VR Inside

VR/AR/MRの未来を創るビジネスニュースメディア

HPのWindows MRヘッドセット「Reverb」が登場!現行で最高解像度を実現

2019/03/28 22:00

    2019年になって複数のVRヘッドセットの発表が相次ぎ、先日はOculus Riftのアップデート版「Rift S」が登場しましたが、新たにHPのWindows Mixed Reality(WinMR)ヘッドセットが加わりました。

    HPのWinMRヘッドセットの名称は「Reverb」で、現在市販中のどのVRヘッドセットよりも高解像度の映像を表示できます。

    価格は、コンシューマー向けであれば600ドル(約6万6,000円)で、2019年4月後半の販売を予定しています。

    (日本での販売予定は未定)


    HPの新たなWinMRヘッドセット「Reverb」が登場!

    WinMRはマイクロソフトが提唱したVRヘッドセットの基本仕様ですが、HPは既にWinMRヘッドセットの一機種目を開発しており、2017年10月には日本でも発売しています。

    そして、今回発表した「Reverb」は二機種目にあたり、「Copper」というコードネームで開発が行われている旨を当メディアでも報じています。

    現行で最も高解像度の映像を表示

    Reverbは、市販中のどのVRヘッドセットよりも高解像度ディスプレイを有しており、片目2,160 x 2,160の映像を表示できます。

    これは、一般的なWinMRヘッドセットの基本解像度である1,440 x 1,440の2.25倍に当たり、従来のWinMRの倍以上の精細な映像を表示できることになります。

    また、WinMR以外のVRヘッドセットと比べてみても、例えばOculus Rift、HTC Viveの解像度は1,080 x 1,200、また市販中のデバイスで最も高解像度のHTC Vive ProとサムスンのWinMRデバイス「Odyssey」のそれは1,440 x 1,660です。

    ですので、Reverbは市販中のどのVRデバイスよりも綺麗な映像を表示できる、ということになります。

    よりシャープな映像を表示可能

    Reverbのレンズは従来のOLEDパネルからLCDに刷新しており、これによって表示できる映像がよりクリアになります。

    例えば、VR内の映像を凝視すると網目模様が見えてしまう「スクリーンドア効果」を減少したり、映像にムラが発生することを防ぎます。

    ちなみに、リフレッシュレートは90Hzと現行のVRヘッドセットと同等なので、VRのゲーミングにも対応しており、また視野角は「おおよそ114度」とのことで、Rift、Viveの110度よりも若干広くなっています。

    Reverbの実機デモを体験した海外VRメディアのRoad to VRの記者によると、同機種の使用感はRift、Vive、またPSVRとほぼ同じ、とのことでしたが、これら3機種と比べるとやや下位モデルのように感じられた、と述べています。

    また、IPD(瞳孔間距離)の調節は、従来のような手動からソフトウェアベースに替わり、基本の63ミリから、ユーザーの顔のサイズに合わせて55~71ミリまで調節可能とのことです。

    外部センサー不要のトラッキング

    また、WinMRヘッドセットの特徴として、トラッキングの際に外部センサーを設置する必要がなく、デバイス内蔵のカメラでユーザーの位置や動きを把握する「インサイド・アウト」方式を採用している点が挙げられます。

    この点はReverbにも引き継がれており、HPによると同機種に採用しているトラッキングシステムはWinMRデバイス共通のもの、とのことです。

    また、コントローラーもWinMR用のもので、ヘッドセット内蔵のカメラでコントローラーの位置と動きをトラッキングします。

    ですが、Road to VRによると、コントローラーの位置がヘッドセットのカメラ範囲外に出てしまうと位置がロストしてしまうため、剣戟型のゲームや、身体を激しく動かすコンテンツなどには不向きかもしれません。

    Oculus Riftによく似た外見

    ちなみに、Reverbの外見はOculus Riftによく似ていますが、頭部への装着もRiftの方式と同じで、ヘッドストラップ上のマジックテープによって調節を行います。

    Rift同様にヘッドフォンも内蔵していますが、これは通常のドライバーで脱着が可能で、内蔵の3.5ミリ端子によって外部のヘッドフォン・イヤホンを接続することも出来ます。

    また、PCへの接続はUSB3.0とDisplayPort 1.3を使用しますが、DisplayPortを搭載していないノートPC等で使用する場合に備えて、Bluetooth接続にも対応しているとのことです。



    主にエンタープライズ向き、コンシューマー向けにも発売

    HPによると、Reverbはおもに産業用途での使用を目的に開発されたデバイスとのことですが、プロ向け、コンシューマー向けの2種類のエディションを発売するとのことです。

    価格とセット内容はエディションによって異なり、コンシューマーエディションであれば600ドル(約6万6,000円)で、洗濯可能なフェイスクッションと、1年間の保証が付属します。

    また、プロ向けのエディションの価格は650ドル(約7万1,000円)で、こちらにはレザーのフェイスクッションと、バックパックPC接続用の0.6メートルの延長ケーブル、また1年間の保証が付属します。

    Reverbは、おもに製品開発やデザイン、建築などのレビューや、エンターテイメント施設、またメンテナンスやトレーニングなどの用途での使用を想定したデバイスとのことで、2019年4月後半の発売を予定しています。

    まとめ

    HPが、二機種目となるWinMRヘッドセット「Reverb」を発表しました。

    Reverbは、現在市販中のどのVRヘッドセットよりも解像度の高い映像を表示可能で、従来のWinMRヘッドセットと比べると画質が2倍以上になります。

    また、外部センサーの設置が不要などの、従来のWinMRデバイスの特徴もそのまま受け継いでおり、主にコンシューマー向けのデバイスとして発売されます。

    日本での発売予定は未定ですが、HPのWinMRデバイスの一機種目は日本でも発売されているので、Reverbの国内販売に関する続報に注目されます。

    参考サイト:Road to VR</a









    Daisuke


    フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

    最新ニュースを読む