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Merge VRが自社ハードのVRデベロッパーに100万ドルの資金を提供 - VR Inside

Merge VRが自社ハードのVRデベロッパーに100万ドルの資金を提供

     

Merge VRのGoggles

VRデバイスを作っているメーカーとしてはPCベースのVRヘッドセットを提供するOculus(Facebook)やHTC、モバイルVRだとサムスン、Googleなどが有名だ。

Facebookに買収されたOculusはスタートアップだが、これらのメーカーはヘッドセットの他にもスマートフォンを製造していたり、SNSを運営していたりと別の事業で既に高い知名度がある。

Merge VRは、上記のような企業に比べてマイナーながらも評判の良いVRデバイスを製造する企業だ。このMerge VRが、自社のプラットフォームでアプリを開発するデベロッパーに投資するため100万ドル(1.1億円)規模のファンドを設立した。

Merge VRのハードウェア

Merge VR Gogglesは清潔に保ちやすい

掃除も簡単なMerge VR Goggles

Merge VR Goggles

Merge VRが製造するハードウェアは、まずGogglesだ。なんともシンプルな名前のこのデバイスは、スマートフォンをはめ込んで使うモバイルVRヘッドセットとなっている。

記事のトップで名前を上げた企業が手がけるモバイルVRヘッドセットほど大きなシェアを占める製品ではないが、他のデバイスには無い長所もある。

紫色(他のカラーも存在するが、なぜかほとんどが派手な色だ)の本体は硬そうに見えるが、ソフトな素材で作られているので柔軟性がある。肌に接する場所を守る特別なパッドが無くてもユーザの顔にフィットするのが魅力だ。構造がシンプルなので、清掃が簡単なのもメリットとなっている。

その柔らかさのおかげで耐衝撃性も高く、不注意で落としてしまった程度のダメージから装着したスマートフォンを守ってくれるだろう。公式ホームページではさらに高いところから落としているが、スマートフォンは壊れていないようだ。

簡単な作りながらBluetooth接続するコントローラーとしての機能も内蔵されている。ゴーグルの上部に設けられたボタンを使ってVRコンテンツの操作が可能だ。

他の利点として、対応OSがAndroidとiOSの両方であることも挙げられる。Gear VRやDaydreamといったプラットフォームに対応していないAndroid端末、iPhoneでもVRが利用できる。また、ARヘッドセットとして使うときのためにカメラを覆わないようなデザインになっている。

価格は59.99ドル(6,600円)だ。昨年の末からは日本でも販売されている。

Merge Cube

Merge Cube

Merge VRが手がけるもう一つのデバイスがMerge Cubeだ。スマートフォンのARアプリを通してこのキューブを見ると、ホログラムが表示されるおもちゃである。

こちらもiOSとAndroidの両OSに対応しており、Merge VR Gogglesを含む各種ゴーグルを利用可能だ。今年始めのCES 2017で注目を集めた玩具であり、今夏の発売が予定されている。

予定価格は20ドルだという。

Merge Developer Fund

Merge VR Goggles

Merge VRが新しく設立するファンドがMerge Developer Fundだ。その名の通り、VRアプリのデベロッパーを支援するためのファンドである。

Merge Gogglesで利用できるVRアプリ、Merge Cubeで利用できるARアプリを開発するデベロッパーに対する金銭的な援助を提供する。

Merge VR Gogglesは既に市販されているデバイスであり、Merge Cubeは未発売ながら開発キットが提供されている。Merge VRは開発者キットを無料で提供しており、400のキットが学校や博物館や制作スタジオなどに用意された。

設立の目的

Jeremy KeniskyはMerge VRを代表し、

「デベロッパーのコミュニティに対するサポートを拡大するため、Merge Developer Fundを設立しました。

Merge Cubeは全く新しい経験をもたらすデバイスです。Developer Fundはデベロッパーが創造性を発揮し、野心的なプロジェクトを実行するチャンスを提供するものです」

とコメントしている。

 

VRアプリケーションの開発で大きな売上を上げるデベロッパーも登場しているが、その数はまだ少ない。おまけに、利益が出るのはアプリが売れてからだ。小規模なデベロッパーは、大きなプロジェクトを完遂するだけの開発資金を用意できないこともある。

Merge Developer Fundのような組織による支援は、彼らがアイデアを形にするための助けとなるだろう。

ファンドはMerge VRのプラットフォームでの開発を魅力的に見せるために資金提供を行うとのことだが、ファンドの支援を受けたアプリが独占タイトルになるのかどうかは不明である。マルチプラットフォーム対応が増えている現状を考えると、独占されるとしても期間限定になりそうだ。

 

参照元サイト名:Pocket Gamer.biz
URL:http://www.pocketgamer.biz/news/65911/merge-vr-starts-1-million-usd-developer-fund/

参照元サイト名:Merge VR
URL:https://mergevr.com/

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。