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富士フイルム×神戸学院大学×イマクリエイト、薬剤業務の学習に「するVR」の研究を開始

現実に作用する身体性のあるバーチャル技術の研究・開発を行うイマクリエイト株式会社は、富士フイルムシステムサービス株式会社、学校法人神戸学院 神戸学院大学と共同で、薬剤師業務に必要とされる技能の修得・向上を目的とした「するVR」を活用した実践形式の薬学生向け学習コンテンツの研究に取り組んでいくことを発表しました。



「見る」ではなく「する」が特徴のVR

VRを活用することで、物体の可視化や透過、ガイドの表示、重力や動きの出力等の現象や事象の操作、動きに対する即時フィードバックなど、先端技術の活用によって現実ではありえない体験ができるようになっています。

「するVR」とは、360度VR動画のような「見る」ことが主体のVRではなく、現実のように身体を使って得られるVR空間だからこその体験性がある「する」が特徴のVRです。

新たな教育手段としての実装を目指して

今回の共同研究では、薬学生の臨床準備教育の場での使用を想定し、VRを活用した薬剤師に必要とされる技能修得のための実践形式の学習コンテンツを開発し、実際にそのコンテンツをカリキュラムに組み込むことで、有用性を検証していきます。

実践形式の学習体験ができるコンテンツの開発

薬学生の臨床準備教育では、調剤技術を修得するためには、知識を身につける座学だけでなく、次のような実習(体験)が不可欠です。

調剤技術の習得

散剤(こな薬)、水剤(※薬剤を水に溶かしたもの)、軟膏剤(ぬり薬)など複数の調剤技術を実際の薬剤や器具を使用しての実技学習

服薬指導の習得

患者・来局者への応対や服薬指導を修得するために患者さんとのコミュニケーション方法の学習

そこで、現実のような身体性のある体験が可能なイマクリエイト社の「するVR」を開発する技術を活かした学習コンテンツを開発します。

有用性の検証

VRで身につくまで何度も繰り返し基本的な薬剤師業務を実践し、学習できる機会を学生に提供することで、どれほどの学習効果があるかを検証します。
さらに、検証の結果を学習コンテンツに取り入れて改良を重ねることで、VR技術を活用した学習コンテンツの社会実装を目標としています。




共同研究の背景について

医療系人材の育成を行う大学では、新型コロナウイルス感染拡大の影響で実習機会に大きな制限がかかり、体験の機会が減少しました。

そのため、コロナ禍でも十分な実習ができるよう、教育手法の高度化や新たな技術の開発・導入が求めるようになりました。

ポストコロナに対応した教育手段

実践形式の学習ができる新しい教育手段として、現実と同じような身体性のある体験ができ、さらに最先端技術よる様々なアシストを受けながらの体験も可能になるVR技術を活用した学習コンテンツの研究に取り組むことになりました。

まとめ

マクリエイト社は、富士フイルムシステムサービス社、神戸学院大学と共同で、薬剤師業務に必要とされる技能の修得・向上を目的とした「するVR」を活用した実践形式の薬学生向け学習コンテンツの研究に取り組むことを発表しました。

まずは学習コンテンツの開発に取り組み、それを薬剤師を目指す薬学生の臨床準備教育の場に取り入れて有用性の検証が行われる予定です。

3者は、さらに学習コンテンツの改良および追加検証を進めていくことで、新しい教育手段として社会実装を進めていくことを目指しています。

ソース:プレスリリース[PR TIMES]









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