OculusQuest2がワイヤレスでPCと接続可能に！新機能Oculus Air Linkが登場！

Facebookは4月13日付のOculusブログへの投稿の中で、OculusQuest2に関していくつかの新機能の追加を明らかにしました。

v28ソフトウェアアップデートで追加される機能の中には、VR対応PCから直接PCVRゲームやアプリをワイヤレスでストリーミングするOculus Air Linkも含まれます。

Quest2がワイヤレスでPCと接続

今回発表されたOculus Air Linkは2019年に導入された既存のOculus Linkソフトウェアを進化させたものです。

Oculus Linkはケーブルを使ってQuestヘッドセットとPCを接続することによって、PCVR用のクオリティの高いVRゲームをプレイすることができる恩恵をユーザーにもたらしました。

とはいえ、ケーブルを使うことによってQuestの持ち味であった自由度が制限されるというデメリットもあります。

そこで、ハイエンドなVR体験と完全な自由を両立するために追加されたのがOculus Air Linkです。

強力なWiFi接続とVR対応PCを備えたユーザーは、高品質のPCVRゲームをストリーミングできるようになります。

ただ、利用可能なWiFiネットワークが混雑しているか安全でない場合は、USB-Cケーブルを介した従来のOculus Linkが最適です。

可能な限り最良の結果を得るには、イーサネットケーブルを介してPCに配線されたACまたはAXルーターのいずれかで強力な5Ghzネットワークが必要とされます。

Air LinkはQuest2で実験モードで出荷され。また、Air Linkの開発が初期段階にある間はユーザーからのフィードバックによってさらに利用しやすくしていくとのことです。

InfiniteOfficeプラットフォームにもアップデート

発表されたアップデートはOculus Air Linkの他に、InfiniteOfficeプラットフォームにいくつかのアップデートも提供されています。

VR Office > Corner Office. With new Infinite Office features in Oculus Home, you can bring your desk into your VR workspace. Don’t worry, your typing skills still work with physical keyboard tracking. Pair your @Logitech K830 keyboard to get started. #WFVR

— Oculus (@oculus) April 14, 2021

2020年9月のFacebookConnectで最初に公開された、このVRワークソリューションでは、Questのパススルーカメラを利用して、仮想モニターやその他の便利なツールを備えた「複合現実」ワークスペースを作成可能です。

まず、VRで安全・快適に作業に没頭できるようにデスク全体を取り込んで、ホーム環境でそれを仮想デスクとして表示して使用できるようになります。

デスクを独立した着席エリアとして使いながら、ブラウザなどの作業ツールにアクセスすることが可能です

さらに、Logitechとのパートナーシップのおかげで、Logitech K830キーボードを持っているユーザーは、物理キーボードを仮想ワークスペースにインポートすることができます。

仮想オフィスでタイピングをするとVRゴーグルによってキーボードを確認することができず、作業効率が削がれてしまいがちです。

そこで、Bluetooth対応のキーボードトラッキングを使用して、現実の世界と同じように効果的にVRに表示したキーボードに入力できるようになります。

これらのアップデートにより、自宅の物理的な机に快適に座ってLogitechK830キーボードをQuest2とペアリングすれば、VR内で手とキーボードの3D表現を表示して、テキスト入力とシステムナビゲーションを簡単に行うことが可能です。

まとめ

OculusQuest2をさらに強力なデバイスにするアップデートが発表されました。

Oculus Air Linkは無線でQuest2とPCを接続する機能ですが、自由でクオリティの高いVR体験が可能になります。

未だ実験段階でありこれから完成されていく機能ですが、「バーチャルデスクトップ」既存のワイヤレスストリーミングソリューションに比較してユーザーがどのような反応を見せるのか興味深いですね。

また、VR空間の仮想オフィスを利用するユーザーとしては、もう一つのアップデートも見逃せません。

特にタイピングの際は強制的に目隠し状態でのブラインドタッチとなるため、慣れている人でも仮想オフィスではタイプミスが多くなってしまいます。

その意味でキーボードをVR空間に取り込めるのはありがたいですね。

このようなユーザーの痒いところに手が届くアップデートを繰り返すことで、Quest2がさまざまなユースケースで利用できる絶対的なデバイスに成長していくのではないでしょうか。

参考：Oculusブログ

参考：Oculus Air Link Streams PCVR Games Wirelessly To Quest 2