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VRアニメ「Sen」第80回ヴェネチア国際映画祭XR部門にノミネート!

株式会社Psychic VR Labは、株式会社CinemaLeapと共同製作した日本のお茶の世界を体験するVRアニメ「Sen」が、第80回ヴェネチア国際映画祭XR部門「Venice Immersive」にノミネートされたことを発表しました。



VRアニメ「Sen」が映画祭にノミネート

「Sen」は、『千利休ゆかりの黒樂茶碗”万代屋黒”をモデルにした特別な触覚デバイス』『Google Pixle Watch』『VRヘッドセット』を用い、VR空間内で複数人が同時に『日本のお茶の世界』を体験できるVRアニメーション作品です。

”特別な触覚デバイス”を使用することで『日本伝統の茶道の世界を通して生命と宇宙の繋がりを体験すること』ができるだけでなく、Google Pixle Watchを併用することで体験者の心拍データがリアルタイムでVR空間へ通信され、映像内の光に変換されることで『生々しい心臓の鼓動を感じる演出』が施されている点も見どころの一つといえる作品に仕上がっています。

しかし一番の見どころは、VR空間に同時に入った自分以外の体験者の心拍データがリアルタイムで共有されるので、「自分以外の他人の心臓の鼓動」を感じながら『メタバース上で互いの心臓を視認し、協力して音楽を奏でる』新感覚の体験ができるという、映像を見て楽しむだけではない点があげられます。

今後、クラウドサーバーを利用して、映像やアニメーション動画、3Dモデルなどのイメージ処理を行うクラウドレンダリングで、Googleが提供するGoogle Cloud「Immersive Stream for XR」へも対応予定となっています。

作品の概要

本作品は、Psychic VR Lab社とCinemaLeap社の2社共同により2023年に製作された15分のVRアニメーション作品で、監督に伊東ケイスケ氏、プロデューサーに待場勝利氏を迎え、樂美術館の舩越宗英氏の協力のもと、千利休ゆかりの黒樂茶碗『万代屋黒』をモデルにした特別な触覚デバイスの製作に橋本裕氏があたっています。





第80回ヴェネチア国際映画祭とは

カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並び世界三大映画祭の一つに数えられるヴェネチア国際映画祭は、会期が2023年8月30日から9月9日までとなっており、今年で80回という世界最古の歴史を誇る映画祭です。

2017年に新設されたXR部門「Venice Immersive」は、360度ビデオ・インスタレーションやバーチャルワールドを含む、あらゆる長さの3DoFおよび6DoFのインタラクティブXR作品が対象で、ラッヅァレット・ヴェッキオ島(Venice Immersive Island)を会場に開催される今年のコンペティションには、ワールドプレミアまたはインターナショナルプレミアとして、最大44件のイマーシブ・メディア・プロジェクトが出展予定となっています。

この「Venice Immersive」に「Sen」がノミネートされています。

まとめ

日本の伝統文化である「茶道」をベースに、千利休ゆかりの黒樂茶碗『万代屋黒』をモデルにした特別な触覚デバイスを利用し、メタバース上で互いの心臓を視認しながら協力して音楽を奏でるという新感覚の体験ができるVRアニメ「Sen」が、第80回ヴェネチア国際映画祭XR部門「Venice Immersive」にノミネートされています。

茶人の憧れ黒樂茶碗『万代屋黒』は、リアルでは美術館で眺めその質感を想像することしかできませんが、VRの世界では手に取り感じることが出来るなんて、一般公開が待ち遠しく感じるニュースですね。

ソース:プレスリリース[PR TIMES]









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