【TGS2017】VAQSOブース『VRカノジョ』からサクラが降臨!女の子の匂いを体験してきた
2017/09/25 11:39
2017年9月21日(木)より開催された、東京ゲームショウ2017にて展示されていた匂いを体験できるVAQSO VRブースの様子と、Palmer Luckey氏(Oculus VR 創業者) x川口健太郎氏(VAQSO CEO)のトークセッションを取材してきましたので、本日はそちらの様子をご紹介いたします。
様々なプロダクトが設置されているVAQSOブース
VAQSOの広いブース内で、VAQSO VRを使った様々なプロダクトが展示されており、今回は2つのプロダクトを体験してきました。
AOI Pro『WONDERFUL WORLD VR Private Tour』
まずはAOI Proさんの『WONDERFUL WORLD VR Private Tour』です。
こちらはVR内で女性に手をひかれながら、日本を旅行する体験が可能なVRとなっております。
ヘッドセットを装着し、マネキンの手のような物を掴みながらベルトコンベアの上を歩くことで、実際に自分が女性に手を引かれて歩いている様な感覚を体験できます。
体験内容は森・洞窟・海辺といったスポットを歩くことになるのですが、その場所を再現した匂いは素晴らしく、中でも海辺の再現度は非常に高かったです。
歩き出しは転ばない様に、スタッフの方が軽く背中を支えてくれます。体験中は止まったり歩いたりを何度か繰り返すのですが、不思議と転びそうになることはなく、ファンによる海辺の風を感じることができたりと没入感は非常に高く、手を引かれて歩く感覚は今までのVR体験の中でもなかなか斬新でした。
こちらのプロダクトでは、脳波とアイトラッキングを使ってユーザーの反応を取得するということを行っており、体験中のユーザーの状態を可視化することもできます。この辺りは今後のVRの発展にかなり貢献しそうですね。
『VR サクラ』
VAQSOブースの中でもとても人気の高かったのが、『VRサクラ』です。
こちらは夕陽さくらちゃんというキャラクターの部屋の中に入り、スイカの香り・チョコレートの香り・女の子の香りを体験できるコンテンツとなっております。
部屋の中に置いてある、スイカに手を伸ばし自分の鼻の方に持っていくと、ほのかにスイカの香りがします。
肩や首筋に鼻を近づけると香水の様な女の子のいい香りが……。
今度はポッキーをくわえているさくらちゃんの顔に近づくいてみると強烈なチョコレートの香りを感じます!
そ……それよりも顔が近くてドキドキする!
ただでさえ現実との区別がつかなくなるVRに香りが付与されるとさらに没入感がアップしますね。
Palmer Luckey氏×川口健太郎氏トークセッション
ここからはOculus VR 創業者であるPalmer Luckey氏とVAQSO CEO川口健太郎氏のトークセッションの様子をお伝えいたします。
今回のトークセッションは事前に募集した質問に登壇者のお二人が答える形で進みます。
最近のPalmerさんの活動は?
Palmer氏:「今は新しいビジネスをスタートしており、米国でテクノロジーを利用した防衛関連の産業の開発に携わっています、それとは別にR&DやVRの発展のために、VRの研究開発は続けています」
川口さんにとってパルマーさんはどんな存在ですか?
川口氏:「VR業界の第一人者であるパルマさんにはVAQSO VRの量産化にあたって、色々なフィードバックをいただけたらと思います」
Palmer氏:「もちろんVRに関わることで私ができることは全てやりたいと思っています、いつでもアドバイスします」
VAQSO製品への第一印象は?
Palmer氏:「素早い香りのスイッチを高いクオリティで再現したということが非常に印象的でした、VAQSO社の製品でチョコレートの香りを出しながらお湯を飲んだ時に、まるでチョコレートドリンクを飲んでいる様な感覚に陥り衝撃的な体験でした」
川口氏:「素早く香りをスイッチさせるためには、レーザーの様にピンポイントで香りを発生させているので、残り香が少なく素早い切り替えができる様になっています」
匂いのデバイス研究しようと思ったきっかけは?
川口氏:「人間が感情を動かす五感の中で、視覚はメディア、味覚は飲食、聴覚は音楽などがあるが、嗅覚の部分はまだBtoBのモデルが未開拓であると感じ、興味を持ちました」
今後VRのUXはどう変わっていく?
Palmer氏:「ここ1〜2年でのデバイスの高解像度、軽量化、低価格化などは実現可能であると思うが、長期的に考えると技術が発展していった先にはインプラント分野にも使われていくと思っています、そうなった場合には技術よりも法律や規制といった部分が障害になってくると思いますが、その部分にも前向きに向き合っていきたい」
Palmer氏:「私のアイデアを聞いて、クレイジーだと言われるかもしれませんが、VRの世界ではクレイジーでなければならないと思っています」
バルマーさんから見て川口さんはクレイジーですか?
Palmer氏:「かなりクレイジーだと思っています!多くの人がこの業界に関わっていますが、リスクが高いVRの中でさらに嗅覚にターゲットを絞るということは、リスクはかなり高まります、そこにチャレンジしている彼のクレイジーさはとても歓迎できます、もっとクレイジーになってほしいです」
パルマーさんとVAQSOで協業計画はある?
川口氏:「具体的な物についてのアイデアは今はないが、何かの形で一緒にできたら嬉しいです、今は製品開発における相談にのっていただけたらと思います」
Palmer氏:「何かアイデアがあれば私ができるアドバイスを今後も行っていくつもりです」
VRの今後について
Palmer氏:「VRは楽しい体験が沢山できる素晴らしい物です、今後はバージョンアップした製品が早い速度で開発されていくと思うので、その速度に遅れないようにどんどん進んでいくことが大事だと思います」
以上でトークセッションは終了。
最後にはPalmer氏の直筆サイン入りVAQSOTシャツがのキャッチ大会が行われ、Palmer氏が投げたTシャツが来場者にプレゼントされました。
今回はVAQSOブースとPalmer氏と川口氏のトークセッションの様子をレポートさせていただきました。
視覚や聴覚だけではなく匂いも体験できるVRということで、今後も広がるVRの世界とVAQSO VRの進化に目が離せません。
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