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Oculus Riftのファームウェアがバージョン1.14へ

2017/04/24 10:49

    Oculusマーク

    OculusはVRヘッドセットOculus Riftの発売以来、頻繁にそのハードウェアを動作させるファームウェアのアップデートを行っている。その多くは軽微なバグの修正やトラッキング機能の改善といった内容だが、新機能の追加を含むことも多い。

    Oculusは新たに、ファームウェアバージョン1.14の提供を開始した。

    リリースノートによれば、このバージョンにも2種類のバグの修正と3つの新機能が含まれている。この他にも、明示されていない小さな変更点があるようだ。

    バージョン1.14の新要素

    左右にセンサーを設置する

    360度トラッキングのセットアップ

    新しくVRヘッドセットを購入して、VR体験を前にワクワクしているユーザの前に立ちはだかる壁がセットアップだ。正しく設定を行わなければ、最新のVRヘッドセットも動作してくれない。

    そうは言っても、最近のデバイスは簡単にセットアップができるようになっている。もちろんOculus Riftにも、親切な解説があるので指示に従っていけば迷うことはないだろう。

    基本的には機器を認識できる端子に繋ぐだけなのだが、VRならではのセットアップも必要になる。トラッキングセンサーの設置や身長の入力といった項目がそれだ。

    ちょっと面倒だが、ここをきちんと行わないとVR体験に支障が出るので我慢するしかない。

    このセッティングで特に重要になるのがセンサーの設置場所だ。左右の距離が近すぎればエラーになってしまうので、環境によってはPC用のデスクとは別にセンサーを置くために台を用意した方が良いかもしれない。

    2つのセンサーによって180度のトラッキングを行うためには、この画面の指示に従ってセンサーを設置するだけで良い。注意するのはセンサー間の距離と、向き(センサー同士は平行に置くのが正解)くらいだ。

    だが、3つのセンサーを使って360度のトラッキングを実現しようと考えると途端に難しくなってしまう。3つのセンサーをどのように配置するかについては、公式なアドバイスがなかったからだ。

    そもそも、3つのセンサーを使った360度トラッキングは今でも実験的な機能として扱われている。

    今回のアップデートにより、3つめのセンサーを接続すると自動的に360度トラッキングのセットアップガイドが表示されるようになった。180度のトラッキングしか利用しないユーザには関係のないアップデートだが、セットアップに悩むユーザには嬉しいアップデートだ。

    Oculus Riftでの360度トラッキングが正式な機能としてサポートされる日も近いのかもしれない。

    Touchサポートの強化

    複数あるハイエンドVRヘッドセットの中からOculus Riftを選ぶ理由にもなるのが、そのコントローラーだ。Oculus Touchを使えば、VR空間にあるオブジェクトを直接手で触っているかのような操作が可能になる。

    全てのOculus Rift用アプリがTouchでの操作に対応しているわけではないが、それでも優れたコントローラーだ。

    今回のアップデートにより、このOculus Touchのサポートが拡大される。対象は、これまでXbox Oneコントローラーを必要としていた一部のアプリケーションだ。

    対象となるアプリケーションはOculusストアで「Touch (as gamepad)」と表記され、Xbox Oneのコントローラーに代わってTouchによる操作が可能となる。

    ただし、あくまでもボタンとジョイスティックによってXbox Oneコントローラーの代わりになるだけだ。トラッキングによる操作が可能なわけではない。

    また、OSはWindows 8.1かそれより新しいものが必要となる。

    バージョン1.14で修正されたバグ

    Oculus Touchの箱

    このバージョンアップでは、新要素の追加に関連するバグ修正も行われた。

    センサーのセットアップに関連するバグ(特に3つめのセンサーをセットアップするときのバグ)が修正された。

    さらに、Oculus Storeにあるアプリを紹介する動画の音量が常に最大で再生開始されてしまうバグも修正されている。

     

    今回のアップデートは比較的小規模だが、こうした細かな修正や機能追加の積み重ねが行われているとユーザとしては安心だ。回避策が出回ったとしてもバグはバグ、きちんと対応してくれるメーカーならば信頼できる。

    他のVRヘッドセットとOculus Riftを比べたときに武器となり得るTouchでの操作が可能なアプリの追加は、多くのユーザに歓迎されるだろう。ゲームパッドでの操作も引き続きサポートしていくというOculusだが、今後はTouchでの操作に最適化したタイトルがさらに増えていくのではないだろうか。

     

    参照元サイト名:Oculus
    URL:https://product-guides.oculus.com/en-us/documentation/rift/latest/concepts/rug-5-ssrn-rift-system-release/

    参照元サイト名:Upload VR
    URL:https://uploadvr.com/oculus-1-14-update-adds-360-tracking-setup-guide-touch-gamepad-mode/

    ohiwa


    ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

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