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モバイルARを活用した広告!ウィスキーの老舗が展開するARプロモーション!

スマートフォンで手軽に使えるモバイルARを、ブランドのマーケティングに活かす事例が登場しています。

ウィスキー老舗として知られるジャック・ダニエルは、同社のボトルをスマートフォンでスキャンすると、ARコンテンツが楽しめるというプロモーション企画を、米国で展開しています。


ジャック・ダニエル、ARを駆使したプロモーション企画を展開

ジャック・ダニエルと言えば、米国テネシー州で1866年に創業した酒造メーカーで、150年の歴史を持つウィスキーメーカーとして日本でも有名です。

同社が展開しているアプリをダウンロードして、ジャック・ダニエルのボトルにかざすとARが起動し、同社の歴史やウィスキーの製造法などが視聴できます。

ARでジャック・ダニエルの歴史を学ぶ

ARアプリの開発に際して、ジャック・ダニエル社はサンフランシスコのVR/ARコンテンツ企業のTacticと協働しています。

コンテンツは3つのパートに分かれており、冒頭では蒸留施設の様子がARでミニチュア表示され、次のパートでは実際のウィスキーの製造過程が表示されます。

そして最後には、創業者であるジャック・ダニエル氏に関する物語が表示されるという展開で、同社の歴史や取り組みを、ARという新規性の高い技術を通して手軽に閲覧できます。

ジャック・ダニエル社でModern Media Directorを務めるJeff Cole氏は、アプリの展開に関して、

今日、ファンや顧客がいる場所がどこであろうと、彼らにリーチすることが重要だと、我々は考えています。(中略)それはつまり、ユニークで面白いコンテンツを、様々なデジタル新技術を通してシェアすることです。

と述べており、プロモーションに最新技術を活用することの重要性について述べています。

最新テクノロジーを駆使したプロモーション

これまでにも、ジャック・ダニエル社は様々なテクノロジーを活用したプロモーション企画を打ち出しています。

2016年には、インドにある同社の蒸留施設の様子をVRで視聴できる360度動画を公開しており、また2018年にはオリジナルのポッドキャスト「Around the Barrel」を発表しています。

そして、今回新たに発表したARを活用したコンテンツによって、ブランドに関するストーリーを斬新な形で顧客やファンに訴えることが可能になり、こうしたARを駆使したプロモーションは今後大きく普及するかもしれません。

ARで広告はどう進化するか

自社のブランド哲学や取り組みを、広告という形式で顧客に伝えるという取り組みは一般的ですが、従来の紙やWebを媒体とした手段では、中々消費者の関心を喚起しづらいという難点があります。

その点、ARはまだ真新しい技術であるため関心を喚起しやすく、プロモーションの内容が同じであっても高い効果を期待できるでしょう。

ARアプリ開発に携わったTacticのプレジデント、Peter Oberdorfer氏は、

現在、拡張現実はエキサイティングな段階にあります。こうした新しい技術や手法によって、それまで不可能だったことが可能になります。(中略)ジャック・ダニエル(のARプロモーション)で行ったことや、そこから得られる知識は、今後様々なブランドや企業のARアプリ開発に役立つでしょう。

と述べており、同社の取り組みの先進性について言及しています。

ARアプリは米国のみで展開

ちなみに、ジャック・ダニエルのARアプリはiOS、Android両方に対応しており、無料でダウンロード可能ですが、現時点では米国内のみで展開しています。

ですが、モバイルARを活用した広告は日本でも複数の企業が開発しており、今後ARは広告業界のゲームチェンジャーになる可能性を秘めています。



日本でも登場しつつあるAR広告

現在、日本でもARを用いた広告技術が開発されており、これらは手軽に扱えるスマートフォンARで使用できるので、多くの企業にとって導入しやすいと言えるでしょう。

以下では、日本で展開されているモバイルAR広告の実例をいくつかご紹介します。

紙媒体から音声・映像をAR再生

ソフトウェア企業のスターティアラボ株式会社が提供する「COCOAR(ココアル)」は、雑誌やパンフレットなどの紙媒体をベースにしたAR広告ソリューションです。

掲載された写真やイラストにデバイスをかざすと、映像や音声がARで再生されます。紙媒体を用いた広告の場合、情報を掲載可能なスペースが限られますが、空間に広告をAR表示できれば、広告の情報量も制限されません。

また、使用する紙媒体のサイズも最小限で済むので、資源の節約というメリットもあります。

AR名刺で顧客からの注目を集めやすく

ICTechnology株式会社の「AR名刺 Araddin」では、名刺をスマートフォンでスキャンすると、様々な情報をAR表示できます。

名刺はサイズが小さいため、個人情報などを掲載するだけで精一杯ですが、AR名刺ではARコンテンツ内にリンクを組み込めるので、例えばお問い合わせや見積もり、購入ボタンなどを名刺1枚からアクセス可能になります。

そのため、クライアントも重要な情報に手軽にアクセスできるので、関心の喚起や、購買率の向上につなげやすくなります。

まとめ

ウィスキー老舗のジャック・ダニエルが、モバイルARを活用したプロモーション企画を展開しています。

専用アプリを起動してボトルにかざすと、同社の歴史やウィスキーの製造過程などがAR表示されます。ARというまだ真新しい技術も手伝って、多くの顧客にアピールする広告手段と言えます。

モバイルARは、普及率の高いスマートフォンがあれば誰でも簡単に使えるので、企業やブランドのプロモーションには理想的なツールかもしれません。

【関連リンク】
VRFocus









Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

 

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