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「3D企画展ミュージアム」バーチャル秋葉原神田明神空間に開設!

大日本印刷株式会社は、同社と株式会社AKIBA観光協議会が共同運営する「バーチャル秋葉原」内の神田明神CG空間に「3D企画展ミュージアム」を開発および構築し、2023年4月24日より公開を開始したことと、同ミュージアムの企画展の第1弾として4年ぶりに復活する神田祭に合わせ3D企画展「歌川派絵師が描く神田祭」を実施していることを発表しました。



「3D企画展ミュージアム」とは?

開発の背景

より高精細に再現された空間イメージ

バーチャル秋葉原」は、大日本印刷社がXR(Extended Reality)技術等の強みを活かし推進してきた”リアル”と”バーチャル”の融合による「XRコミュニケーション」事業の一環として2022年より公開されており、その内部には『神田明神CG空間』が構築されています。

一方、リアルの神田明神の境内には、神田明神や神田祭をはじめとした『江戸・東京の文化を伝える歴史的な資料』の所蔵と展示をしている「神田明神資料館」がありますが、この資料館の敷地面積は約500平方メートルと手狭なため

・すべての所蔵資料を展示することができない

・一度も展示したことがない資料も多くある

という問題点を抱えていました。

これらの貴重な資料について、

・保存するだけでなく、オンラインを通じてより多くのユーザーに活用してもらうこと

・文化的財産として未来に継承していくこと

を目的として「神田明神オンライン博物館」プロジェクトが推進され、浮世絵・絵巻物・古文書・古写真など数千点にのぼる資料がデジタルアーカイブ化されています。

この「神田明神オンライン博物館」のデジタルアーカイブだけでなく、

・神田明神および江戸・東京の魅力をより多面的に国内外に発信する

・地域や企業との連携を強化し共創型の情報発信拠点として活用する

といった高度利用が期待できる施設として今回、「3D企画展ミュージアム」が開設されています。

「神田明神オンライン博物館」とは?

神田明神オンライン博物館のトップページ(左) 特別資料アーカイブページ(右)

「神田明神オンライン博物館」は宗教法人神田神社が運営主体となり、株式会社トーキョー・ダブ・エージェントがデジタルアーカイブの企画と撮影を、大日本印刷社がWebサイトの制作を担当し、クラウドファンディングを通じて2023年4月24日(月)に開館したオンラインミュージアムで、現在、第1フェーズとして約1,500点の所蔵品が展示されています。

「3D企画展ミュージアム」の特徴

平将門命御神像3D画像・淺野健一作

「3D企画展ミュージアム」は大日本印刷社の3Dデータ関連の技術やノウハウを活用し、Webブラウザ版でのより高精細な空間再現と、文化財の保存を目的としたアーカイブだけでなく積極的な利活用をメタバース空間で表現することを目的に開発されており、以下のような特徴を有しています。

神田明神および江戸・東京の歴史と文化を発信する

「3D企画展ミュージアム」には、「神田明神オンライン博物館」と連携した『江戸・東京の歴史と文化を伝える神田明神所蔵の資料』が、より立体的な表現で”デジタルアーカイブ”として展示されています。

これらの”普段は触れることができない”展示品をより『リアル』に感じたり知ったりすることで、その魅力と歴史・文化が体感できるという特徴を有しています。

「XR技術」により地域の賑わいの創出に貢献する

「3D企画展ミュージアム」では、企画展を開催するだけでなく今月13日(土)、14日(日)の2日にわたり実施される神田祭の神輿宮入の風景を、「神田明神CG空間」の境内に配した大型モニターで配信するなど、「XR技術」を活用することで地域の賑わいの創出に貢献することが期待されています。

XR空間の拡張利用とグローバルコミュニケーションを展開する

XR空間の拡張利用とグローバルコミュニケーション

”秋葉原”や”神田明神”で行われるイベント等とタイアップしたサービスメニューを用意することで、地域や企業の共創型の情報発信拠点として「バーチャル秋葉原」や「3D企画展ミュージアム」を整備し、グローバル対応したUI(ユーザーインターフェイス)を活用した海外へのコンテンツ配信や集客施策を展開し、XR空間の拡張利用やグローバルコミュニケーションの実現を目指しています。



3D企画展第1弾!「歌川派絵師が描く神田祭」について

3D企画展「歌川派絵師が描く神田祭」のイメージ

今年、2019年以降休止されていた『神田祭』が4年ぶりに復活することを記念し、神田祭をテーマに「神田明神オンライン博物館」のアーカイブから選んだ作品を中心に3D企画展「歌川派絵師が描く神田祭」が開催されています。

これは、3D企画展の第1弾となる企画で、「神田明神CG空間」内の「3D企画展ミュージアム」にて4月24日(月)より開催されており、「オンライン博物館」サイトよりアクセスすることができます。

オンライン博物館の入場にはチケットが必要で、詳細はオンライン博物館サイトにて確認できます。

今後の展開

大日本印刷社では、今後も「神田明神オンライン博物館」のアーカイブ作品を活用した企画展を通じて、神田明神や江戸・東京文化の魅力を国内外に発信し、文化財の保存を目的としたアーカイブだけでなく、積極的な利活用をメタバース空間で表現していきたいとしています。

まとめ

大日本印刷社がAKIBA観光協議会と共同運営する「バーチャル秋葉原」内の神田明神CG空間に「3D企画展ミュージアム」がオープンし、3D企画展「歌川派絵師が描く神田祭」が開催されています。

この試みは、コロナ禍により中断し実に4年ぶりの復活となる「神田祭」をXR技術により国内外にアピールし、賑わいの創出に寄与することが期待されています。

地域に根差した『祭り』は、興味はあっても住人以外は参加できないなどリアルで体験することは難しいもののひとつですが、VRの世界であれば誰でも気軽に参加して楽しむことができそうで、祭りの新しい楽しみ方になりそうな予感を感じさせるニュースですね。

ソース:プレスリリース[PR TIMES]









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