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リアルな3Dサウンド作りに使えるイヤホンが登場 - VR Inside

リアルな3Dサウンド作りに使えるイヤホンが登場

        2017/08/31

3Dサウンドを記録できるイヤホン

3Dサウンドを記録できるイヤホン

VR体験をより没入感が強くてリアルなものにするためには、高解像度の映像が欠かせない。だが、映像だけでなく立体感の得られる3Dサウンドも体験の質を高める重要な要素だ。

耳元で話しかけるキャラクターの声と、遠くから聞こえてくる風の音が同じ位置から出ているのでは没入感が損なわれてしまう。

VRコンテンツにHooke AudioのBluetoothイヤホンを使って作られた音声が使われているならば、音の位置や音源までの距離をよりリアルにイメージすることができるようになるはずだ。

Hooke Verse

3D録音が可能なイヤホン

3D録音が可能なイヤホンHooke Verse

バイノーラル録音

Hooke Audioの販売するHooke Verseは、3Dサウンドの録音が可能なBluetoothイヤホンだ。製品自体がBluetoothイヤホンとして無線または有線で使えるだけでなく、本体の左右に組み込まれたバイノーラルマイクによる録音が可能となっているのが特徴である。

公式サイトでもバイノーラルマイクと表記されていることから分かるように、Hooke Verseは特別な新しい録音技術を使っているわけではない。3Dサウンドの記録には、古くから存在するバイノーラル録音の技術を使っている。

一般的なスマートフォンでは音声をモノラルで録音するため、音が平坦で音源とリスナーとの位置関係が分かりにくくなってしまう。ステレオ録音が可能な録音機材を使えば左右への移動は分かりやすくなるが、それでも前後への移動や音源との距離は不明瞭だ。

Hooke Verseでは、特別な配置のマイクによってバイノーラル録音が可能となっている。録音された音声データは通常のイヤホンやヘッドホンで再生できるステレオデータになるが、音源との位置関係まで感じられるようなデータになる。

手頃

技術自体は目新しいものではないが、このイヤホンのポイントは比較的安価にポータブルデバイスでのバイノーラル録音を可能にしたことだ。

これまでにもバイノーラル録音が可能なマイクは存在していたが、販売できるようなバイノーラル音声・動画を作るプロまたはセミプロ向けの機器が主だった。

Hooke Verseは、239ドル(2.6万円)と従来の録音機器に比べれば安価にバイノーラル録音が可能だ。

また、本体のBluetooth機能はイヤホンとして使うときだけでなくマイクとして使うときにも有効である。Hooke Audioのモバイルアプリを使えば、iPhoneやAndroidにワイヤレスで音声データを記録することができるのだ。

もちろん、有線接続すればBluetoothに対応していないデバイスでの録音にHooke Verseを使うこともできる。ビデオカメラに接続して、映像の音をより良いものにする使い方にも対応する。

広がる立体音響

Works

立体音響ソフトウェア

Hooke Verseの利点

音によって、映像の迫力は全く違ったものになる。映画館で見る映画とDVD/ブルーレイで見る映画の印象が違う理由にはスクリーンの大きさもあるが、スピーカーの違いも関係しているのだ。

出力の大きなスピーカー、低音の再生に優れたスピーカーならば音の圧力を強く感じることができる。中音域に強いイヤホンならば人の声が聞き取りやすい。

視聴する音源の種類や自分の好みに合わせて再生機器を選ぶのも楽しみ方の一つだが、サラウンドサウンドを存分に楽しもうと思うと複数のスピーカーを設置するか高価なヘッドホンを使うことになってしまいがちだ。

Hooke Verseで録音したデータは普通のステレオデータになるため、どんな環境でも再生することができるのが一つのウリと言えるだろう。

録音機器が安く、特別な再生機器も必要としないHooke Verseはホームビデオや個人制作のVR映像に3D音声を付けたいユーザにピッタリだ。

音響制作ソフト

Hooke Verseは難しい操作無しで3Dサウンドが録音可能なホームユースにも適したデバイスだが、より複雑な処理を施したいユーザにはWorksのような立体音響ソフトウェアを使う方法がある。

こうしたソフトウェアを使えば、VR空間で制作したシーンに合わせて音声素材を配置し、立体的に聞こえる音声を作り出すことも可能になる。

VR映像のために録音するのではなくVRゲームのために音を作りたいのであれば、Worksのようなツールを使うことになるだろう。

バージョンアップで扱いやすくなったとは言ってもデベロッパー向けのツールである。

再生機器

サラウンドサウンドを体験したい、しかし5.1chや7.1chのホームシアターシステムを設置するのは難しいというユーザのために、立体的な感覚が得られる3Dイヤホンも販売されている。

方式はいくつもあるが、いずれも複数のスピーカーから音が出ているかのように感じさせるものだ。

感じ方には個人差があり、ソースによる向き不向きもある。しかし、上手くはまれば没入感を高めてくれるだろう。

 

サラウンドサウンドを体験したことがないなら、まずは手軽な3Dイヤホンやバーチャルサラウンドヘッドホンで試してみるのが良いだろう。

自分で録画したVR映像にもサラウンドサウンドを加えたいと思うようになれば、Hooke Verseを購入を検討しても良いかもしれない。

 

参照元サイト名:Hooke Audio
URL:https://hookeaudio.com/

参照元サイト名:Fast Company
URL:https://www.fastcompany.com/40457551/these-earbuds-let-you-record-the-world-in-immersive-3d-audio

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。