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「安全道場VR」に3つの新コンテンツ追加!あってはならない事故を防ぐ

凸版印刷株式会社は、同社が製造業向けに2019年11月にリリースした、VRを活用した危険体験安全教育「安全道場VR」に、化学溶剤取り扱いによる事故体験3コンテンツを追加したことと、端末を外部ディスプレイ出力機能のあるものにリニューアルしたことを発表しました。



安全道場VRに新コンテンツ追加!

「安全道場VR」とは?

安全道場VR」とは、凸版印刷社が製造業向けに開発し提供してきたVRを活用した危険体験安全教育で、『01 カッター作業』、『02 機械稼働』、『03 高所作業』、『04 エアーブロー清掃』、『05 可燃性溶剤火災』、『06 機械点検』、『07 機械清掃』の7コンテンツで構成されていました。

今回、製造現場での事故発生率の高い『化学溶剤取り扱いによる事故体験』である『08 フィルター交換』『09 ホース交換』『10 一斗缶取扱い』の3コンテンツが新たに追加され、オプションにより変動する可能性はありますが1台当たり250,000円という価格で2023年5月より販売開始されています。

開発の背景

一般的に、製造現場における労働者の事故防止のためには、継続的な教育訓練の実施が必要といわれています。

凸版印刷社では社内研修施設「安全道場」において、”あってはならない事故を防ぐための教育”を行ってきている実績がありました。

その教育訓練において得た”ノウハウ”を生かし、VRデバイスで疑似的に体感できる製品として開発されたのが「安全道場VR」で、2019年11月にリリースされています。

「安全道場VR」の体験コンテンツは、『製造現場であればどこでも起こる可能性のある普遍的な内容』で制作されているため、本サービスを活用することで従業員に事故の危険性を認識させ、対策を教育することで事故防止につながることが期待されています。

その「安全道場VR」がリニューアルされ、今回、

・製造現場での事故発生率の高い化学溶剤取り扱いによる事故体験を3コンテンツ追加

・外国人労働者向けの多言語対応コンテンツ(オプション)

・導入先の現場で撮影したオリジナルコンテンツの追加

という機能が実装されています。

リニューアルの詳細

『08 フィルター交換』について

フィルター交換VRイメージ図 ©TOPPAN INC.

本コンテンツでは

『フィルターを交換する際に残圧処理をしなかったため薬液が噴き出してしまう危険性』

がVRで再現されており、”正しいフィルター交換の作業手順”や”残圧処理の方法”を学習することができる内容となっています。

『09 ホース交換』について

ホース交換VR イメージ図 ©TOPPAN INC.

本コンテンツでは

『配管の交換作業時に適切な作業手順を守らなかったことで被災する体験』

がVRで再現されており、危険な薬液を取り扱う際に必要な『安全行動』について学ぶことができる内容となっています。

『10 一斗缶取扱い』について

一斗缶取り扱いVRイメージ図 ©TOPPAN INC.

本コンテンツでは

『有機溶剤の入った一斗缶を適切に取り扱わなかったことで被災する体験』

がVRで再現されており、一斗缶を取り扱う際に必要な『正しい作業手順』が学習できる内容となっています。



VR端末のリニューアルについて

新コンテンツ追加に合わせ、VR端末も『端末性能向上』『データ容量増大』といったリニューアルが施されており、使い勝手はそのままでありながら

・オリジナルの映像を作成し”導入先独自”のVRコンテンツ追加

・外国人従業員向けの多言語コンテンツ追加

ができる仕様に変更されています。

さらに、スマートフォンやタブレット、HMDなどの画面をTVやディスプレイにワイヤレス(無線)で表示することができる無線通信方式である『Miracast』にも対応しており、体験者が見ている映像を外部モニターに出力する機能も実装されています。

この機能により集合研修などで、『講師や受講者が体験者の見ている視点を一緒に見ながら学習する』ということも可能となります。

なお、『Miracast』はWi-Fi Allianceの登録商標であり、利用するためには別途「Miracastレシーバー」もしくは「Miracast対応モニター」が必要となります。

まとめ

2019年11月にリリースされた凸版印刷社のVR危険体験安全教育「安全道場VR」が、化学溶剤取り扱いに関する新コンテンツの追加と端末のリニューアルを実施したうえで、今月より販売されています。

様々な分野の工場に対応し、危険予知や安全行動が周知できるシステムがあるなんて、企業だけでなく労働者にとっても消費者にとっても安心につながると感じるニュースですね。

ソース:プレスリリース[PR TIMES]









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