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マイクロソフトがHoloLensの普及に向けてパートナープログラムを発表

2017/07/11 13:47

    Microsoft HoloLens

    マイクロソフトのMRヘッドセット、HoloLens

    リアルとバーチャルを融合させたMixed Realityをユーザに提供する、MRデバイスを広めようとするマイクロソフト。

    マイクロソフトが自社で開発を進めるMRヘッドセットHoloLensは、その場に存在するかのようにリアルなMRオブジェクトを描画できるのが特徴だ。

    HoloLensは様々な利用法が考えられているデバイスだが、システム開発を行う全ての企業がこの高度なデバイスで利用できるシステムを開発するための知識と技術を備えているわけではない。

    マイクロソフトが新しく発表したパートナープログラムで認定されたパートナーには、マイクロソフトのエンジニアリングチームからのサポートや指導を受けることができるといった特典がある。

    マイクロソフトのパートナープログラム

    マイクロソフトがHoloLensに関するパートナープログラムを用意するのは、これが初めてというわけではない。

    HoloLens Agency Readiness Partnerプログラム

    2016年には、HoloLens Agency Readiness Partnerプログラムを開始している。

    このプログラムは2016年初めに北米のクリエイティブエージェンシーを対象として開始され、1年後にはヨーロッパへも展開を拡大している。

    HoloLens Agency Readiness Partnerの目的は、HoloLensで利用できる素晴らしいアプリケーションを開発する力のあるパートナー増やすことだ。

    HoloLensやその他のWindows Mixed Realityヘッドセット向けのMRデバイスを開発するデベロッパーを教育し、サポートするためにこのプログラムが開始された。

    システムインテグレータへの拡大

    今回発表されたMixed Reality Partner Programでは、クリエイティブエージェンシーだけでなくSIerとも呼ばれるシステムインテグレータがその対象となっている。

    HoloLensを導入する企業が、自社のために独自のプログラムを開発するのは自由だ。しかし、全ての企業がそのために必要な知識を有しているわけではない。

    HoloLens自体が新しいデバイスであり、HoloLens用のシステムを開発した経験のあるデベロッパーが少ないことを考えれば手探り状態で開発を行っていくことになる企業の方が多いだろう。

    マイクロソフトは、このパートナープログラムにシステムインテグレータを加えることでHoloLensの持つポテンシャルを発揮できるシステムを開発可能になると考えているようだ。

    システムインテグレータとの連携

    マイクロソフトのロゴ

    担当者の説明

    マイクロソフトのHoloLensプロダクトマーケティングを担当する責任者、Jeff Hansetはこのプログラムにシステムインテグレータが参加することの意義が大きいと説明する。

    「成功を収めているMRのソリューションは、素晴らしい体験を基にしているものです。そうした体験を提供するには、創造的なアプリケーションの内容と、強力な基盤となるインフラがどちらも欠かせません。

    世界中のSIerは、システムを構築し、運用をサポートし、拡張していくためのノウハウを持っています。さらに、マイクロソフトのテクノロジーを利用して顧客の要望を達成する方法を知っています。

    Mixed Reality Partner Programに参加するSIerやデジタル/クリエイティブエージェンシーは、企業向け・ビジネス向けの3DシステムやMRソリューションを構築する上で重要な役割を果たしてくれるはずです」

    HoloLens Agency Readiness Partnersプログラムからの移行

    既にHoloLens Agency Readiness Partnersとしての認定を受けている世界で約30のエージェンシーは、そのまま新たなMixed Reality Partnerになる予定だ。

    ただし、彼らには数週間に渡る準備コースが用意されている。このコースにはMRのテクニックに関する専門的なトレーニングと、販売やマーケティングに関するトレーニングが含まれているという。

    このプログラムを完了することで、登録されたパートナーはマイクロソフトからの指導やサポートといった特典を得られる。

     

    マイクロソフトは昨年から自社で開発するHoloLensの出荷を開始しており、実際にHoloLensを使ったビジネス用のアプリケーションを構築している企業もある。

    今年の後半にはHoloLensよりも安価なWindows Mixed Realityヘッドセットが複数登場することも予定されているので、さらにMRデバイスを採用する企業は増えることになるだろう。

    新たなプログラムで認定を受けたパートナーによって、MRデバイスを採用する企業の業務を改善するシステムが作られていくはずだ。

     

    参照元サイト名:Venture Beat
    URL:https://venturebeat.com/2017/07/10/microsoft-announces-mixed-reality-partner-program/

    ohiwa


    ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

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