ニンテンドースイッチをVRで遊べる?!ゲーム画面を立体表示できる「NS Glasses」が登場
2018/10/07 18:00

携帯用ゲーム機のニンテンドースイッチを、VRの大画面で遊ぶためのゴーグルが登場しました。
新しく登場した「NS Glasses」というゴーグルでは、スイッチを差し込むだけでコンテンツを立体表示してプレイできます。
ニンテンドー・スイッチをVRで?専用ゴーグル「NS Glasses」が発売
「NS Glasses」の開発、販売を行うのはカナダのexklimという企業です。「NS Glasses」はスマホVRゴーグルとほぼ同じ構造で、スマートフォンの代わりにニンテンドー・スイッチを差し込んで使用します。
スイッチ用コンテンツを立体表示できる?
「NS Glasses」の特徴として、2D画面での表示のみに対応しているスイッチ用コンテンツを、立体感覚で表示できる点が挙げられます。
デバイスに使用されているカラースイッチング技術によって、スイッチの画面に表示される映像の影部分をハイライトします。それによって映像の立体感を増幅する、という仕組みを採用しています。
ですが、ここでいう立体表示とはHTC ViveやOculus Riftなどの本格的なVR HMDとは異なり、映像を完全に立体化できる訳ではないようです。あくまで、スイッチの2D映像をより立体っぽく表示する、というものです。
それでも、「スプラトゥーン」や「ゼルダの伝説」などのスイッチ専用タイトルを大画面のVRゴーグルで楽しめる訳ですから、スイッチのプレイ経験がより臨場感のあるものになりますね。
スイッチをゴーグルに差し込んで使用
「NS Glasses」はスマホVRゴーグルとほぼ同じ構造をしており、6.2インチのスイッチをピッタリ差し込めるように設計されています。デバイスには複数のギャップ部分が設けられているので、加熱したスイッチを放熱できるようになっています。
また、ストラップはHTC ViveやOculus Goと同じようにトップとサイド両部分に設置されているので、ユーザーの頭部にピッタリとフィットします。
価格は100ドル、事前予約を「もうすぐ開始」
「NS Glasses」は現在事前予約を受け付け開始予定で、公式サイトでは「Coming Soon」と表示されていますが、具体的な予約開始受付の日程は明らかになっていません。
価格は100ドル(約11,000円)ですが、50%オフ価格での予約が可能で、公式サイトから50ドル(約5,700円)で事前申し込みを行うことができます。
また、「NS Glasses」が日本で発売されるかは不明ですが、日本を含む海外への発送を行う可能性もあるので、続報に注目されます。
ニンテンドー・スイッチはVRに対応するか?
「NS Glasses」はあくまでスイッチ用コンテンツを立体っぽく表示できるデバイスですが、スイッチ自体がVRに対応する可能性はあるのでしょうか?
現在のところ任天堂は公式にアナウンスしていませんが、同社のCEOである君島達巳氏は、過去のインタビューにおいてVRに大きな関心を抱いていることを明かしています。
同氏曰く、「(スイッチが)VRに対応しないとは決して言えない」と述べており、「我々がVRに興味がないとはとても言えない」との発言からも、任天堂がVRの可能性に注目していることが伺えます。
スイッチにはVRモードが内蔵されている?
また、過去にはニンテンドー・スイッチのOSソースコードを解析した結果、「VRモード」が内蔵されていることが明らかになっています。
最近ではスイッチ内部に搭載された「VR Test」機能が発見されており、@random666_kysというツイッターユーザーが調査した結果、スイッチの画面を2分割して表示する機能が見つかっており、これはVR用である可能性があります。
https://t.co/wSPNcuuGVa
So I just tried and a screen appeared. Interesting... pic.twitter.com/MLiKfYpokb— random (@random666_kys) August 8, 2018
任天堂は現在までにスイッチのVR機能については一切公表していませんが、デバイスの内部にVR専用と思わしき機能が内蔵されていることからも、将来的にはスイッチでVRゲームをプレイできる可能性はあります。
まとめ
スイッチをVRゴーグルに差し込んで、スイッチ用コンテンツを立体感覚でプレイできるゴーグル型デバイス「NS Glasses」が登場しました。
「スプラトゥーン」などを大画面のVRでプレイすることが可能で、完全に立体表示する程ではなくても、映像をより立体的に表示する機能が実装されています。
また、スイッチ用のゴーグルは「NS Glasses」以外にも発売されており、寝転んだ状態でスイッチをプレイできるHMDも発売されています。こちらは立体表示には対応していませんが、スイッチ用コンテンツを大画面で表示することが可能で、120インチの大画面で楽しむことができます。
スイッチの開発元である任天堂はVRにも大きな関心を抱いており、スイッチ内にVR専用と思わしき機能も発見されています。任天堂はスイッチのVR対応について公式には発表していませんが、今後スイッチがVRに対応、もしくはVRに対応した全く新しいデバイスが登場する可能性もありますね。
参考サイト:VRScout

フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。
Twitter: https://twitter.com/dsiwmr