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サムスンが新MRデバイス「Odyssey+」を発売!VR酔い低減など様々な改良を施す!

Oculus RiftやHTC ViveなどのハイエンドVRデバイスよりも低価格な「Windows Mixed Reality(Windows MR)」デバイスが、複数のメーカーから発売されています。

サムスンもWindows MRメーカーの一つですが、サムスンのWin MRデバイス「Odyssey」の新型モデルが米国で発売を開始しました。

VR酔い低減などの様々な改良が施されています。


サムスンが新MRデバイスの「Odyssey+」を発表!

サムスンは初代Odysseyを2017年後半に発売していますが、これは数あるWindows MRデバイスの中でも解像度の高い映像を表示できるなど、ハイクラスのモデルという位置づけです。

今回、サムスンが新たに発表したMRデバイスは「Odyssey+」という名で、VR酔いの低減や装着感の向上など、様々な改良が施されています。

VR酔いを低減するディスプレイを新たに採用

Odyssey+に採用されているディスプレイは、片目3.5インチのAMOLED(有機EL)で、解像度は片目1,440 x 1,600で映像を表示します。(他社のMRデバイスは1,440 x 1,440)

解像度は旧型モデルと同じですが、Odyssey+ではVR酔いの原因となる「スクリーンドア効果」を低減するための技術が使用されています。

スクリーンドア効果とは?

VR体験中、ディスプレイに網目模様が見えてしまうことがあり、これを「スクリーンドア効果」と呼びます。

これはディスプレイ上のピクセル間の隙間が拡大して見えることによって生じる問題で、Oculus Rift開発者版などの初期のVRデバイスでは特に起こりやすい現象でした。

このスクリーンドア効果が発生することで、VR内で表示されている映像から「本物っぽさ」が削がれるだけでなく、頭痛などのVR酔いの原因にもなります。

サムスンが開発した、スクリーンドア効果を低減する技術

サムスンは、このスクリーンドア効果を低減するための技術「Anti-SDE AMOLED」を開発しており、2018年7月には特許出願も行っています。

これはピクセル間の隙間を見えなくすることで、PPI(画像を表現する格子の細かさ)を向上させる技術です。

この技術によって映像がより精細に見えるだけでなく、VR酔いを低減することにもつながります。

Odyssey+にはこのAnti-SDE AMOLEDが使用されており、これによってディスプレイのスペックが旧型と同じでありながら、ユーザーの目にはピクセル数が2倍となる1,233PPIの映像として映すことが可能になります。




立体音響など、様々な点において改良

その他、Odyssey+には様々な改良が施されており、重さは旧型モデルよりも軽量化された590グラムになります。(旧型モデルは645グラム)

デバイスの装着部分にも改良が施されており、装着感が向上するとのことです。また、AKG社の立体音響技術に対応することで3Dサラウンドでの臨場感あるVR体験をもたらします。

Odyssey+は米国にて先行販売が行われ、現在Microsoft Storeおよびサムスンの公式サイトで発売中です。日本での販売予定に関しては現在のところ不明で、続報に注目されます。

まとめ

サムスンのWin MRデバイス「Odyssey」の改良版が発売されました。新型モデル「Odyssey+」はディスプレイを含め、様々な点で改良が施されています。

Odyssey+のディスプレイにはVR酔いを低減させる独自技術が使用されており、これによって没入感の低下やVR酔いの原因となる「スクリーンドア効果」が起きにくくなります。

また、ディスプレイ解像度は旧型モデルと同じですが、映像をより滑らかに表示可能になり、ユーザーが見た際の映像がより精細なものになります。他にも、デバイスの軽量化や装着部分の改良、また立体音響にも対応しています。

Win MRはトラッキングセンサーを内蔵しているので外部にセンサーを配置する必要がなく、手軽に使用できる点もメリットです。低価格で手軽に使えるWin MRデバイスでより高品質なVR体験が可能になれば、より多くの人がVRに触れるきっかけが生まれそうです。

参考サイト:VRFocus









Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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