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話題のYouTuber"キズナアイ"の活動紹介!VR×YouTuberの可能性

2017/07/02 17:45

最近ネット上で、とあるバーチャルアイドルの人気が急上昇している。

彼女の名前は"キズナアイ"。「AI搭載のバーチャルYouTuber(自称)」で、双葉のようなピンクの可愛らしいカチューシャが特徴的な女の子だ。

アニメキャラクターのような見た目から、国内に留まらず海外からも高い関心を集めるキズナアイ。

時折「友達が欲しいからお金で買う」……など見た目からは想像できない発言も飛び出すのだが、そうしたギャップも彼女の魅力の一つだ。

コスプレやMMD制作などの二次創作活動も盛んに行われており、いまや一種の「キズナアイ」ブームが形成されつつある。

今回は「キズナアイってそもそも誰なんだろう?」という人のために、彼女のこれまでの活動をご紹介していきたい。

YouTuber"キズナアイ"って?

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チャンネル登録者数は64万人超!

キズナアイが活動を開始したのは2016年12月。

彼女が現在メインの活動の場にしているのは、自身が運営するYouTubeチャンネル「A.I.Channel」だ。現在120本以上の動画を配信している

同チャンネルの登録者数は記事執筆時点で64万人を超えており、その人気ぶりが伺えるだろう。

投稿されている動画はキズナアイが女子高生AI「りんな」と会話をしたり、「体力測定」に挑んだり、ヨガのポーズの一つ「マールジャーラーサナ」を実践したり……といった「○○をやってみた」系の動画が比較的多めだ。たしかに体当たり系のネタを頻繁にチョイスするあたりには「YouTuberっぽさ」が感じられる。

他にもアプリゲームやオンラインゲームなどの実況プレイ動画もアップしているが、こちらはサブチャンネルの「A.I.Games」でまとめて配信されている。

二次創作活動に対してオープン

イラストを手掛けたのはイラストレーターの森倉円さんで、モデリング制作はトミタケさん、3D造形の監修は「Tda式Appendミク」で知られるTdaさんがそれぞれ担当している。

ちなみに公式サイトではいくつかの違反事項に抵触しない限り、二次創作物の制作、および(ライセンス表記をすれば)その公開を認める旨が記されている。

またモデリングデータもPMXデータで無料配布しており、MMD制作を趣味とする人にとっては利用しやすい環境が整えられている。

二次創作へのオープンな姿勢は、ファンのすそ野を増やすことに繋がるという意味で、評価できるのではないだろうか。

このように二次創作に対してオープンなキズナアイだが、先にも述べたように全くの無制約というわけではない。「キズナアイの価値や品位を下げる目的で使用する」、「他の人を不快にさせる、または差別したり傷つける」といった目的で使用することは当然NGだ。

この他にも幾つかのルールが存在するので、キズナアイの二次創作を楽しみたいと考えている人は十分確認してほしい。

360°動画チャンネル「A.I.Channel 360」が開設

そして今年5月には、キズナアイはVR動画にも進出した

360°動画専用配信サービス「360Channel」に開設された「A.I.Channel 360」がそれだ。

現在は第1弾である「アイチャンネルへようこそ!」のみが配信されている。「バーチャリンピック」やアカウント凍結騒動など、これまでの活動をダイジェスト形式で振り返りつつキズナアイがコメントしていくという内容だ。

チャンネル開設によってキズナアイのゆるく、ユーモアあふれる台詞を聞きながら、間近にまで迫ってくるキズナアイの存在感を楽しめるようになった。

これによってキズナアイは、より「リアル」な「バーチャルアイドル」へとまた一歩近づいた……と言えるだろう。

キズナアイの活動紹介(再生数の多いYouTubeリンク貼る)

ここでは現在配信されているキズナアイの動画を、代表的なものに限定してご紹介していこう。

「あんな声やこんな声で話題の声ゲーに挑戦」

プレイヤーの「声」に反応するフリーゲーム『休むな!8分音符ちゃん♪』の実況プレイ動画。

「歌」や「動物の鳴き声」など様々なテーマに従ってキズナアイが声を出し、楽しんでプレイしている内容となっている。

キズナアイ曰く、「私の悲鳴が聞こえる素晴らしい動画ですね!」

「【人工知能】「Quick,Draw!」とお絵描き対決!」

Googleの開発したAI「Quick,Draw!」とキズナアイの「対決」動画。

Quick,Draw!は出されたお題に沿ってプレイヤーがイラストを描き、そのイラストが何を描いたものかを「Quick,Draw!」に当てさせる……というゲームだ。

お題の「ambulance(救急車)」をなぜか「unbalance(アンバランス)」と読み違えるなど、キズナアイの天然さがところどころで伺える内容になっている。

「【AI対談】AI界の大御所"Siri"とスペシャルセッション!」

AIの「大先輩」であるSiriと、(自称)AIのキズナアイがトークをするという内容。

動画の最後ではSiriにヒューマンビートボックスをするようお願いし、自身は「エアドラム」でAI同士のセッションに挑戦する。

セッションの成否については、ぜひ動画で確かめてほしい。

VR×YouTuberの可能性

上記で挙げた動画はいずれも、キズナアイのもつ強いキャラクター性を伺わせる内容に仕上がっている。

ところで、実はバーチャルアイドルとして活動しているのは彼女だけではない。

アップランドは先日「電脳少女YouTuber"シロ"」のYouTubeチャンネルを開設し、動画を公開したことを発表した

シロは「バーチャル界のアイドル」を目指しているという女の子。現在、ダンス動画サイト「ダンスストリーム」とコラボした「"君色に染まる”を踊ってみた」が公開中だ。

本格的な活躍はまだまだこれからだと思われるが、どうやら彼女も「VR」に興味があることが仄めかされている様子だ。

将来のことは分からないが、この先Youtubeを活動の場とするバーチャルアイドルが続々とVR動画にも参戦してくる、ということが起こりうるかもしれない。

そしてバーチャルアイドルがVR動画でも人気を博するようになったら、負けじと人間の大物YouTuberもVR動画を続々と上げるようになり……などという将来もあり得るだろうか?

いずれにせよ単なる物珍しさや可愛さだけでなく、あるレベル以上のしっかりと面白味のあるコンテンツを継続的に提供できるか否かが、バーチャルアイドル達の生き残りには大きく関わってくるはずだ。

個人的にはキズナアイはその点をクリアしていると思うが……皆さんはどうだろうか?

参照URL:

Kizuna AI Official Website

https://kizunaai.com/

A.I.Channel
https://www.youtube.com/channel/UC4YaOt1yT-ZeyB0OmxHgolA/featured

池谷 翼


大学では社会学を専攻してました。先端情報技術と社会の関わり合いに興味があり、個人的に調べています。

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