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ウォルマートがショッピングにおけるVRの可能性を追求中

2017/08/03 14:59

Walmart Store 8
Walmart Store No 8

Walmart Store No 8は技術インキュベータだ

VR技術を活かそうと考える小売企業は多く、様々な活用例が登場している。

実店舗に行かなくても自宅に居ながらリアルなショッピング体験が可能になるものから製品の産地や使用イメージをVRで見られるものまで、将来のショッピングにはVRやARが欠かせないものになるかもしれない。

アメリカの大手小売チェーンウォルマートは従業員の教育で全面的にVRを取り入れようと動いている企業であり、同社が立ち上げたテックインキュベータWalmart Store No 8が小売分野でVRを活用できるアイデアやアプリケーションを募集しているのも頷ける。

ショッピングにおけるVR利用

Buy+

上の動画は、中国のアリババ(Alibaba)が昨年9月にリリースしたVRショッピングシステムBuy+を紹介したものだ。

初めての完全なVRショッピング体験を自称するだけあり、一般にイメージされる「VR技術を使ったショッピング」に求められる機能が揃っている。

まずは360度見回すことのできるバーチャルな店舗内を移動し、目当ての商品を探す。CGで作られた架空の店舗が表示されるわけではなく、実写の360度映像なのでウィンドウショッピングも可能だ。

気になる商品があれば、ピックアップして詳細画面を表示する。製品の画像を拡大したり、裏側をチェックしたりもできるのでデザインが重要な服や雑貨などの購入にも利用できるだろう。

事前にアリババが運営する決済システムAliPay VRに登録しておくことで、面倒な情報の入力も不要で簡単に買い物ができる。

Oculus RiftやHTC Viveのような専用のハイエンドVRシステムがなくても、スマートフォンで利用できるのもポイントだ。

顔を動かすことで操作できるので、クリックすら不要で視線を使って買い物が完結してしまう。

お店が遠い、仕事や家事が忙しい、怪我をして動けないといった理由で店舗に行くのが難しいユーザにとって強い味方になってくれるサービスだ。

WorldPay

VRを使ったショッピングに可能性を感じているのは、店舗を持つ小売業者やオンラインショッピングサイトの運営企業ばかりではない。

クレジットカード決済サービスを提供するイギリスのWorldPayも、将来はバーチャルリアリティで買い物をする時代が来ると考えている。

正確には、WorldPayが行ったアンケートに答えた一般消費者の過半数がそう考えている。

特にアリババがBuy+を展開する中国では、93%の消費者がVRやARを使って買い物をするかもしれないと回答している。

この割合はヨーロッパでは低くなり、イギリスやオランダでは3割にしかならない。しかし、アメリカでは58%で半数を超えている。

特に若い世代ではVR技術を使ったショッピングへの期待が高く、同時にVRで商品を「見られる」ようになることで衝動買いが増えるかもしれないという。

アリババはBuy+で独自の決済システムAliPay VRを使用しているが、オリジナルの決済システムを構築するほど規模の大きくない企業や信頼感を重視する企業はWorldPayのシステムを利用することが考えられる。

同社のシステムはVR空間でリアルの買い物と同様にクレジットを使って決済を行うもので、一般の消費者にとって馴染みやすいと思われる。

VRに期待するウォルマート

VRヘッドセットを付けたウォルマート従業員

VRを使ったトレーニング

従業員教育にVR

ウォルマートのように大規模に展開する小売チェーンとなると、店舗数も、そこで働く従業員数も膨大だ。

全米に200箇所あるウォルマートアカデミーでは年間15万人がトレーニングを受けると言われており、彼らの教育にかかるコストも馬鹿にならない。

この教育を効率化してコストを削減するために、ウォルマートはVRを全てのウォルマートアカデミーに導入する。

VRを使ったアイデアを募集

今年の3月にウォルマートが設立を発表したWalmart Store No 8。名前だけ聞くと新しい店舗のようだが、これはVRやAIといった最新の技術に投資する技術インキュベータだ。

このStore No 8が「VRを活用してショッピング、ひいては生活を変える」ことを目指すアイデアを募集している。

申し込みの期限は明日8月4日までとなっており、複数の審査を勝ち抜いたファイナリストは10月に開催されるイベントでアイデアを発表する機会が得られる。

PRや技術のスペシャリストであるStore No 8のメンバーやスポンサーと繋がることで、アイデアを形にできる可能性がさらに高まるだろう。

応募は世界中の個人と企業に開かれており、もちろん日本からも応募できる。

製品化されていないアイデア段階でも応募は可能なので、優れた発想であれば審査員からのフィードバックを受けてアイデアを練り上げていくこともできるだろう。

 

参照元サイト名:Upload VR
URL:https://uploadvr.com/walmarts-store-no-8-looking-vr-commerce-ideas-apps/

参照元サイト名:Store No 8
URL:http://www.storeno8.com/

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