キャリブレーションとは?
2016/06/08 16:20
キャリブレーションとは、”測定”という意味です。
VRにおいてキャリブレーションとは、
- 視線認識測定
- ルームスケール測定
の2つことを主に言います。
1.視線認識測定
視線認識測定は、ユーザーの目の動き(視線)を測定し、認識することです。
VRにおいて、VR酔いと呼ばれる現象があります。
これは、VRを体験中、目から入ってくる情報と体が感じる情報の違いから、車の乗り物酔いのような不快感を感じる現象です。
そのVR酔いを引き起こす大きな原因の一つに、両目の視点が合わないという点があります。
VRゴーグルは双眼鏡のように2つのレンズを覗き込みます。
左目は左のレンズから、右目は右のレンズからVR映像を見るのですが、このときに両目の視点が合わず、VR酔いなどの不快感を及ぼしてしまうことがあります。
そんな問題を解決するために、視線認識測定を行い、両目の視点をあわせ、VR酔い改善を促しています。
ルームスケール測定
ルームスケール測定は、部屋の構造を測定し、空間のどこにユーザーがいるのかを検知します。
VRをプレイすると、ユーザーが歩くなどして移動する場面が出てくる場合がありますが。その際に、現実世界の壁にぶつかるなどして危険な状況に陥ってしまうことがあります。
その状況を回避するために、SteamVR、そしてHTC社のVIVEはルームスケール測定機能により、ユーザーが壁や家具にぶつかるようなことが無いようにしています。
このルームスケール測定の際、床の位置も測定する。その行為を、「床をキャリブレーションする」と呼ぶことがある。
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