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インフォグラフィックスにみる自動車産業とVRの密接な関係 - VR Inside

インフォグラフィックスにみる自動車産業とVRの密接な関係

     

海外メディアVRFocusは、イギリス自動車修理メーカーWoodstock Motorsが発表した自動車産業におけるVRの活用を図示したインフォグラフィックスを紹介した。

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数字からわかる消費者の意識

同インフォグラフィックスによると、以下のようなドライバーの消費意識が判明した(トップ画像参照)。

  • 48%のドライバーは、ショールームでVRドライブを体験したいと思っている
  • 52%のドライバーは、インターネットで新車情報を調べる時、同時にVRドライブができるショールームを探している
  • 48%のドライバーは、新車に関するAR情報を探している
  • 50%以上のヒトが、2分以上のVRコンテンツを体験した後では、VRヘッドセット買いたいか使いたいという気持ちが強くなった
  • 20%のヒトが、自動運転開発にVRが活用されていることを知っている
  • 35%のヒトが、自動運転開発にVRが活用されていることに好意的である

誰がVRを使っているのか?

同インフォグラフィックスは、自動車産業においてどのような立場の人がVRを活用しているかまとめている(下の画像参照)。

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自動車産業においては、以下のような立場のヒトがVRを活用している。

  • ・自動車愛好家
  • ・自動車メーカー
  • ・カーレンタル業者
  • ・自動車レース場
  • ・自動車見本市の主催者とベンダー
  • ・自動車製造における周辺業種(ガソリンメーカー、タイヤメーカー等)

自動車産業におけるVRの活用方法

以上のような自動車産業におけるVRユーザーは、以下のような方法でVRを活用している(下の画像参照)。

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  • ・自動車愛好家は、自分が理想とする車種を(VRヘッドセットがある)どんな場所からも、まるで本当に運転しているかのようなテストドライブができる
  • ・自動車愛好家は、バーチャルなモデルカーを見ることによって、まるで本物の車種を見るようにして外見、シート、光沢といったものをチェックできる
  • ・自動車製造メーカーは、バーチャルなプロトタイプ車種を顧客と共有することで、顧客からのフィードバックを得られる。つまり、リアルなプロトタイプを製造する経費を削減できる。また、テストドライブにもバーチャルな車種を使うことで経費を削減できる。
  • ・自動車製造メーカーは、バーチャルな車種を衝突実験に使うことで、車種の安全性をアピールすることができる
  • ・自動車製造メーカーは、バーチャルな車種を使って顧客およびディーラーに、バーチャルな追加装備をリアルに見せることができる

VRが自動車産業にもたらすメリット

VRを導入することで、以下のようなメリットが自動車産業に生じる(以下の画像参照)。

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  • ・バーチャルなモデルカーを使うことで、ディーラーショップの物理的面積を節約できる
  • 家庭での「バーチャルドライブ」体験を提供できるようになることで、潜在的な消費者を発掘できる
  • ・自動車愛好家は有名なカーレース場でテストドライブしたいという願望を抱いている。バーチャルドライブは、そうした自動車愛好家の願望を叶えることができる。
  • ・自動車製造メーカーは、バーチャルな工場を顧客に見せる「バーチャル・ツアー」を開催できる。バーチャル・ツアーはメーカーの魅力を訴求する絶好の機会だ。
  • ・自動車製造メーカーは、360°動画広告を使ったマーケティングができる。「VRマーケティング」は既存のメディアでは表現できない魅力がある。

各自動車メーカーのVR活用事例

大手自動車メーカーはすでにVRを活用している(以下の画像参照)。

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Ford

FordにおけるVR活用は、以下の通り。

  • ・顧客に車種の魅力を伝えるため、VRを使った「イマーション・ラボ(没入型ラボ)」を提供している
  • ・イマーション・ラボにおいて、顧客はOculus Riftを使って車種の外見と内装を見ることができる。外見に関しては、バーチャルなスポットライトに照らされた車種を見ることができる。
  • ・イマーション・ラボの活用によって、プロトタイプ車種の製造コストを削減することに成功した

AUDI

AUDIにおけるVR活用は、以下の通り。

  • ・AUDIもFordのようなバーチャル・ラボを提供している
  • ・AUDIとFordのバーチャル・ラボの違いは、AUDIのラボではサウンド・エフェクトが豪華であること(ドア開閉時の音が鳴る)
  • ・同メーカーの潜在的なユーザーは、バーチャルな車種に対して内装や外見、計器の変更を試すことができる

トヨタ

トヨタにおけるVR活用は、以下の通り。

  • ・同社は、若年ドライバーを対象としたVRシミュレーターを使って安全運転の重要性を伝えるキャンペーン「Teen Drive 365」を展開した
  • ・同キャンペーンでは、本物のトヨタの自動車に乗ったうえでVRヘッドセットを装着して騒音に満ちた道路、絶えず話しかけてくる同乗者、そしてスマホの鳴動といった運転を妨げる状況を再現。そうした状況下での運転への集中をVR体験してもった。
  • ・以上のVRシミュレーターでは、ドライバーの手や足の動きをシミュレーションに反映させるため、ハンドルやアクセル・ブレーキにセンサーを実装した

最後にインフォグラフィックス全体を引用しておく。

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以上にまとめたように、自動車産業はVRの導入に積極的な業界と言える。そして今後、自動運転が実用化されるに伴い、車種の内装に(窓に地図を表示するような)ARが活用されるのではないだろうか。

イギリス自動車修理メーカーWoodstock Motorsが発表した自動車産業におけるVRの活用を図示したインフォグラフィックスを紹介したVRFocusの記事
https://www.vrfocus.com/2017/07/infographic-virtual-reality-in-motoring/

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吉本幸記

Writer: 千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能 性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com