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大日本印刷が建築用メタバースサービスを開始!竣工前の建築物を体験可能

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大日本印刷株式会社(DNP)が、建築用のデータを基に高精細なバーチャル空間「メタバース」を構築するサービスの開始を発表しています。

現実の施設等の建築と並行して体験することで、両空間の連動による企業と生活者のコミュニケーション等を支援していきます。



大日本印刷が建築用メタバースサービスを開始

DNPが今回、建築用メタバースの構築サービスの開始を発表しています。

メタバースの初期構築費は800万円~で、運用費は1日で100人規模の利用者を想定した場合、50万円~となっています。

問い合わせは大日本印刷まで。

完成前の建築部一をいち早く体験

同社は、2021年からリアルとバーチャルの空間を連動して、新しい生活者の体験と経済圏を創出する「XRコミュニケーション事業」を展開しており、安全・安心に楽しめるバーチャル空間を構築するXRロケーションシステム「PARALLEL SITE(パラレルサイト)」を提供しています。

今回新たに開始されたサービスは、その機能を拡充し、メタバースの企画から構築・運用までをトータルに支援していくもので、完成前のリアル施設の一足早いバーチャルでの公開と体験、完成後の施設を遠方の顧客や社内外の関係者によるバーチャルの利用など、社員のエンゲージメント向上や顧客とのコミュニケーションの活性化につなげていきます。

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現実(リアル)の施設

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仮想(メタバース)の施設




3つの特徴を搭載

最短2か月で構築可能

ここでは建築関連の3次元データに加え、各室の名称や面積、材料・部材の仕様などの属性情報をあわせ持つ"Building Information Modeling(BIM)"データやCADデータ、3次元座標値・色情報で構成される「点群データ」など、さまざまな建築・設計データを基に、最短2カ月からメタバースを構築することが可能になっています。

大人数が集まるイベントにも活用可能

構築されたメタバースは、最大1,000名まで同時に参加することが可能で、就職説明会のほか、国内外の社員が一堂に会する大型イベントなどにも利用できます。

また参加者同士が会話できる音声チャットや画面共有の機能も搭載されており、イベントに合わせたクイズパネルなどの機能も提供されていきます。

DNPによると、今後は開発中の生活者個人を特定するアイデンティティ情報とアバター情報の管理・認証を可能にする「PARALLEL ME」と本サービスを連動させて、利用者の個別認証も可能にしていく予定だということです。

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メタバースで得られた各種データを分析

本サービスでは、メタバース参加者の属性や利用回数、コンテンツ視聴回数等を把握・分析することができ、メタバース上で関心が高かったコンテンツや体験企画などを参考にして、リアルの施設を活用した企画の設計やマーケティング、各種イベントとの連動が可能になっています。

今後は機能の拡充も

DNPによると、本サービスと関連サービスを含め、2028年度までに40億円の売上を目指しているということで。今後はメタバース参加者のアバター生成の機能と連動させて、外見・特徴・属性情報等がわかる機能の拡充や、オンライン会議などのコミュニケーションツールとの連携を目指し、オフィスで働く社員の円滑なコラボレーションや働き方の変革に貢献していくとしています。

まとめ

大日本印刷が、建築用メタバースの構築サービスを開始しています。

竣工前の建築物をメタバースで構築することで、企業と生活者のコミュニケーションを活性化させることを目的にしており、リアルとバーチャルが連動した施設・空間を活用し、新しい働き方や体験を提供していきます。

建築業界の注目が集まりそうです。

ソース:プレスリリース[PR TIMES]









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