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ヘッドマウントディスプレイを使わないVRホラーが登場!「Fear Sphere」とは!

VRのみならず、最近では王道の枠にとらわれず自由な発想で作品作りされているインディーゲームが世界的に大変注目を集め、大手ゲームデペロッパーをも凌ぐほどになっています。

例えば「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」は韓国のインディーデペロッパーが開発したタイトルでsteamでの同時接続数が200万を超え過去最高となり、今最も成功しているインディーゲームだといえます。

大手ゲームデペロッパーにはないフットワークの軽さとしがらみのない自由な発想で生まれるインディーゲーム、今回はそんなインディーゲームの中で気になる新作VRタイトルを紹介します。

カルフォルニアで行われたインディーゲームイベント「indiecade」

10月5日から8日にかけてアメリカのカルフォルニア州でインディーゲームオンリーのイベント「indiecade」が行われました。

「indiecade」は「ゲーム業界のサンダンス」と呼ばれ、独立したビデオゲーム開発者がそれぞれ毎年のindiecadeフェスティバルとショーケースイベントで審査及び出展するまさにインディーゲーム開発者によるインディーゲーム開発者のためのイベントといえます。

業界のインディ開発者が豊かで多様的で、芸術的で文化的なゲームの一般的な認識を作り出すことを目指し、インタラクティブメディアの革新と芸術性に焦点を当てているイベントなので、非常に個性的で「今までに見たことがない」「尖った」ゲームが多く出展されるのも特徴です。

「indiecade」の注目VRタイトルが「Fear Sphere」!!

そんな今年も尖った作品が多く出展された「indiecade」の中でも最も注目したい新作VRホラーゲームが「Fear Sphere」です。

開発は、「H N R Y」というインディー開発チームで、2015年にスクールのプロジェクトチームとして始まり、賞の受賞をきっかけに本格的に始動したそうです。

本作の最も特徴的な点はヘッドマウントディスプレイ(以下HMD)が不要なVRホラーゲームだというところ。

本来VR体験を楽しみたい場合バーチャル空間を目の前に映し出すためのデバイスであるHMDを装着し、通常のモニターよりも360°全方位表示させる必要があります。

本作はそんなHMDを装着せずともVR空間にアクセスできるようになっているということで、どのように実現するのかは後で紹介していきたいと思います。

「Fear Sphere」では各種センサーが内蔵されたプロジェクターデバイスでVRを再現!

VR体験の境界を推し進めたいという欲求から開発が始まったという本作はHMDを必要としない今までになかったVRゲームとして話題になっています。

その仕掛けのキモとなるのが、この暗闇の空間を作り出す真黒なドーム型の筐体。

そしてこちらの懐中電灯型の専用デバイスです。

プレイヤーが持つこの懐中電灯型のデバイスには、OPTOMA ML750という超小型のプロジェクターが内蔵され、プレイ中真っ暗闇となっているドームの中を文字通り、照らす懐中電灯として動作します。

そしてこの懐中電灯型のデバイスにはプロジェクターの他にトラッキングのためのジャイロセンサーである「MPU6050」、そしてゲーム中での移動に用いられるジョイスティック、それらを制御するためのマイコンボード「Arduino Pro Mini 328 」が内蔵されています。

このデバイスをプレイヤーが持って暗闇のドームの中を照らすことでゲーム画面が見えるようになるという仕組みです。

ドームの中を完全な暗闇にするためにプラスチックシートとブラックダクトテープで手作りされたドーム、プロジェクターの効果的な投影面を得る為に内部には濃い灰色のカスタムテラックスプラマー塗料を使用し、ドーム外の光を遮断しつつ、鮮明な画像を提供することに実現したそうです。

手作り感のあるデバイスとドームもインディーゲーム開発ならではですね。

「Fear Sphere」は実際にプレイする側とサポートする側で協力する「非対称Co-OP」のゲーム。

本作のもう一つの特徴は、実際にドーム内に入って謎を解いていくプレイヤーと、ドームの外側で、ゲームの地図を見てプレイヤーに助言をするサポーターに分かれて共に非対称の協力プレイを楽しめるVRゲームというところ。

ゲームをクリアするには、実際のプレイヤーが見えている情報と、サポーター側の地図の情報の両方が必要でコミュニケーションによって謎を解いていく必要があるというのがゲームのミソになっているという。

この様な非対称でオンラインではなくオフラインでのローカルマルチプレイがVRゲームは本作の他にもPSVRからは「THE PLAYROOM VR」Oculus RiftやHTC VIVEからは「Keep Talking and Nobody Explodes 」などがあり、VRゲームの一人だけが体験できるという要素をうまくゲーム性に取り入れようとする動きがあります。

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フラッシュ黄金期にゲームや映像に魅せられ、趣味でバンドのミュージックビデオや映像を作成しながら音楽も作っていたりしています。 芸術、文化、社会的な側面からVRという新媒体を見守り、新しい情報やゲームを紹介していきます。

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