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「ヘッドセット無しでもVRスポーツを友人と楽しめる」LiveLikeの取り組み - VR Inside

「ヘッドセット無しでもVRスポーツを友人と楽しめる」LiveLikeの取り組み

     

LiveLike

LiveLikeで一緒にVRスポーツを楽しめる

VRコンテンツの一種として定着しつつある、スポーツ映像。過去の試合をVOD方式で視聴するだけでなく、スポーツの一大イベントがリアルタイムにVRで中継されることもある。

LiveLikeは単にVRヘッドセットを使ってスポーツの映像を見せるだけではなく、友人と一緒に「スポーツを観戦する」体験を作ろうとしている。

誰もがその体験に参加できるようにするため、VRヘッドセットがなくてもパソコンやモバイルデバイスから視聴できるという。

LiveLike

CONCACAFゴールドカップの配信

サンフランシスコに本拠地を置くスタートアップ企業、LiveLike。LiveLikeはFox Sportsとの提携によってCONCACAFゴールドカップの3つの試合をVR映像で配信する。

日本時間では7月8日の朝に大会の初戦ギアナ対カナダの試合が開始されるが、VRで配信される最初の試合は二日目のアメリカ対パナマのゲームである。

試合の映像がただ配信されるだけでなく、リプレイを見ることもできる。さらに、VR空間に作られたバーチャルなスイートルームでFacebook上の友人やランダムに選ばれた見知らぬVRユーザと一緒に過ごすことも可能だ。

このアプリの機能については、先週の記事でも紹介している。

スーパーボウルの配信

LiveLikeが大きなスポーツイベントのVR映像を配信するのは、今回が初めてではない。

今年開催されたスーパーボウルでは、試合のVRによるライブ配信はもちろん、リプレイやハイライト映像も配信している。

このときもFox Sportsとの協力で配信を実現しているので、ゴールドカップでも同様のサービスが期待できる。

LiveLikeのデモンストレーション

一緒にサッカー観戦

先日行われたデモンストレーションの中で、LiveLikeの共同設立者であるMiheer Walavalkarが同社のアプリについて語っている。

「共同スポーツ体験」

このアプリ機能は、VRにおける初めての「共同のスポーツ体験」だという。これは単に同じVR空間で試合を見ることができるという意味ではなく、VRデバイスの種類に関わらず多くの人が一緒に体験できるという意味も込めての表現のようだ。

ヘッドセットを持っているユーザは、Gear VRかCardboardのヘッドセットと対応するスマートフォンでアメリカ・パナマ戦を360度映像で視聴できる。ヘッドセットを持っていない場合でも、iPhoneまたはAndroidスマートフォンで360度映像が見られるという。

完全ではないVR体験

ハンドトラッキングコントローラーやトレッドミルのような特殊なデバイスを使わなくても、360度映像を楽しむことはできる。だが、VRヘッドセットなしでは頭の動きによって向いている方向を変えることすらできない。

そのVR体験は不完全なものになってしまうが、LiveLikeは出来る限り多くの人にインタラクティブな体験を届けようとしている。

ヘッドセットを持っていても持っていなくても、映像を見ることはできます。いずれの場合でも2D映像よりもずっと没入感があります。

ヘッドセットを持っていない人たちは、最終的にVRの中で見逃してしまっている楽しみを見出すことになるでしょう。

私たちは、インタラクティブな体験を可能な限り誰でも利用できるものにしようとしています」

スポーツ映像とVR

VRでスポーツ映像を配信するビジネスは、デバイスの普及に伴って大きく成長する可能性がある。

LiveLikeがゴールドカップのVR配信についてアナウンスする一週間前には、Intelが自社のTrue VRアプリを通して2018年の2月に開催される冬季オリンピックの16の種目を配信することを発表している。

この分野にはNextVRなどの企業もあり、Walavalkarによれば非常に競争が激しくなっている。

ライバル企業とLiveLikeのサービスを区別するものは、友人と一緒に見られる「共同性」だという。スポーツのファンは、一人で試合を見ることを望んでいるわけではない。

VRの条件

VR技術には注目が集まっているが、「何がVRで、何がそうでないのか」は曖昧だ。

LiveLikeのサービスでは、VRヘッドセットを使わずにタブレット端末を通してバーチャルスイートにアクセスすることもできる。その場合でも「VR体験」と呼べるのだろうか?

Walavalkarは、LiveLikeのアプリがVRというよりもMRのようなものだと説明した。タブレットでもアクセスできるバーチャルな空間があり、そこに試合の映像や情報がARのような形で表示される。

 

LiveLikeは一般的にイメージされるVRとは違い、ヘッドセットなしでも参加できる体験を目指している。SNSで実況しながらテレビで中継を見るのと、スポーツバーで中継を見るのの中間のような位置づけになるのだろうか。

これをVRと呼ぶかはともかく、技術が可能にしたスポーツ観戦の新しい形として広がっていくだろう。

 

参照元サイト名:Cnet
URL:https://www.cnet.com/news/livelike-fox-virtual-reality-soccer-vr/

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。