを阻止するというゲーム。身を潜めながら相手を探して撃つのが面白く、かつマルチプレイなので、シングルプレイでは味わえない面白さがある。

「Blast your opponents in CTF Arena」

相手チームを爆破することが目的のシューティングゲーム。ロボットのアバターでプレイすれば雰囲気が出そうだ。

「Bowling」

ディスコ調のプレイエリアでボーリングがプレイ可能。会話しながらプレイするゲームとしてはうってつけだ。

様々な機能が使用可能

アバターを自作できる

VRChatではMorph 3DのReady Roomプラットフォームを使って、ユーザーの好みに応じたアバターの制作ができる。

自分に似たアバターを作ることもできるし、自分の好きな姿に作ることもできる。

もちろん、すでに用意されたアバターから好きなものを選んで使用することも可能だ。

自分のワールドを制作してシェア可能

また、自分独自のワールドを制作することも可能で、作成したワールドをシェアしたり、他の人が制作したワールドを尋ねることもできる。

これによって多種多様なユニークな世界があり、ユーザーは様々な世界に没入してコンテンツを楽しめる。

キャンプファイヤーで話をしながら盛り上がったりなど、豊富なシチュエーションが用意されている。

その他、「VRChat」でできること

その他にも本アプリには様々な機能が搭載されている。たとえばハンドジェスチャーが使用可能で、絵文字を送ることもできる。

バーチャル空間内のサウンドは立体音響を用いているため、没入感の高いVR体験が可能だ。

また、コントローラー操作で絵を描いたり、動画を鑑賞することもできる。

様々なソーシャルVRプラットフォームが登場

VRはヘッドセットを被るため一人でしかコンテンツをプレイできず、周囲にいる人は通常、プレイヤーがどんな映像を見ているのか分からず、プレイヤー個人のみの体験になってしまう。

しかし、ソーシャルVRではバーチャル空間で人々と交流することが可能で、VRの新たな可能性を切り開く分野だ。

現在、「Facebook Spaces」をはじめ様々なソーシャルVRサービスが登場しており、それぞれのアプリが特徴的なサービスを提供している。

「AltspaceVR」

2013年に設立された「AltspaceVR」は、アバターを用いてバーチャル空間で人に会ってコミュニケーションができる、ソーシャルVRのパイオニア的存在だ。

友人と一緒にゲームをプレイしたり、イベントに参加して新しい関係をVRで見つけたりなど、ソーシャルVRのメリットを堪能できる。

本サービスは7月に資金調達に失敗したことを理由にサービスの閉鎖がアナウンスされていたが、8月15日にはプラットフォームのリバイバルが決定している。

プラットフォーム終了のアナウンスの際に、大勢の人が資金援助やサポートを申し出たことによってサービス復活が実現したとのことだ。

「Bigscreen」

「Bigscreen」は、高画質大画面スクリーンをバーチャル空間で共有できるソーシャルVRアプリだ。

大画面のデスクトップPCサイズの画面や、もしくは映画館サイズの巨大スクリーンをバーチャル空間に持ち込んで、様々なことができる。

たとえば、バーチャル空間で友人と映画鑑賞したり、マルチプレイのゲームを楽しんだり、もしくは遠距離にいる同僚とのプレゼンなどにも使うことができる。

その他にも、ウェブを閲覧したり、YouTubeを視聴したり、動画編集、ドキュメントの作成やメールの送受信など、PCを使って行うほとんどのことが「Bigscreen」の中から行うことができる。

「Sansar」

「Sansar」はクリエイター向けのソーシャルVRプラットフォームで、ユーザー自らがバーチャル世界を構築することを重視している点が特徴だ。

本アプリではユーザーが体験できる様々なバーチャル世界があり、それらは「Atlas」と呼ばれている。プレイヤーは様々な世界を選ぶことが可能で、マルチプレイゲーム、史跡やランドマークを再創造したもの、アート作品、映画館、美術館、ストーリーを体験できるもの、幻想的な密林、360°動画、SF的なビジュアルのラウンジなど様々なものがある。

また、「Sansar Store」では同アプリで使用できるアバターの衣装や髪型、家具や家屋、さらには効果音や特定の機能を実行するプログラムまでが販売されている。

自分の好みに応じたバーチャル世界を作ることが可能で、モデリングやプログラミングに精通していないユーザーでも簡単に使用することができる。

参照元:UploadVR VRChat Raises $4 Million Round Led By HTC

daisuke


ライター兼翻訳家。2016年12月にプレイステーションVRを体験したことをきっかけにVRに関心を持つ。ARやドローン、AIなどの先端テクノロジー全般に興味があり、SF化する世の中にワクワクしています。

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