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HTCが「Vive Focus Plus」を発表!エンタープライズ向けのVive Foucs機能改良モデル

HTCによる一体型VRヘッドセット「Vive Focus」の機能改良モデル、「Vive Focus Plus」が新たに発表されました。

Vive Focus Plusは主にエンタープライズ向けの使用を想定したデバイスで、2019年夏ごろのリリースを予定しており、日本でも発売されます。


HTCが一体型VRヘッドセット「Vive Focus Plus」を発表

HTCは2017年に初代Vive Focusを発表し、翌2018年10月からは日本でも発売されています。

今回新たに登場したVive Focus Plusは、従来のVive Focusよりも高精細な映像表示が可能になり、またコントローラーが刷新されたことでより自由度の高いVR操作が可能になります。

業務目的での使用に特化したデバイスに

Vive Focus Plusはエンタープライズ向けのデバイスとして発表されており、業務目的での使用をより便利化する機能が搭載されています。

たとえば「キオスクモード」はVive Focusにも搭載していますが、これはアプリやナビゲーション、バックエンドへのアクセスを制限することで、デバイスを特定の用途のみに特化させることが出来る機能です。

キオスクモードはおもに研修で受講生が使用する時などに便利な機能で、デバイスを重要なコンテンツのみにフォーカスさせて使用できます。

その他、コントローラーを使わずに視線のみでコンテンツを操作できる「Gaze Support」や、複数のデバイスを一括して管理できるツールなど、業務目的での利用を促進する機能が盛り込まれています。

レンズ改善で映像品質も向上

ちなみにVive Focus Plusの解像度は2,880 x 1,600と、初代Vive Focusと同じで、またプロセッサはクアルコムのSnapdragon 835を採用している点も同様です。

ですが、新たにフレネルレンズを採用することで旧モデルよりも映像を高精細化しています。フレネルレンズとは表面にギザギザ上の溝を細かく刻んだレンズのことで、片目で4K程度の映像まで表示可能とされています。

また、デザインも着け心地を良くするための改善が施されており、長時間デバイスを装着しても不快感を感じにくいとのことです。

コンテンツのダウンロードはHTCのコンテンツプラットフォーム「Vive Wave」上で行えるので、HTC Viveなどの他のデバイスとの互換性もあります。

Vive Focus Plusの発表に際して、米国HTC ViveのゼネラルマネージャーのDaniel O'Brien氏は、

今回、Viveが新たに発表したVive Focus Plusは、VR市場をビジネス・コンシューマー両面での成長を促す我々の取り組みを加速するものです。(中略)Vive Focusの登場によって、従来のトレーニングやシミュレーションがより深い没入感とリアリティのあるものになるでしょう。そしてVR体験をPCから一体型デバイスへ移行することも容易になります。

と述べており、Vive Focus Plusがビジネス分野にもたらすメリットについて言及しています。



新たなコントローラー、自由度の高いVR体験が可能に

ですが、Vive Focus Plusの一番の特徴は、やはりコントローラーが刷新されたことでしょう。

旧型のVive Focusのコントローラーは3DoF(3自由度方向)のみに対応しており、コントローラーの向きは動かせても位置は動かせないため、VR内で出来る操作が限られていました。

ですが、Vive Focus Plusのコントローラーは6DoFに対応したことでコントローラーの位置もトラッキング可能になり、現実と同じように手の動きや位置がVR内に反映されます。

また、コントローラーはHTC Viveのそれとよく似たトリガーやトラックパッドを搭載しているので、VRコンテンツ内でより多くの操作が可能になります。

2019年夏リリース!日本でも発売

気になるのはVive Focus Plusの発売時期ですが、HTCの発表によると2019年の第2四半期(7~9月)の発売を予定しているとのことです。

現時点では世界25ヵ国が販売地域の対象になっており、その中には日本も含まれています。

また、2月25~28日にかけてバルセロナで開催される携帯電話展示会のモバイルワールドコングレスにてHTCが出展、Vive Focus Plusを用いたトレーニングなどの使用例のデモが披露されるとのことです。

同イベントの直前の24日にはマイクロソフトがHoloLensのニューモデルを発表することがほぼ確実視されており、2019年はVR/ARのハードウェアラッシュになりそうです。

まとめ

HTCが新たな一体型VRデバイス「Vive Focus Plus」を発表しました。

これは主にエンタープライズ向けのデバイスで、業務目的で使用するにあたって様々な便利な機能を搭載しています。

また、コントローラーも刷新されたことによってVR内での自由な動きが可能になり、2019年夏には日本でも販売される予定です。

同社は先日、新たなに「Vive Pro Eye」と「Vive Cosmos」も発表しており、今後もVRハードウェアの中心的な役割を担っていきそうです。

【関連リンク】
VRScout









Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

 

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