メタバース開発のambrがR&Dチームを新設!AIを活用したVR体験を研究開発
仮想世界の設計・構築・運営を手掛ける株式会社ambrが2023年4月10日(月)、AI技術を活用した新たなVR体験の研究開発と実装に取り組むR&Dチーム「ambr VRxAI Laboratory」の新設を発表しています。
また、全社員を対象としたAI活用推進制度及び施策のトライアルの開始もしています。
R&Dチーム「ambr VRxAI Laboratory」を新設
仮想世界の設計・構築・運営やメタバース基盤プロダクト・xambrの開発を手掛けるambrが今回、新たなR&Dチーム「ambr VRxAI Laboratory」の新設を発表しています。
このチームでは、R&Dを通じて幅広い研究開発と検証を行うと同時に、同社社員にAIに関する学びの機会を提供していき、そこで得た知見をプロダクト開発に活かして、新しいユーザー体験を実現していきます。
同社によると現在は、進行中のVRプロジェクトとプラットフォームへのAI活用の検討に加え、中長期的な目線での研究開発に取り組んでいく予定をしているということです。
AI×VRで新しい体験の開発へ
近年は世界中で話題のChatGPTをはじめ、Generative AIやLLMなどのAI技術が革新的な進化を遂げており、これによって生活や様々な業界に大きな影響を与えることが考えられており、VR領域とも合わせて今後も継続的にさらなる発展が予想されています。
ambrによると、同社はこれまでも
「The World Is a Playground. 楽しめる世界を実現する。」
をミッションに掲げ、未知のVR体験の創造に挑戦してきたということで、今後はVR体験にAI技術を組み込むことにより、飛躍的に進化した体験を実現することを目標に、今回のVR×AIに特化したR&Dチームの組成を決定したということです。
新設チームの活動内容
今回新設された「ambr VRxAI Laboratory」では、VRプロジェクト・プロダクトへの導入検証や試験導入、本格導入のほか、
・AIを活用した新規VRプロダクトの検討、プロトタイプ開発
・VR×AIに関する中長期的な調査、研究開発
・VR×AIに関するブログ、論文、登壇等を通じた情報発信
といった活動が計画されており、また公式によるとR&Dテーマは、ユーザーの質問に対してリアルタイムに情報提供やナビゲーション・サポートを行う、AIアシスタントの実装のほか、
・強化学習モデルの活用による、フレキシブルかつインタラクティブなNPCキャラクターの実装
・ユーザーの嗜好に合ったキャラクターの自動生成
・生成AIを活用し、ユーザーや開発者によるオブジェクトやワールド構築の多様化・効率化
・ボイス/テキストチャットをリアルタイムで分析し、それに応じたエモート等の生成
・個々のプレイヤーに合わせたパーソナライズされたストーリー展開
・レコメンドシステムの活用による、オススメコンテンツの提案
・自律的なカメラによるゲーム内撮影機能の自動化、画角の最適化
・サーバーマッチングの多様化で「出会う体験」を拡張
といった想定例が提示されています。
R&Dメンバーの募集も
チームの新設に伴い、同社では新たにR&Dエンジニアも募集しています。
チームには現在、CTO及びEngineer Managerに加え、専任のR&Dエンジニアが在籍していて、VRとAIの可能性に共感している人材を、エントリーフォームにて募っています。
またチーム内にとどまらず、全社的にAIの活用を推進していくということで、AIの自由研究制度や社内SlackへのChat-GPT Botの導入など、AI活用のノウハウ蓄積を目指していくとしています。
まとめ
メタバース開発のambr社が、新たなR&Dチーム「ambr VRxAI Laboratory」を新設しています。
AIを活用した新たなVR体験の研究開発及び実装への取り組みが計画されており、また全社員を対象とした、AI活用推進制度と施策のトライアルも開始しています。
今世界中で話題になっているAIですが、VRと合わせて今後はどんな発展をしていくか注目です。
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