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VRで試合体験!新しいスタイルで観戦する新技術の実証実験を実施

NTT、NTT西日本、熊本県は、2019年5月より熊本県で開催される女子ハンドボールイベントにおいて、試合中の選手の動きを取得して空間を再構成し、VR空間にてプレーの様子を間近で体験できる新たな映像技術の実証実験を実施することを発表しました。


新技術の実証実験について

近年、インターネットの普及やスマートフォン、タブレット、VR等の様々なデバイスの登場によって、時間や場所を選ぶことなくライブやオンデマンドでスポーツ観戦を楽しめるようになるなど、観戦スタイルの多様化が進んでおり、プレーの様子を間近で観戦できるようなリアルとバーチャルを組み合わせた新しいスポーツ観戦が今後期待されています。

熊本県では、2019年に開催予定の国際スポーツ大会(ラグビーワールドカップ2019、2019女子ハンドボール世界選手権大会)を控え、

・大会情報の発信や機運醸成

・大会を通じたスポーツ振興

・大会を契機とした国内外への熊本の魅力発信

・観光客などの交流人口の増加

など、地域振興への期待が高まっています。

そのような中で、VRやARによる新たなスポーツ観戦やトレーニング等での利用を狙い、実空間中でダイナミックに変化する物体の情報を取得し、仮想空間として再構成する技術の研究開発を進めているNTTと、地域活性化に取り組んできた実績をもつNTT西日本と熊本県がそれぞれの強みを活かし、“魅力溢れ、暮らしやすさと幸せが実感できる熊本”の実現および国際スポーツの推進に向けたプロジェクト「スマート光タウン熊本」を進めており、その一環として今回新たな映像技術の実証実験が実施されることとなりました。

実証実験の内容

この実証実験は、熊本県内のオムロン ハンドボール部「ピンディーズ」の協力を得て、NTT(メディアインテリジェンス研究所)が研究開発している「ダイナミックフィールド3次元動きセンシング技術」により、ハンドボールコートに対して設置した8台のカメラから試合中の全選手の動き情報を解析し3次元仮想空間を再構成することで、あたかもコートにいる選手になりきったようにプレーの様子を3次元360度映像で体験できるというものです。

VR体験イメージ

「ダイナミックフィールド3次元動きセンシング技術」とは

広い実空間を複数台のカメラを設置し、NTT社独自の深層学習を活用した

・骨格推定

・3次元動き解析

によって、広い空間内で被写体の交差がある等の複雑なシーンも、複数人の3次元的な動作がより精度高く解析されます。

骨格推定

人物のシルエットも同時に推論する深層学習により、遮蔽により人体の一部が撮影されていない場合でも、映像から人物の骨格(関節位置)を、より精度高く推定することができます。

3次元動き解析

各カメラ映像から得られる2次元の関節の動き情報から、各カメラのレンズ歪を補正しつつ統合して、3次元的により正確な動き情報が解析できます。

ダイナミックフィールド3次元動きセンシング技術の概要

3次元動き取得と仮想空間への再構成例





実証実験の概要

実験期間: 2019年5月中旬~2019年12月(予定)

※熊本県内における女子ハンドボールイベント実施日のみ

実施対象:イオンモール熊本(1Fイベントスクエア)、熊本県内の体育施設等

実証実験の協力体制:

【NTT】

・実証実験に必要な機材等の手配および実験用データ取得

・取得データからの3次元動きの取得と高精細な3次元映像の生成および評価等

【NTT西日本】

・実証実験に必要な環境整備および本視聴スタイルのサービス性評価

【熊本県】

・実証実験用データ取得支援および評価会場の手配

【オムロン】

・実証実験用の映像モデル協力

まとめ

従来、映画の製作等で利用されるモーションキャプチャーでは対象が特定の環境と人物に限定されていましたが、ダイナミックフィールド3次元動きセンシング技術によって、広い空間の中で複数人が動き回る場面でも、それぞれの人物の3次元的な動き情報を取得することができるようになりました。

その技術を活用し行われる実証実験の結果によって、技術の精度向上や自動化だけでなく、情報通信技術を用いた次世代のスポーツ観戦やエンターテインメント鑑賞に関する取り組みが今後一層加速することを期待したいです。

ソース:NTT西日本「新たな映像技術の実証実験」に関するプレスリリース[PR Times]









VRInside編集部


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