VRを題材にした映画7選!映画で思い描いたVRの世界とは?
最新技術の力で普段の現実とは違う「もう一つの現実世界」を体験できるVR。
現在のようにVRが普及する以前から、数多くの映画などに登場しています。
今回は多数の映画作品の中からVRを題材にしたおすすめ映画作品を紹介します。
VRとは
VRとはVirtual Realityの略語で、日本語では「仮想現実」と呼ばれています。
3DCGなどを利用してもう一つの世界を作り出し体験するという技術です。
専用のVRゴーグルを利用して仮想世界に没入することで、現実のようなリアルな体験が出来るようになります。
現実に近い体験ができることから、
・エンタテインメント
・ビジネス
・教育
・医療・介護
など様々な分野で活用されています。
VRが題材の映画作品7選!
VRが題材の映画は数多く登場しています。
ここではその中でも娯楽性の高い作品を7つ選び、無料配信の有無についてまとめました。
1.レディ・プレイヤー1
レディー・プレイヤー1は「VR元年」の2016年よりも後に制作されたこともあり、VRを題材としたSF映画の中で最もわかりやすい世界観となっている作品です。
ゴーグルを装着すればどんな環境にいても、夢のような世界での冒険が楽しめるというVRゲームの魅力が描かれています。
そして、なんといっても
・ガンダム
・メカゴジラ
・AKIRAのバイク
・ソニック・ザ・ヘッジホッグ
・キティちゃん
など数え切れないほど他作品からのキャラクターが登場し生き生きと動いているという、子供の頃のおもちゃ遊びのようなワクワク感がこの映画の魅力です。
とはいえ、単なるオタクを喜ばせるだけの映画で終わらず、
・VRに没入しすぎて現実社会と隔絶することの問題点
・広大なメタバースを巨大な営利企業が独占する危険性
もしっかり描かれており、VRやメタバースの将来についても考えさせられます。
レディ・プレイヤー1あらすじ
社会の荒廃が進んだ2045年、厳しい現実から逃避するように人々は好きなアバターで自由に生きられるVR空間「オアシス」にのめり込んでいました。
そんな「オアシス」の創始者ハリデーが亡くなり、
「オアシスに遺した3つの謎を解いたものに全財産とオアシスの所有権を与える」
という遺言が発表されました。
世界中のプレイヤーが争奪戦に参加する中、主人公のウェイドは仲間たちともに豊富なオアシスとサブカルの知識を武器に謎解きをクリアしていきます。
しかし、莫大な富とオアシスの利益を狙って巨大企業も参戦し、戦いはどんどん激化していきます。
※配信は執筆段階にて
2.イグジステンズ
イグジステンズは「スキャナーズ」や「ビデオドローム」など奇妙な世界を描いてきたデビッド・クローネンバーグ監督の作品だけに、形容しがたいクセが強すぎる世界観が特徴です。
公開当時は難解とされていましたが、VRが一般的になった現在の視点で見ると腑に落ちることが多いかもしれません。
ゲーム内では小心者で敵を倒せないのに現実では躊躇なく人を殺せるという倒錯的な描写も、現在ではVR依存の症例として実際にあり得ることとして議論されています。
イグジステンズ あらすじ
脊髄に穴を開け体とゲーム機を直接つないでVRゲームを楽しむようになった近未来が舞台。
新作VRゲーム『イグジステンズ』の発表イベントで、突如銃撃事件が始まります。
警備員テッドは『イグジステンズ』を開発した天才プログラマーのアレグラを助けたものの、彼女はゲームの不具合をチェックするため一緒にプレイしてくれと提案してきます。
ゲームの内容もクリア条件も知らされぬまま、敵味方、現実と虚構が二転三転する悪夢のような戦いに巻き込まれていきます。
3.マトリックス
VRを題材とした映画で外すことができないのが「マトリックス」です。
2021年12月には20年ぶりの新作も公開されたことで大きな話題となっています。
「バレットタイム」という斬新な映像表現や、ワイヤーを駆使したカンフーアクションと壮絶なガンアクションは未だに色褪せません。
「人類はAIに支配されており、今いると信じている世界はAIが見せている仮想現実にすぎない」
という設定は、映画の観客自身が「今いる世界は現実なのか?」と疑いを持ってしまうほどの衝撃でした。
サブカルや宗教、哲学などが絶妙のバランスでミックスされた世界観は、後続のさまざまなジャンルの作品に大きな影響を与えています。
マトリックス あらずじ
「ネオ」という凄腕ハッカーという裏の顔を持つトーマス・アンダーソンは、不思議な夢を見るようになり「自分がいる世界は現実なのか?」という疑念を抱くようになります。
謎の女性トリニティとその仲間のモーフィアスに出会ったトーマスは、「この世界は仮想現実で、現実の世界では人類が機械に支配されている」ことを知り、目覚めることを決意しました。
