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『Farpoint』デベロッパーは将来のPSVRにPS Moveの改善を望む

2017/07/13 13:57

    PlayStationシューティングコントローラーを持つ

    PlayStationシューティングコントローラーで『Farpoint』をプレイする

    PlayStationシューティングコントローラーは、PSVRでのFPSに最適なコントローラーだ。

    このコントローラーにはPS Moveに欠けていたアナログスティックも搭載されており、VR空間をアナログスティックで自由に移動しながらコントローラーをアサルトライフルのように構えて敵を狙うという操作が可能になっている。

    PlayStationシューティングコントローラーに対応する最初のPSVRタイトルが『Farpoint』だ。この作品のデベロッパーは、finder.com.auによるインタビューの中で「次世代のPSVRに望むこと」としてPS Moveの改善を挙げたという。

    シューティングコントローラーと『Farpoint』

    PlayStationシューティングコントローラー本体

    PlayStationシューティングコントローラー本体

    PS Moveに欠けているもの

    HTC Viveのワンドコントローラーや、Oculus RiftのTouchコントローラーはVRのためのハンドトラッキングコントローラーとして開発されたデバイスだ。

    そのため、二つかそれ以上のセンサーを使って実現する高いトラッキング精度やVRゲームに最適なスティック・ボタンの配置が特徴となっている。

    PSVRではMoveコントローラーが同様のデバイスとして利用されているが、PS MoveはPSVR専用に新しく開発されたものではない。PS3用に2010年に発売されたデバイスなので、精度が低くて機能が少ないのも当然だ。

    特に、ゲーム中にキャラクターを移動させる手段として使われるアナログスティックが欠けていることは以前から指摘されてきた。

    アナログスティックを使えるハンドトラッキングコントローラーならばキャラクターを移動させながら両手をトラッキングできるが、PS Moveではそれができないのだ。

    シューティングコントローラー

    PSVRでのVRゲーム(特にシューティングゲーム)での使用を想定して開発されたシューティングコントローラーには、もちろんアナログスティックが搭載されている。

    アナログスティックでの移動が行えることはもちろん、トリガーも用意されているので本当にライフルを構えているかのような操作が可能となった。

    ゲームの没入感を高めるだけでなく、プレイ可能なゲームの幅を広げてくれるデバイスだ。

    VRシューター『Farpoint』

    Farpointは、初のPlayStationシューティングコントローラー対応タイトルとしてPSVRにおけるFPSの歴史を変える存在となるかもしれない。

    シューティングコントローラーまたはPS 4標準のDualShockコントローラーでプレイできるFarpointは、今後のDLC展開も期待されるタイトルだ。

    PSVR 2で改良すべき点

    PSVRでゲームをする男性

    ソニーはいずれ「PSVR 2」を発売するだろう。

    PSVR 2で改良する項目の優先順位について質問されたFarpointのデベロッパーImpulse Gearの創業者であるSeth Luisiは、PS Move 2をトップに挙げた。

    PS Move

    「Impulse Gearのデベロッパーとしての立場から言わせてもらえば、コントロールとコントローラーのトラッキングが重要だと考えています。

    それはシューティングコントローラーが示している通りです。私たちはシューティングコントローラーによって多くのことが実現できましたが、この改善にはまだ先があるでしょう。

    ですから、私はMove 2.0コントローラーをトップに掲げたいと思います。その次はルームスケールでしょうか」

    シューティングコントローラー対応のFarpointを開発したデベロッパーとして、やはり現在のPS Moveには物足りないものを感じているのだろうか。

    Moveの改善やルームスケールへの対応を考えるならば、センサーとなるカメラの改良も必然的に行うことになる。次世代のPSVRでは、PCベースのVRヘッドセットのように2台以上のセンサーを使うトラッキング方式が採用されるかもしれない。

    広い視野

    Luisiは、ヘッドセットの改善点についても語った。

    「解像度は常に向上が続けられており、解像度が高くなればそれだけゲームのビジュアルはリアルなものになります。

    しかし、それよりも重要なのは視野の広さです。より広い視野によって、没入感はさらに高まります。

    広い視野の実現は、ソニーにとって大きなポイントとなるでしょう」

    解像度を高め、視野を広くすることでVRへの没入感は高くなるだろう。最近では人間の目が現実を見ているのと変わらない解像度に挑戦している企業もあるが、彼は視野の広さがより重要だとしている。

    ワイヤレス対応?

    PCやPS4との有線接続が必要な点が、モバイルVRと比較した場合の欠点として指摘されることもある。しかし、Luisiはワイヤレス化が優先度の高い項目だとは考えていないようだ。

    「私個人について言えば、VRヘッドセットの無線化にはあまり興味がありません。それがどれほど難しいかを知っているからです。

    ワイヤレス化ができないということではありませんが、遅延、画質、忠実性の問題があります。

    こうした問題を解決しなければならないので、無線化はまだ先のことだと考えています」

     

    デベロッパーの視点からも、改良が期待されているPS Move。ソニーはユーザとデベロッパーの要望に応える新しいコントローラーを作ることができるのだろうか?

     

    参照元サイト名:Finder.com.au
    URL:https://www.finder.com.au/farpoint-dev-tells-sony-what-he-wants-in-psvr-2-0

    ohiwa


    ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

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