VR Inside

VR/AR/MRの未来を創るビジネスニュースメディア

健康問題をテーマにしたイマーシブコンテンツが集まる「Global Health Film Festival」 今年も開催決定

2017/10/18 17:00


身体・精神のヘルスケア問題をグローバルな視点から捉えた映像作品が集まる「Global Health Film Festival」が、今年度も開催される。

公開された募集要項によると、募集可能な作品形式は360°動画、VR動画、MR作品、各種アプリ、インスタレーションアートなど。従来の2D映像作品にとらわれない、柔軟な発想から生まれた映像表現を求めているようだ。

イマーシブコンテンツは、従来のメディアに比べて、視聴者を特定の社会問題の当事者らへと共感させやすいという特徴がある。単なる目新しいメディアと言うだけではなく、問題提起のメディアとして優れた側面をもっているのだ。

そのためこうした展示会を通じて、従来は認知されていなかった社会問題が広く知られるきっかけが生まれるかもしれない。

Global Health Filmとは?

物語を伝え、感情を揺さぶり、人々を実際の行動へと駆り立てるという、映像作品が持つ力に着目し、グローバルなヘルスケア問題を人々に映像で伝えることを目指す団体。

映像作品を通じて、ヘルスケア問題についての社会的議論を促進しようとしている。また、問題を取り巻く状況をポジティブに変化させられるような取り組みが活発化することも狙っているようだ。

「Global Health Film Festival」は2015年から開催されており、今年で3度目となる。

また「Global Health Film Fellows Workshop」も毎年開催されている。このワークショップではフィルムメーカーはもちろん、ジャーナリスト、科学者、医者など一同にが集まりるようだ。そして互いの知識やスキルを寄り合わせることで、ヘルスケア問題を扱う映像作品制作の途上で生じた技術的、専門的な課題を解決する場がうまれているとのことだ。

「2017 Global Health Film Festival」について

イベント開催概要

2017 Global Health Film Festivalが開催されるのは、ヨーロッパにおけるアートの中心地として知られる、イギリス・ロンドンのバービカン。日程は2017年12月8日(金)~12月9日(土)まで。

入場用チケットは現在発売中。

先述の通り、応募できる作品形式には360°動画、VR・MR作品、アプリ、インスタレーション・アートなどがある。また、このほかにもライブイベント、パフォーマンス、ユーザーとのインタラクションを有したオンラインコンテンツなども認められているようだ。

イマーシブコンテンツクリエイターには良い機会に

イベント側が主な出展者として想定している層は、フィルムメーカー、VRほか各種イマーシブコンテンツ制作プロデューサー、デジタルメディア制作の専門家やアーティストなどだ。

これらの職業の人々にとって本イベントは、各々の関心に応じて制作した新たな作品を公開するよい機会となる。そのうえ、作品を通じて新たなコネクションを作ることもできるかも知れない。

想定される主な作品テーマ

なお、出展する作品についてテーマ自体に特に制限は設けられていない。ただ、CROSSOVERによれば、以下のようなテーマを扱った作品が多いということが予想されるという。

・メンタルヘルス
・難民の健康問題
・気候変動
・ディサビリティについて
・母親と新生児の健康問題
・健康的なエイジングとは
・LGBTQの権利問題
・手術
・新興感染症
・伝染性、または非伝染性の疾患について

入場者の側に制限はなし

入場者の側に制限はなく、チケットさえ購入していれば誰でも参加することができる。

日常的に様々な国のヘルスケア問題や、社会問題に関する深い議論に興味がある人間で、イギリスへのアクセスに問題がないという人は参加してみてはどうだろうか。

最優秀作品には賞金5000ポンドが贈呈される

作品の募集開始は2017年10月31日から。参加費として、プロジェクトの参加者一人あたり75ポンドが必要だ。

さらに、最も優れた作品には「The Global Health Film Prize」が5000ポンドの賞金とともに贈呈される。進行中の映像作品制作プロジェクトを、さらに完成度を高めるための資金に充てることが可能だ。

社会問題を効果的に知らせることのできるメディア

イマーシブジャーナリズムに代表されるように、360°動画やXR関連コンテンツは、人々の間で日頃大きく話題に上ることのない国際問題や社会問題を、可能な限り広く知らしめることのできるメディアだ。

社会問題提起を提起するメディアとしてイマーシブジャーナリズムの可能性に注目している国内のクリエイター、ジャーナリストは、こうした機会を逃さずに参加してみてはどうだろうか。

参考URL:
Global Health Film Festival, Crossover, VRfocus

池谷 翼


大学では社会学を専攻してました。先端情報技術と社会の関わり合いに興味があり、個人的に調べています。

最新ニュースを読む