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MRで研究者のコミュニケーションを高度化!Microsoft AzureとHoloLensを利用した実証実験を開始!

株式会社ナレッジコミュニケーションは9月4日(火)、Microsoft AzureとMicrosoft HoloLensを用いた創薬研究において、MRを活用したデジタルトランスフォーメーションに向けた取組みを、株式会社エムティーアイ、株式会社スタジオミダスと共同で開始したことを発表しました。

このプロジェクトは、従来の技術では実現が難しかった3Dモデルへの視線の共有や分子情報の共有における課題をMicrosoft AzureとMicrosoft HoloLensを活用することで解決し、研究者同士のコミュニケーションの高度化を目指すものです。


MRを用いた実証実験を開始

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今回のプロジェクトは、エムティーアイ社が提供するエピトープ解析システム『MODELAGON(モデラゴン)』の解析結果の可視化に対して、ナレッジコミュニケーション社が提供するHoloLensデータ連携ソリューション「ナレコムVR」を活用するというものです。

MODELAGONにより解析されたタンパク質のシミュレーション構造の3Dモデルを素早くMicrosoft HoloLensで可視化して、説明者の視線の共有や注目した位置にコメントを貼り付けることが可能です。

コメントなどの情報はMicrosoft Azure上に保存されるので、異なるロケーションにおいても情報の共有が可能で、研究者同士による解析結果をより円滑に共有することができます。

エピトープ解析システム「MODELAGON」とは

「MODELAGON」はタンパク質の抗原部位を予測するエピトープ解析を自動で行うシステムです。

本来なら専門家や研究者などが数時間から数日かけて行う解析をわずか数秒で実施し、対象タンパク質のエピトープ予測と、最適な抗原ペプチドを提示することが可能になっています。

既存の抗体医薬を対象とした実証実験では85%以上の精度で予測することが可能で、AIによりデータが蓄積されることで予測精度は向上していくというシステムです。

WEBブラウザ仕様なのでインターネット環境さえあればどこでも利用することができます。

高度な専門知識がなくても短時間で解析が可能なので抗体作製が容易になることが予想されており、分子標的薬やコンパニオン診断薬などの早期開発につながることが期待されています。

ナレコムVRとは

「ナレコムVR」はMicrosoft Azureを活用したMR活用プラットフォームです。

基本機能は、「生成された3DデータをMicrosoft HoloLens上に表示する」ことであり、その他にも

・空間へのテキスト表示及び記録
・言語翻訳

などの機能があります。

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またこれらをサーバレスアーキテクチャにより実装することで、ニーズに合わせた機能追加にも1ヶ月以内で対応することを可能にしています。

Microsoft Azureとは

米マイクロソフト社が運営するのクラウドプラットフォームです。

2010年1月に世界21ヶ国でサービス開始されました。

Microsoft HoloLensとは

米マイクロソフト社のホログラフィックコンピューターです。

Windows10を搭載し、ワイヤレスで使用できるのでPCなどの外部機器と接続する必要がない世界初の自己完結型ホログラフィックコンピューターです。

目の前の現実世界の中に3Dの仮想物体を重ねて表示させることで、現実世界と仮想世界を複合させた「MR(複合現実)」を実現しています。

VRデバイスと違う点は、現実世界が見えている状態のままでその場の空間と関連付けたホログラフィックや映像などを効果的に表示することです。




Microsoft AzureとHoloLensを連携するメリット

Microsoft AzureとHoloLensを連携させて活用するメリットは

・Azure Functions やAzure Storageを用いたサーバーレス構成によりメンテナンスフリー、低コスト化の実現
・Microsoft Cognitive Servicesを利用した音声-テキスト変換、翻訳などを素早く実現
・研究データなどの重要なデータを扱うことのできるセキュアなインフラ環境の提供

の3つがあります。

実証実験により期待される効果

また今回の実証実験により

・タンパク質のシミュレーション構造の解析結果をより直感的に把握できる
・3次元的にコメントを付加でき、説明者の意図をより正確に把握できる
・異なる拠点間で研究結果を共有することにより、研究活動の促進を図ることができる

の3つの効果が期待されています。

まとめ

今回、ナレッジコミュニケーション、エムティーアイ、スタジオミダスの3社共同で、Microsoft AzureとMicrosoft HoloLensを連携させてMRを活用したデジタルトランスフォーメーションに向けた取組みの実証実験が行われました。

これはタンパク質の3DデータをMRで目の前に出現させ、さらにコメントなども表示させるというものです。

これが実用化されれば、研究、あるいは会議などをより円滑にすすめることができるようになりそうです。

XRのこれからの発展に期待ですね。

ソース:実証実験プレスリリース[PR TIMES]










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