Vive Focus Plus 最新情報まとめ!旧Focusとの違いなどFocus Plusの詳細情報を紹介!
2019/05/31 16:48

HTCからVIVE Focusの後継機「VIVE Focus Plus」が遂に発売されました。
いったい、「VIVE Focus Plus」は旧Focusとどのように違い、どんなことができるのでしょうか?
気になる「VIVE Focus Plus」特徴など詳細情報を紹介していきます。
目次
Vive Focus Plusとは?
VIVE Focus Plus(バイブ フォーカス プラス)は、HTCのスタンドアロンVRヘッドセット「VIVE focus」の後継機として開発されたVRデバイスです。
スタンドアロン型のVRヘッドセットなので、PCなどの外部機器などを必要とせずに利用できます。
旧新型ディスプレイの採用や装着感の向上など長時間でも快適に利用できるような改良が施されています。
業務目的での使用に特化したデバイスに
Vive Focus Plusはエンタープライズ向けのデバイスとして発表されており、業務目的での使用をより便利化する機能が搭載されています。
たとえば「キオスクモード」はVive Focusにも搭載していますが、これはアプリやナビゲーション、バックエンドへのアクセスを制限することで、デバイスを特定の用途のみに特化させることが出来る機能です。
キオスクモードはおもに研修で受講生が使用する時などに便利な機能で、デバイスを重要なコンテンツのみにフォーカスさせて使用できます。
その他、コントローラーを使わずに視線のみでコンテンツを操作できる「Gaze Support」や、複数のデバイスを一括して管理できるツールなど、業務目的での利用を促進する機能が盛り込まれています。
Vive Focusとの違いは?Vive Focus plusの性能
VIVE Focus Plusには旧Focusと大きく分けて3つの違いがあります。
違い①:6DoFトラッキング対応コントローラー付属
旧型のVIVE Focusもヘッドセット本体は6DoF対応となっていました。
しかし、付属しているコントローラーは3DoFにしか対応していませんでした。
そのため、VR医療訓練ソフトなどで利用する場合、手の動作などがうまく仮想現実に反映されないという不具合がありました。
しかし、VIVE Focus Plusでは付属のコンローラーも6DoF対応のものとなり、旧Focusより、直感的な操作ができるようになっています。
コントローラーは超音波を使ったトラッキング
Focus Plusはトラッキング方法も変更され、超音波を使ったトラッキング方式が採用されています。
VRヘッドセットのエミッターから超音波が出て、VRコントローラー側のエミッターがその超音波を受け取ることでコントローラーのトラッキングが行われます。
違い②:新型レンズを搭載
ディスプレイの解像度は2880×1600(1レンズにつき1660 × 1600)となっており、旧VIVE Focusと同じ解像度です。
しかし、レンズ自体は、改良を加えた新型が使われており、スクリーンドア効果(ディスプレイに網目模様が見えてしまう現象)が軽減されています。
HTCによれば、
「目に見えてグラフィックが向上して、すみずみまでとても鮮明な映像を見ることができるようになった」
としています。
違い③:長時間利用でも快適
VIVE Focus Plusではヘッドセットの形にも改良が加えられています。
軽量化が図られたほか重量感のバランスも向上して、より快適な装着感を実現しています。
長時間Focus Plusを利用していても疲れを感じにくく、快適に使い続けることができます。
定額サービス「VIVEPORT Infinity」に対応!
VIVE Focus Plusは、HTCのプラットフォームVIVE Waveにて配信されている、250以上ものアプリを利用することができます。
またHTCが4月からサービス開始した定額配信サービス「VIVEPORT Infinity」にも対応しています。
そのため、1ヶ月の定額料金で払うだけでさまざまなアプリやゲームを利用することも可能となっています。
VIVEPORT Infinityのサービス開始にあたっては、VIVE Focus Plus用に70のプレミアムコンテンツが用意されているとのことです。
VIVE Enterprise Platformにも対応!
VIVE Focus PlusはHTCが提供するサービス「VIVE Enterprise Platform」にも対応しています。
そのため、複数のデバイスを一括管理することや、アプリやナビゲーションのアクセスを制限することもできるようになります。
また、Focus Plusを購入すれば無料の商用利用ライセンスも付いてきます。
なので、オフィスで複数のメンバーで使うだけではなく、イベントやアミューズメント用途など商用目的に特化して使うのも非常に便利です。
VIVE Focus Plusは4月に発売開始!価格は約9万円!
VIVE Focus Plusは4月15日に販売開始されました。
価格は799ドル(約9万円)と発表されています。
HTCの公式サイトにはVIVE Focus Plusの商品ページも開設されていますが、商業向けということもあってか、商品購入ボタンなどは表示されていません。
VIVE Focus Plusスペック
- 解像度:2880×1600(片側1660 × 1600)
- ディスプレイ:Qualcomm Snapdragon 835
- オーディオ:内蔵スピーカー
- トラッキング:インサイドアウト方式、6DoF
- リフレッシュレート:75Hz
- 視野角:110度
- バッテリー:4000 mAh(2時間30分の連続使用が可能)
- コントローラートラッキング:6DoF
- データ送受信:Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac(5GHz帯のみ対応)
- メモリ:4GB
- ストレージ:32GB
- コネクター:USB Type-Cプロセッサ
- 充電:QC3.0
- 暗号化:ファイルベース(アンドロイドのスマートホンと同じセキュリティ水準)
まとめ
2019年4月15日、ついにVIVE Focus Plusが発売されました。
スタンドアロンになりPC接続も外部センサーも不要になったほか、コントローラーが標準で6DoSトラッキングになってよりリアルに動作が仮想現実に反映されるようになりました。
さらに、ディスプレイや装着感にも改良が加えられ、VIVE Focusと比べると格段に使いやすくなっています。
ただ、販売価格が約9万円と高額であることと、商用ライセンスが付属していることを考えると、VIVE Focus Plusは基本的に事業者向けというべきでしょう。
ちなみに、HTCの一般向け新型VRヘッドセットとしては、Focus Plusと同じスタンドアロンのVIVE Cosmosが用意されています。
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関連サイト:VIVE Focus Plus公式ページ

筋トレとVRを愛するライター。VRでマッスルを実現できないか現在思案中。