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アップル、新たにARデバイスとARアプリの特許を取得。目指すはHololensを超えるスカウター?

2017/02/06 19:20

海外メディアRoadtoVRは、2017年2月2日の記事において、ARに関するAppleの新たな特許について報じた。

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同メディアは、海外メディアApple Insiderが報じたAppleが新たに取得したARテクノロジーを引用しながら、その特許からうかがえるAppleが考えるAR戦略を論じる記事を掲載した。

このほど同社が取得したARに関する特許はふたつあり、ひとつはARデバイスに関するもの、もうひとつはARアプリに関するものだ。

リアルタイムにAR情報を付加するApple製ARグラス

ARデバイスに関する特許は、「単一のカメラのみを使ったウェアラブル・情報システム」と題されている。

同特許では、スマートフォンもしくはそれに準ずる小型のデバイスを目の前にかざすと、そのデバイスに実装されたカメラを通して、現実世界に情報がオーバーレイ表示される、と説明されている(下の画像参照)。

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同デバイスには省電力モードとアクティブモードが実装されており、アクティブモードでは自動的かつリアルタイムにリアルな世界にAR情報が表示される。省電力モードでは、ユーザーの任意のタイミングでのみAR情報が付加されるのだろう。

同デバイスの装着方法についても図解されており、ARデバイスの先駆けとなった(しかし失敗した)かつてのGoogle Glass、もっと言えば(マンガ「ドラゴンボール」に登場する)スカウターのように顔の横から装着するようになっている(トップ画像参照)。

昨年11月にAppleに近しい関係者から同社がメガネ型デバイスを開発しているらしいというリーク情報があったことを考えると、同社が以上のようなARデバイスを開発していても、何の不思議もない。

ちなみに、特許にあるようなARデバイスを開発するためにはリアルな世界を正確かつ広範に画像認識できるAIの存在が必須なのだが、同社はAI研究・開発に力を入れていると伝えられていることからも、ARデバイス開発に本気であることがうかがえる。

リアルな世界を透過するApple製ARアプリ

ふつめの特許は、これまで説明したARデバイスにAR情報を表示するアプリに関するものである。タイトルは「現実の環境にバーチャルな情報を表示する方法」

特許の説明によると、ARアプリにはAR情報の表示方法に関してふたつのモードがあり、ひとつは遮蔽モード、もうひとつが非遮蔽モードである。

遮蔽モードにおいては、リアルな世界にあるモノで遮られて見えないモノに関しては、AR情報を表示しない、と説明されている。そして、非遮蔽モードでは、リアルなモノに遮られたモノにもAR情報を付加し、他のモノを見えなくしているリアルなモノが半透明表示される、と述べられている。また非遮蔽モードの時は、リアルなモノが半透明表示される視界の範囲が波線で分かるようになっている、とのこと(下の画像参照)。

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文字通り前代未聞の「非遮蔽モード」については、次のようにイメージしたら良いのではなかろうか。例えばJR新宿駅に降りて東京都庁に行くとき、非遮蔽モードを使って都庁方面を見ると、ビル群が透過されて都庁を見ることができ、その道のりや開庁時間がAR表示される、ということが実現するのだ。こんな機能は、Hololensには実装されていない。

以上ふたつの特許が実装された未来のApple製ARデバイスは、「Hololensを超えるスカウター」と言えるのではなかろうか。

このHololensを超えるARデバイスが、近い将来AppleからリリースされたらAR市場は一変するだろう。また、もしも似たようなアイデアのARデバイスやAR機能をMicrosoftのような競合他社が実現しようとしたら、すでに特許を取得しているAppleとの特許論争が避けられないのである。

Appleは、特許の段階からAR市場の覇権を握ろうとしているのかも知れない。

ARに関するAppleの新たな特許について報じたRaodtoVRの記事
http://www.roadtovr.com/apples-latest-patents-mark-territory-ar-headset-hardware-software/

上記記事の参照元となったApple Insiderの記事
http://appleinsider.com/articles/17/01/31/apple-patents-detail-augmented-reality-device-with-advanced-object-recognition-poi-labeling

Google GlassライクなARデバイスについてのAppleの特許ページ
http://patft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO2&Sect2=HITOFF&u=%2Fnetahtml%2FPTO%2Fsearch-adv.htm&r=527&f=G&l=50&d=PTXT&s1=(1%2F1.CCLS.+AND+20170131.PD.)&p=11&OS=ccl/1/1+and+isd/1/31/2017&RS=(CCL/1/1+AND+ISD/20170131)

新ARデバイスに実装するARアプリについてのAppleの特許ページ
http://patft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO2&Sect2=HITOFF&u=%2Fnetahtml%2FPTO%2Fsearch-adv.htm&r=2201&f=G&l=50&d=PTXT&s1=(1%2F1.CCLS.+AND+20170131.PD.)&p=45&OS=ccl/1/1+and+isd/1/31/2017&RS=(CCL/1/1+AND+ISD/20170131)

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