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VRエンタメへの投資が続く。投資件数が前年比179%に増加

多くの企業がVRに関わっている
多くの企業がVRに関わっている

多くの企業がVRに関わっている

VR技術は企業の従業員教育や手術のトレーニングといった分野でも活用されているが、やはり注目度が高いのはゲームやインタラクティブな映画といったエンターテインメント分野での利用だ。家庭で利用できるエンターテインメントコンテンツだけでなく、専用施設でのロケーションベースVRやテーマパークでの利用も行われている。

VRエンターテインメントに対する投資を行う企業は多く、VR/AR業界への投資を調査するVenture Reality Fundによれば2017年の後半に行われた投資の件数は前年同時期に比べて79%も増加しているという。

VRへの投資

Venture Reality Fundのサイトより

450社の関連企業

VR業界への積極的な投資を行っている企業は世界中に多数ある。Venture Reality Fundによれば、VR/ARのアプリケーション、ツール、インフラ、プラットフォームなどを開発する企業に限ってもその総数は450を超えるという。

VRと直接の関わりがない企業(トレーニングツールとしてのVRに投資する企業など)を含めれば、関連企業は数え切れないほど多い。

継続する成長

投資を行う企業が増えるだけでなく、1件あたりの金額も大きくなっているようだ。2017年にVRやARの開発に投じられた額は23億ドル(2,590億円)にもなるという。この金額は、これまでにこの分野に投じられた額を更新している。

Venture Reality Fundの共同設立者でありゼネラル・パートナーでもあるTipatat Chennavasinによれば、VR/ARへの投資は過去のどの期間よりも速いペースで伸びている。これは、業界が着実に成長していることを示すものだ。

また、VR/AR業界に投資しているのはこの分野を専門とする最近立ち上げられたファンドばかりではないようだ。歴史あるベンチャーファンドも、この業界への投資に高い関心を示しているという。

前年比での増加

Venture Reality Fundが伝えたのは、2017年後半と2016年後半の比較だ。2017年の後半はまだ1ヶ月以上残っているが、ここまでで比較しても2016年の後半を大きく超える件数の投資が行われたという。

特に大きな伸びを見せているのはVR/ARエンターテインメントの79%増加だ。次いでエンタープライズ分野(69%)、3Dスキャナのような次世代のリアリティキャプチャツールやプラットフォーム(56%)、有線ヘッドマウントディスプレイ関連(47%)などが続く。

11月後半から12月にも投資が行われることを考えると、各分野とも前年比150%~200%弱になるのではないだろうか。

VRエンターテインメントの成長

VRエンターテインメントへの投資を成長させる原動力として働いているのは、映画スタジオやその関連企業群、そしてVRゲーム関連企業だ。AMC、ディズニー、Netflix、ソニー・ピクチャーズなどがこの分野への投資を行っている。

スターウォーズとVR/AR

VRやARで関連コンテンツを作成している映画シリーズとしては、スターウォーズが挙げられる。

12月15日の公開が予定されている映画『スターウォーズ/最後のジェダイ』のプロモーションのためにARコンテンツが開発されており、iPhoneまたはAndroid搭載スマートフォンがあれば無料で利用できる。

また、日本向けにも予約が開始された「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」もスターウォーズのARタイトルだ。対応スマートフォンとヘッドセット、ライトセーバー型のコントローラーを使って敵と戦い、ホログラムを使ったチェスをプレイできる。

VR分野では、The Voidとのパートナーシップによってスターウォーズの世界を体験できるVRアミューズメント施設も建設中だ。この12月にはフロリダ、来年1月にはカリフォルニアでそれぞれオープンが予定されており、既にチケットの予約販売も開始されている。

アメリカ以外では、ロンドンでも同じアトラクションを体験可能だとされている。ただし、ロンドンでの公開は12月16日から12週間限定となるようだ。

VRゲーム業界の成長

VRゲームも、前年に比べて40%の成長が伝えられている分野だ。Oculus、SteamVR、PSVRなどがその成長を支えている。

Venture Reality Fundの推測では、少なくとも35本のVRゲームが100万ドル(1.1億円)かそれ以上の売上を生み出したという。ヘッドセットメーカーからの開発補助金に頼らない、VRゲーム業界の健全な成長を示す兆候と言えるだろう。

VRヘッドセット本体の価格引き下げが行われていることは、VRゲームの売上を後押ししているようだ。

 

2016年は家庭用VRデバイスが次々と登場し、VRアーケード施設も増加した年だった。しかし、2017年にはさらに多くの企業がこの業界への投資を行っているようだ。

現在開発中のデバイスやコンテンツが登場する2018年には、今年以上にVRを利用したエンターテインメントが広がることになるだろう。

 

参照元サイト:Venture Beat
参照元サイト:The Void

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