スマホ1台で手軽にVtuber配信を!自作Live2Dを動かせるiOSアプリのベータテスト開始
xR領域におけるソフトウェア及びコンテンツの企画や運営などをしているPXR合同会社は2019年7月24日(水)、Live2Dモデルを動かせるiOS向けのアプリ「2DR」を、株式会社ブイノスと共同で開発したことを発表しました。
同日よりベータ版のテストが開始されています。
「2DR」とは
「2DR」は、Live2D社の提供しているキャラクター作成ツール「Live2D Cubism」を使って作った、自作Live2Dモデルを動かすことができるiOSアプリです。
使い方は、まずテストプレイサイトからiPhoneに「TestFlight」をインストールしてから、「2DR」をインストールします。
次にFaceRigに対応した自作モデルをzip圧縮して一旦googleDriveなどに保存して、最後に本アプリで開くことによって自作モデルを手軽に動かすことができます。
自作のキャラクターを使う場合はPCを使っての配信が一般的ですが、このアプリを使えばiPhoneを使った手軽で身近な配信が可能になります。
スマホならではの機能も
「2DR」にはスマホの搭載されているカメラを使った
・顔認識
・オートブリンク(まばたき)
・リップシンク(口の動きを映像、または音声によって操作)
・撮影機能
といった機能を使うことが可能です。
テストプレイの結果を募集中
今回公開されたベータテストでは、パフォーマンス向上のために機種や型によるパフォーマンスの確認・改善が行われています。
テスト用サイトまたはTwitterのハッシュタグ(#2DRbeta)でフィードバックの募集がされています。
また今後はベータ2の公開も予定されており、こちらでは配信向けに画面からすべてのボタンが消えるモードなどが追加される予定になっています。
なおPXR社によれば、正式リリース後の個人利用は無料・企業利用はライセンスを策定中ということです。
テスト用サイト
「Live2D Cubism」とは
Live2D社が提供している、一枚の原画をもとにアニメーションを作成するツール。
原画の各部位を変形させることによって別の変形状態へと遷移させ、中割を描く必要なくモーションを作成することが可能です。
原画を直接加工するアプローチのため、線のタッチや塗りの質感などもそのまま保たれるのが大きな特徴です。
「FaceRig」とは
カメラを使って手軽に3Dモデルを操作できるソフトです。
これによって、ユーザーの顔の表情をそのままキャラクターに反映させることが可能です。
まとめ
Live2Dモデルを手軽に動かすことのできるiOSアプリ「2DR」のベータテストが開始されました。
このアプリでは自作したLive2Dモデルを、スマホに搭載されたカメラを通してユーザーの表情と連動した動きをさせることが可能です。
そのためVtuber配信などにもってこいのアプリになっています。
Live2Dが採用されたアプリゲームなどでお馴染みの、あのしなやかなキャラクターの動きが手軽に配信で使えるようになると、視聴者としてもうれしくなりますね。
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