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プロ向けVRデザインツール「MasterpieceVR」のプレミアム版が登場、バーチャル空間での共同作業が可能に

2017/09/15 11:11

バーチャル空間でデザインを行ったり、アート作品を製作できるソフトウェアは、現在様々なものが登場している。

先日はグーグルのペイントツール「Tilt Brush」がアップデートされて複数の新機能が追加された他、プロ向けのデザインツール「Gravity Sketch」も登場しており、アマチュアからプロに到るまで様々な人が使用できるツールが揃っている。

「MasterpieceVR」はプロ向けのVRクリエイターツールで、本アプリを使うことによって高品質なアート作品や3Dモデル、彫刻など幅広いジャンルの作品を製作することができる。

本アプリは先日プレミアム版が公開され、従来のカスタマー版を拡張する新機能がいくつか追加された他、従来のVRクリエイターツールにはなかった様々な機能が使用できるようになった。

バーチャル空間の共有

最大で4人での共同作業が可能に

プレミアム版の新機能として、複数人でバーチャル空間を共有して、共同で製作を行えるようになった。

バーチャル空間のシェア機能は従来のカスタマー版でも使用することはできたが、参加できるのは2人までという制限が設けられていた。

しかし、プレミアム版では最大で4人での参加が可能になり、複数人でアイデアを共有しながらバーチャル空間に集って作業を行うことが可能になった。

これによって、共同作業をする相手が世界中のどこにいても、同じ空間を共有してリアルタイムで製作を行うことができる。

観客として参加も可能

また、バーチャル空間を共有できるのはクリエイターだけでなく、観客として参加することもできる。

クリエイターの製作過程を鑑賞することもできる他、遠隔地にいるプロのクリエイターからバーチャル空間上でレッスンを受ける際にも利用できる機能だ。

観客の場合、最大で20人のメンバーが参加できる他、製作する様子をライブ配信することも可能で、たとえばYouTube、フェイスブック、ライブ配信プラットフォームTwitchなどの複数のプラットフォームでストリーミングを行うことができる。

製作できる作品の幅が広がる

また、プレミアム版には製作の際に使用できる新たなツールも追加された。たとえばバーチャル空間で彫刻を製作することができたり、リボンペイントを行うことが可能になり、従来よりも製作できる作品の幅が広がった。

3DデザイナーでVRアートディレクターを務めるVladimir Ilic氏は、プレミアム版の新機能によって製作可能な作品の幅が広がったとして、次のように述べている。

ペインティングと彫刻を融合した作品を同じ空間で製作することが可能になりました。(中略)手描きのペイントと彫刻の両方に同じアプリでアクセスできる機能は、これまでの製作方法を一新するもので、新しいアイデアを思いつくことができます。

マルチプラットフォームに対応

複数のデバイスで使用可能に

「MasterpieceVR」は複数のプラットフォームに対応しており、HTC Vive、Oculus Rift、そして今年後半にリリース予定の複数のWindows VRヘッドセットで使用することができる。

また、マルチプラットフォームでの使用にも対応しており、異なるデバイスを使用するユーザー同士でもバーチャル空間での共同作業に参加できる。

2Dデザインソフトとの互換性も

また、従来の2D画面を用いたデザインソフトとの互換性もあり、OBJやFBX形式で書き出したファイルをバーチャル空間で読み込むことが可能だ。

そのため、3Dモデラーやデザイナー、イラストレーターやアーティストなど、様々な分野の人々が使用することができる。

また、完成した作品を3Dプリントすることもできるので、デジタル作品の製作以外にも様々な用途に使うことができそうだ。

プロ向けのVRクリエイターツール

「Gravity Sketch」

「Gravity Sketch」は3Dモデルのデザインツールで、バーチャル空間の中でコントローラーを操作して精巧な3Dモデルを作成できる。

3Dモデルやデザイン、風景、アートワークなどの様々な作品を素早く制作することが可能で、直感的に操作できる点が強みだ。

「Gravity Sketch」にはプロの使用を前提とした様々な機能が盛り込まれており、たとえばバーチャル空間の中で線を用いて描画できる他、平面や曲面を展開したり、スケッチを加えたり、図形のグリッドを操作して自由に形を変えたり、制作したオブジェクトを他のデザインソフトで読み込むことなどができる。

「MakeVR Pro」

「MakeVR Pro」は3Dコンテンツを製作するためのソフトウェアで、バーチャル空間内でモデリングを行える。

公式サイトでは、本ソフトウェアを使用することで、ユーザーの年齢や経験にかかわらず誰でも専門的なCADエンジンに触れて、3Dオブジェクトと3Dの世界を作り始められるようになる、と謳っている。

スマートフォンやタブレットを操作するのとほぼ同じ感覚で3Dモデリングを制作する事が可能で、製作したオブジェクトを手軽に3Dプリント出力することもできる。

「MakeVR Pro」はHTC Viveでの動作に対応しており、Viveportにてダウンロード可能。

参照元:VRScout MasterpieceVR Lets Four People Paint and Sculpt Together in VR


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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