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HTC Viveをワイヤレスに!無線化ツール「Vive Wireless Adapter」が9月より事前予約を開始

VR体験中に身体の向きを変えた時、ケーブルが足や腰に絡まって没入感が阻害されてしまった経験のある方は結構いるのではないでしょうか。

HTC ViveやOculus RiftにはPC接続用のケーブルが必須ですが、これをワイヤレス化することでより自由で、制限のないVR体験が可能になります。

HTCがVive無線化キット「Vive Wireless Adapter」を使えば、HTC Viveを手軽にワイヤレス化することができます。


Vive無線化キット「Vive Wireless Adapter」が登場

8月21日(火)、HTCは公式ブログにおいてHTC社のVRデバイスを無線化する「Vive Wireless Adapter」を発表しました。

HTCによると9月5日(火)から事前予約の受付を開始するとのことで、価格は299ドル(約3万3,000円)です。

「Vive Wireless Adapter」はHTC Vive、Vive Pro両方に対応しており、ヘッドセットの無線化を手軽に行うことができます。

Vive Proユーザーは互換パックが別途必要に

Vive Proユーザーが「Vive Wireless Adapter」を使用する場合、専用の互換パックを別途購入する必要があります。

互換パックにはVive Proに接続するための専用ケーブル、Vive Proに特化したアタッチメント、およびクッションが同梱されます。

互換パックの価格は60ドル(約6,600円)となっています。

広範囲のワイヤレスVRを手軽に体験

ブログによると、Vive Wireless Adapterのインストールは「数分で完了する」とあり、セットアップの手軽さがウリになっています。

専用のPCI-eカードをインストール後、ヘッドセットとPCをワイヤレス接続するためのセンサーを取り付けるだけでセットアップが完了します。

また、広範囲の空間をワイヤレスで動くことが可能で、センサーを設置した位置から最大で6メートル、視界150度の範囲内であれば、ケーブルに阻害されない自由な動きが可能になります。

Vive Wireless Adapterはインテルの無線規格WiGigを採用、またワイヤレスVR技術を開発するDisplayLink社のコーデックを使用することで、ワイヤレスであっても低遅延のVR体験が可能になります。

バッテリーは追加購入も可能

また、キットには専用のバッテリーが付属しますが、ブログではバッテリーの持続時間は「数時間」と紹介しています。

バッテリーはHTCが開発したQC 3.0 PowerBankを使用しており、これはスマートフォンのポータブル充電器として使用することも可能で、バッテリーはViveの公式サイトで追加購入することも可能です。

なので、長時間VRを使用する場合や、バッテリーの残量が気になる人であれば予備のバッテリーを購入したほうがいいかもしれません。



日本国内で「Vive Wireless Adapter」は発売されるか??

「Vive Wireless Adapter」は、米国であればアマゾン、ベストバイ、マイクロソフト、NewEggやVive公式サイトにて事前予約が可能です。

ですが、日本国内での発売に関してはHTCは言及しておらず、したがって国内発売されるかどうか、現時点では不明です。

「Vive Wireless Adapter」が国内販売されない可能性もあるのですが、現在、HTC Viveを無線化するツールとして「TPCast」というデバイスも登場しており、こちらは既に国内でも販売されています。

Vive無線化キット「TPCast」でもワイヤレスVR体験が可能

「TPCast」はHTC Viveの上部に取り付けて使用するワイヤレス化キットで、こちらは日本のアマゾン、および各種家電量販店でも販売されています。

「TPCast」とは

2017年にHTCが発表した「TPCast」は、HTC Viveをワイヤレス化するために開発されたデバイスです。

デバイスをHTC Viveの上部に取り付けて使用するため、頭部に若干の重量がかかります。ですが遅延度は極めて低く、デバイスの実機レビューにおいても処理落ちや、映像のぼやけなどは発生せず、高性能なワイヤレスVR体験を実現します。

頭部に装着するためヘッドフォンは使用できず、音声出力はイヤホンのみに限られる点と、またセットアップ時にケーブルを取り替えたり、専用のモジュールを設置したりなど、セットアップに手間を要するというデメリットはあります。

ですが、「TPCast」の伝送範囲は360度、5メートル以内という広範囲でのワイヤレスVRが可能であるため、「Beat Saber」や「Seeking Dawn」など、身体を激しく動かしたり、向きを変えたりするVRゲームなどに、高い自由度と没入感をもたらしてくれます。

参考:VIVEのワイヤレス化キット、TPCastとDisplayLinkとは

まとめ

「Vive Wireless Adapter」と「TPCast」を比較してみると、第一のメリットに挙げられるのは「セットアップのし易さ」ですね。

専用カードのインストール、そしてセンサーの設置のみで基本的なセットアップが完了するので、モジュール設置などが必要となる「TPCast」よりも手軽に使用できます。

気になるのは「Vive Wireless Adapter」が日本国内で販売されるかどうかですが、これに関してはHTCの公式見解を待つよりなさそうです。

最近はグラフィック描写が綺麗で、VR空間で様々な動作ができるVRゲームなどが数多くリリースされているので、より自由度の高いワイヤレスVRに対するニーズも高まっています。

【関連リンク】
HTC 公式ブログ










フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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