MetaQuest3まとめ!Quest2とどう違う?Metaの新VRゴーグル詳しく紹介
Metaの最新VRゴーグルMetaQuest3。
これまで以上に使いやすく、高解像度化したとのことで、クオリティが向上したVR体験にワクワクしている人も多いのではないでしょうか。
いったい「MetaQuest3」はどんなVRゴーグルで、どんな体験ができるのか?
気になるQuest3についての情報をまとめました!
【目 次】
MetaQuest3とは?
MetaQuest3は、Meta社が2023年6月1日に発表した、スタンドアロンVRゴーグルQuestシリーズの最新モデルです。
コンテンツをこれまで以上に美しく見せるため、
・今までで最も解像度の高いディスプレイ
・Qualcomm社と共同開発した次世代Snapdragonチップセット
を搭載するなど前作のMetaQuest2から大幅に性能が向上しています。
また、デバイス自体もより薄く、より快適な新しいデザインを採用しており、長時間の利用でも疲れにくくなりました。
2023年7月現在ではまだ詳細は明らかになっていませんが、米国時間2023年9月27日に開催される「Meta Connect」にて発表される予定です。
MetaQuest3では何ができる?
では、MetaQuest3では実際にどんなことが楽しめるようになるのでしょうか?
以下、簡単にまとめました。
VRゲームをたくさんプレイできる!
MetaQuest3では、Questストアで配信されている、500以上のVRゲームやアプリからなるQuest2のコンテンツに対応しています。
そのため、Quest2でおなじみの
・ポピュレーションワン
・AmongUS VR
・BeatSaber
といったゲームをプレイ可能です。
もちろん、Quest3向けにもゲームが開発されており、AAAローンチタイトルとして『Asgard's Wrath 2』のリリースが予定されています。
メタバース体験もお手のもの!
Metaが注力するメタバースもQuest3で体験できるコンテンツです。
・VRChat
・Rec Room
・cluster
・VARK
などのメタバースアプリでは、アバターを通じて他のユーザーとチャットやミニゲームで交流したり、バーチャルライブを鑑賞したりと様々な楽しみ方ができます。
また、日本ではまだサービスが開始されていないものの、Metaが開発したメタバースプラットフォーム「Horizon Worlds」も注目です。
他のメタバースアプリと同様にユーザー同士の交流ができるだけでなく、プログラミングなどがわからなくてもバーチャルコンテンツを作り、販売して収益も得ることもできます。
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ビジネス用途でも大活躍!
Quest3は一般消費者向けのVRゴーグルですが、ビジネスの場面でも利用することができます。
会議用メタバースアプリ「Horizon Workrooms」を活用することで、離れたところにいる同僚とバーチャルな会議やプレゼンテーションが可能です。
同じオンライン会議でも平面の画面ではなくアバターを使えば、より臨場感のあるミーティングが期待できます。
また、「Gravity Sketch」などデザインアプリを使うことで、現実感のある製品モデルを制作し、同僚と共有してアイデアを深めていくことも可能です。
MR体験もできる!
Quest 3は、Metaが提唱する現実世界と仮想世界を無理なく融合させるという、Meta Realityを可能にするデバイスとして位置づけられています。
新たに搭載されたフルカラーパススルーカメラによって、フルカラーで表現された外界の映像にデジタルオブジェクトを配置するものです。
そのため、これまでのようにVR空間に閉じこもるだけでなく、バーチャルコンテンツと現実世界が融合した世界を体験できます。
例えば、キッチンテーブルの上で『デメオ: ダンジョン アドベンチャー』のボードゲームをしたり、『Painting VR』でリビングルームに自身の作品を飾ったりすることが可能です。
MetaQuest2との違い
MetaQuest3は前モデルのMetaQuest2から様々な面で性能が向上しています。
実際どんな違いがあるのか見ていきましょう。
フルカラーパススルーのMRが体験可能!
画像:Quest2でのMR/AR体験。背景は白黒となっている。
上記のようにMetaQuest3ではVRだけでなくフルカラーのMRも体験することができます。
MetaQuest2でもMR体験をすることは一応できましたが、試験的な体験にとどまるものでした。
Quest2にはフルカラーのパススルーカメラが搭載されていないので、現実世界はカラーではなく白黒で、MR体験としては不完全なものとなっています。
その点、Quest3は最先端のVRとMRの両方が1つのデバイスで体験できる、Meta初の一般消費者向けVR/MRゴーグルとして開発されています。
Quest2よりも40%スリムに!
Quest3は光学系に薄型・軽量のパンケーキレンズを採用し、Quest2よりも40%スリムな光学設計を実現しました。
パンケーキレンズとは、入ってくる光を折りたたんで映像のピントが合う焦点距離を短くすることができるレンズです。
これまでは焦点距離を確保するためにVRゴーグルのサイズが大きくなりがちでしたが、パンケーキレンズにより大幅に軽量小型化を実現しています。
そのため、より自然な付け心地となり、長い時間使っても疲れにくくなるとのことです。
2倍以上のグラフィック性能を実現!
MetaQuest3には、Qualcomm社と共同開発した次世代Snapdragonチップセットが搭載されることが明らかにされました。
これにより、同社の「Snapdragon XR2」を搭載したMetaQuest2と比べて2倍以上のグラフィック性能となっています。
また、パンケーキレンズとともに今までで最も解像度の高いディスプレイが組み合わされてました。
そのため、現実と区別がつかないほど精密に描写された仮想現実が、現実と同じくらい滑らかな動きで描写でき、これまでにないリアリティを体験可能です。
コントローラーが進化!
画像:上がQuest3コントローラー、下がQuest2コントローラー
Quest2とQuest3ではコントローラーでも特徴的な進化が見られます。
パッと目につく変化としてトラッキングリングがなくなりました。
そのため、コントローラーがスペースを取らず、収納スペースを有効に使うことができるのがメリットです。
これまでQuest2でゲームをプレイしたり、デザインアプリを使っているときに起こりがちだった、左右のトラッキングリングがぶつかるという不便さから解放されることになります。
また、Quest Proコントローラー同様TruTouchハプティクスを採用しており、VR世界での感覚を忠実に反映し、よりリアルな体験が可能です。
Quest3の価格は74,800円
MetaQuest3の気になる価格ですが、
128GBモデルで74,800円(予定)
と2023年6月1日に発表されています。
128GBよりも容量が大きいモデルも登場予定とのことですが、執筆段階では上記以外の正式な情報はありません。
MetaQuest3はどこで購入できる?
MetaQuest3はMetaの公式オンラインストアで発売されます。
その他の販売店に関してはまだ正式な発表はされていません。
前モデルのMetaQuest2が、Metaのオンラインストア以外にも認定販売代理店である
- ・Amazon
- ・家電量販店
で販売されていたことから、Quest3も同様に認定販売代理店で販売されると思われます。
この点についても続報が待たれるところです。
まとめ
MetaQuest3の発売は、今年のVR業界の最大のトピックの一つです。
VRの普及に大きく貢献したQuestシリーズの最新モデルということもあり、VR全体を大きく引っ張ることになると期待されます。
また、Metaのデバイスとしては初めて本格的なMRが体験できることから、VRのみならずMR分野の発展にも大きなインパクトを与えそうです。
MetaQuest3を通じてどんなVR/MRの未来が実現していくのか、今から楽しみですね。
XRマッチョ
筋トレとVRを愛するライター。VRでマッスルを実現できないか現在思案中。