目覚めたトーマスは「ネオ」として人類を機会から救うための戦いに身を投じることになります。
4.バーチュオシティ
バーチュオシティは公開された95年当時まだまだ馴染みの薄かったVRを本格的に取り上げた映画として、少年誌でも大きく取り上げられるなど注目された作品です。
とはいえ、仮想現実の世界は謎の日本文化であふれる料亭として冒頭に登場するのみで、基本的には現実世界での追跡劇がメインとなっています。
また、現在ではデンゼル・ワシントンとラッセル・クロウという2大アカデミー俳優の若手時代の競演作として注目されています。
バーチュオシティ あらすじ
1999年のアメリカでは犯罪捜査に役立てるため、凶悪犯の人格データをもとに作られた「シド6.7」を使って仮想現実の世界でシミュレーションを行っていました。
そんな中シドが不死身の肉体を得て現実世界に飛び出したため、仮想現実でシドを最も追い詰めることができた元刑事バーンズが追跡することになります。
実はシドの人格データの中にはバーンズの妻子を殺した犯人のデータも含まれており、この戦いはバーンズにとっては復讐という意味もありました。
5.GAMER
「GAMER」はVRを題材とした映画としてはやや変わり種といえるかもしれません。
エクストリームアクション映画「アドレナリン」のマーク・ネベルダイン、ブライアン・テイラーのコンビが監督・プロデューサーを務めるだけあって、戦闘ゲームさながらの迫力満点のアクションが楽しめます。
人の命が軽い世紀末感たっぷりの世界で奮闘する主人公を演じるのは「300」など肉体派のジェラルド・バトラーですが、彼を操作するプレイヤーがオタク丸出しのネトゲ廃人というのもなんとなくリアルさを感じますね。
GAMER あらすじ
凶悪犯罪を犯した囚人にナノマシンを埋め込み、アバターとして操作するというFPSバトルロイヤルゲーム『スレイヤー』が熱狂的な人気を博している近未来。
冤罪で投獄された主人公ケーブルは特赦を勝ち取り無実を証明するためゲームで30連勝を目指します。
持ち前の戦闘力の高さと彼をアバターとして操るゲーマーのテクニックもあり、不可能と思われた30勝に近づき世界中の観客の注目を集めるようになっていました。
6.スペース・プレイヤーズ
スペース・プレイヤーズは、ルーニー・テューンズならではのエクストリームなギャグとスポーツ映画ならではの熱い展開、親子の絆に笑って泣ける映画となっています。
また、ルーニー・テューンズだけでなく
・マトリックス
・ワンダーウーマン
・キングコング
などワーナー作品の小ネタも随所に盛り込まれていて、そうした小ネタ探しも楽しめる映画です。
スペース・プレイヤーズ あらすじ
マイケル・ジョーダンとルーニー・テューンズのアニメキャラクターとの共演で話題になった1996年公開の映画「スペース・ジャム」の続編的な作品です。
今回はバスケ界の『キング』ことレブロン・ジェームスがバーチャルゲームの世界に吸い込まれてしまった息子を救い出すため、バックス・バニーたちを仲間に異色のバスケゲームに挑みます。
バスケとはいっても仮想世界のeスポーツとして行われるため一筋縄ではいかず、ルール無用のなんでもありなハチャメチャゲームです。
7.アヴァロン
アヴァロンは、『パトレイバー』『攻殻機動隊』などで知られるアニメ映画界の巨匠押井守監督が初めて手掛けた実写映画です。
全編ポーランドロケで撮影され、出演俳優もポーランド人でセリフも全てポーランド語であることも大きな話題となりました。
どこから現実でどこからゲームなのかわからない世界の不明確さは、押井作品の集大成ともいえるかもしれません。
発表当時は難解すぎるという評価もありましたが、
・レディ・プレイヤー1
・ソード・アート・オンライン
に大きな影響を与えた作品として時を経て再評価されています
アヴァロン あらすじ
喪われた近未来。
多くの若者を熱狂させていた仮想空間戦闘ゲーム「アヴァロン」。
孤高の女戦士として一目置かれる存在のアッシュは、ある日、再会した昔のパーティーの仲間から、「未帰還者」となったリーダーのことを聞かされた。
「アヴァロン」に隠された幻の最終フィールドへ挑戦する決意を固める…。
まとめ
ここではVRを題材にした映画を7つご紹介しました。
近年VRが一般向けにへの普及も進んできたことから、VRを題材にした映画も増えています。
また、最近では「メタバース」も注目されていることから、今後「メタバース」という仮想現実の世界を描く映画作品が登場していくのではないでしょうか。
当然のことですが、ここで紹介したのがVRをテーマにした映画の全てではありません。
残念ながら紹介できなかった作品もあるので、ぜひ各動画サイトなどをチェックしてみてください。
筋トレとVRを愛するライター。VRでマッスルを実現できないか現在思案中。