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Unity CEO、2019年までに複数の1,000ドルを切るヘッドセットが登場と予言 - VR Inside

Unity CEO、2019年までに複数の1,000ドルを切るヘッドセットが登場と予言

     

Unity CEO

プレゼンテーションを行うUnityのCEO、John Riccitiello

VR技術が登場したばかりのころ、その用途は業務用のシミュレータなどに限られており、本体価格も高くて一般の消費者が手を出せるようなものではなかった。しかし、研究・開発が進むに従ってその価格は下落を続けている。

2016年には消費者向けの本格的なVRヘッドセットが複数のメーカーから販売されるようになり、競争によってVRコンテンツの増加や応用例に関する議論の深まりといった良い効果が現れている。こうした動きは、今後も続いていくだろう。

UnityのCEO、John Riccitielloは「2019年までにシステム全体で1,000ドル以下のVRヘッドセットが登場する」と予想する。しかも、そのヘッドセットは有線接続が不要になっているという。

John Riccitielloの予想

Unity-logo-white

VRゲームを含むゲームの制作に使用されるゲームエンジン、Unity。データによってはVRゲームの6割がUnityを使って作られているとも言われている人気のエンジンであり、これからのVRを考える上で欠かせない存在となっている。

そのUnityのCEOであるJohn Riccitielloは、2018年の後半から2019年にかけてVR業界の発展や技術の進歩がVRデバイスの価格を低下させ、価格の引き下げがさらにVR業界を発展させていくと予想している。彼によれば、2019年にはシステム全体で1,000ドル以下のVRヘッドセットが複数登場するという。

「来年の末までには製品化されるだろうと考えています。あるいは2019年の初めになるかもしれませんが、2018年から2019年にかけてです。

VRシステムのパッケージ全体で1,000ドル以下であり、しかも無線接続に対応しています」

Riccitielloの考えるVRヘッドセットは、現在のハイエンドVRヘッドセットのようにPCやコンソールと有線接続されておらず、価格も1,000ドルを切るという。モバイルVRヘッドセットならばスマートフォンの値段を含めてもこの条件に当てはまるが、現在のモバイルVRには限界がある。

Gear VRやDaydream Viewといったスマートフォンを使うヘッドセットはケーブルに縛られておらず、扱いやすい。しかし、ハンドトラッキングには対応しておらず、Oculus RiftやHTC Viveのように自然で没入感の高いVR体験ができるわけではない。

市場には500万台を超えるGear VRが存在するが、その市場はまだ規模が小さい。また、モバイルVR用のコンテンツは価格が低く、大企業の投資に見合ったリターンを提供できるような状態には達していない。

今後2年間でこの状況が変わる、というのがRiccitielloの予想だ。モバイルVRのハードウェア価格が下がり、性能が向上することで変化が現れると考えられている。

市場を発展させる要素

市場規模の予測

VR市場の発展に関係する要素は多数あるが、その中でもRiccitielloはデバイスの生産数を指摘する。工業製品は、量産すれば価格を下げることが可能になるからだ。

少数しか生産されなければ、少ない販売台数でも開発費用を回収できるように単価を上げなければならない。だが、大量に販売する前提であれば設計や製造施設の確保にかかった費用を少しずつ回収できる。また、大量調達すれば部品や原材料のコストも下げることが可能だ。

多くの製品を販売するためには、当然ながらVRデバイスがより一般的な存在になる必要がある。価格が下がれば販売台数は増えるので、市場が拡大するに従ってVRデバイスの価格は下がっていくことになるだろう。

VRに興味を持つ消費者は多くても、まだ実際にVRデバイスを所有しているユーザは多くない。無線化を含むデバイス性能の向上と価格の下落、大企業の投資によるVRコンテンツの充実が彼らをVRユーザにすると想像されている。

ハードウェアとソフトウェア、双方が魅力的な存在になることでVRの普及はさらに加速していくはずだ。そのためには、大規模な投資が必要になる。

Unityのようなエンジンも、バージョンアップを重ねている。エンジンの進化は、VR体験の向上に一役買うだろう。同時に、VRコンテンツの制作を行うハードルが下がることで多くの消費者が遊びたくなるようなコンテンツが増えることも期待できる。

「20XX年にはVRがここまで進化する」という説にはいろいろなバリエーションがあるが、HTC Viveを無線化するTPCastの存在や値下げされたOculus Riftの価格などを考えればRiccitielloの予言は十分にあり得る内容と言えるのではないだろうか。

2019年には、第二世代を超えて第三世代のヘッドセットが登場しているだろう。それらが1,000ドルを切る価格でクオリティの高い無線VRを実現していても、おかしくはない。

参照元サイト名:Upload VR
URL:https://uploadvr.com/unity-ceo-predicts-multiple-sub-1000-vr-headsets-2019/

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。