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VRで直感的にアニメ制作!ディズニーがアニメーション制作アプリを開発!

アニメーション制作において、3Dキャラクターに動きを付ける工程では、複雑なソフトの操作や専門知識が必要とされていました。

ですが、ここにVRを活用することで、まるで人形で遊ぶような直感的な操作でアニメーションを付けることができます。


ディズニーがVR空間でアニメーション制作ができるアプリを開発

ディズニーのアニメ制作部門、Walt Disney Animation Studiosが開発した「PoseVR」というアプリでは、VRを活用することで複雑なアニメーション制作の工程をよりシンプルなものにします。

PoseVRは、ディズニーの開発者と夏季インターンによって開発されたもので、同社のアニメーター達から直接フィードバックを受けながら開発したとのことです。

VRを活用した制作をより実践的に行うことができます。

人形で遊ぶかのような感覚でアニメーションを付ける

このアプリでは、VR空間内で3Dキャラクターに直接アニメーションを付けることが可能で、VRの特質を活かした直感的な操作ができます。

PoseVRの操作感覚は、たとえばストップモーションのアニメを作る時のように、物理的なパペット(人形)を少しずつ動かしながら、コマを1枚ずつ撮影していく手法に似ています。

ユーザーはVRデバイスを装着して、VR空間内の3Dキャラクターにコントローラー操作で直接触れて、キャラクターの様々な部分にポーズを付けながら、キャラクターに動きを与えることができます。

作業の過程はすべてVR空間内で行うことが可能で、直接手を使ってポーズ付けを行います。

ですので、マウスやスタイラスなどを使った操作よりも直感的で、まるでアクションフィギュアに様々なポーズをさせて遊ぶような感覚で使用できます。

また、VR空間で作業を行うことのメリットとして、周囲の環境や雑音などに気を取られず、作業に没入できるという点も挙げられます。

アニメーション制作にVRを活用するディズニー

と言っても、VR空間でアニメ制作ができるアプリはPoseVRが初めてではなく、Oculus Rift専用のペイントアプリ「Quill」などでは、VR空間に絵を描いて、描いた絵にアニメーションを付けることもできます。

ディズニー初となるVRショートフィルム「Cycles」では、製作にQuillを使用しています。ちなみに、Cyclesは2018年にバンクーバーで開催されたCG系カンファレンス、SIGGRAPH 2018で発表されています。

このように、ディズニーはアニメーション制作にVRを積極的に活用しています。今回登場したPoseVRの開発に携わったWayne Unten氏は、アプリの紹介ビデオにて、

(PoseVRを使えば)直感的にものを動かすことが可能で、それによってキャラクターのポーズがもたらす効果についてより熟考することができます。

と、述べています。

3Dアニメーションが主流となった現在、製作には複雑な操作を要するソフトや、専門知識が必要になります。

ですが、VRによって直感的な操作での制作が可能になることによって、アニメーターはより作品制作に集中しやすい環境が整いますね。

PoseVRのようなクリエイター向けアプリが活用されることで、高品質な作品の制作が手軽に、かつ短時間で行えるようになります。



VR/ARを活用したディズニーコンテンツが数多く登場

上記でも少し触れましたが、ディズニーはVR/ARの活用を積極的に進めています。

それは制作現場だけでなく、同社のコンテンツにもVR/ARを使用しています。

ここでは、一般の方でも入手できるディズニーのVR/ARコンテンツを幾つかご紹介します。

「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」

「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」は、映画「スターウォーズ」の世界をARで体験できるコンテンツで、現在発売中です。

プレイヤーはLenovo製のARヘッドセットにスマホを差し込み、ライトセーバー型のコントローラーを持ってジェダイに扮します。

そしてカイロ・レンやダース・ベイダーなどのおなじみのキャラクターとの対戦ができます。

ARヘッドセットに搭載したトラッキング用のカメラで、ユーザーの位置と手の動きを把握するので、まるで本当にライトセーバーを振り回して戦っているような感覚になれます。

また、ライトセーバーは振動によるフィードバック機能を搭載しているので、敵を打ったり、攻撃をブロックするなどのアクションに臨場感をもたらします。

「Coco VR」(Oculus Rift/Go専用)

また、ディズニーアニメ「リメンバーミー(原題:Coco)」をテーマにしたVRコンテンツ「Coco VR」は、優れたVRコンテンツとして高い評価を受けています。

「Coco VR」の特徴として、「リメンバーミー」の舞台である死後の世界にVRで没入できるだけでなく、フェイスブックの技術を使用することで複数のユーザーと一緒にコンテンツをプレイできます。

プレイヤーはフェイスブックの友人と一緒にプレイすることが可能で、通常は単独でプレイするVRゲームに、友人とのやり取りが介在することでより没入感の高い体験をもたらします。

「Coco VR」はOculus Rift、Oculus Goのみに対応しており、Oculus Storeから無料でダウンロードできます。

まとめ

ディズニーが、VR空間でアニメーションを制作できるアプリ「PoseVR」を開発しました。

これは、VR空間内の3Dモデルに直接触れながら、様々なポーズを付けることによってキャラクターに動きをもたらします。

3Dアニメーションが普及した現在、製作には複雑なソフトの操作や知識が必要になりますが、VR特有の直感的な操作が可能になることで、製作の手間やかかる時間などが節約できます。

VRはコンテンツとして楽しむだけでなく、製作する側にもメリットをもたらす技術であり、その活用例の一つとしてVRの可能性を示すものですね。

参考サイト:VRScout









Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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