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VRで認知症を疑似体験!認知症の理解を目的に「VR認知症研修会」開催

社会福祉法人上越あたご福祉会は11月22日(木)、同法人スタッフに向けて認知症への理解をさらに深めることを目的に、VRを活用した認知症体験研修を10月に開催しました。


VR認知症体験研修とは

認知症は認知障害の一種であり、後天的な脳の器質的障害によって一度正常に発達した知能が不可逆的に低下した状態を言い、病的に能力が低下して性格の先鋭化、強い承認欲求、理性的思考力衰退、被害妄想を招く症状を指します。

医学的には「知能」の他に、「記憶」「見当識」を含む認知障害や「人格変化」などを伴った症候群として定義されており、症状の特徴として

・「徘徊」

・「帰宅願望」

・「幻覚・幻聴」

といった状態が見られることがよくあります。

しかし、認知症ケアを行うスタッフ自身が認知症を実体験したことはなく、症状が正しく理解されていないこともあるのが現状です。

そこで社会福祉法人上越あたご福祉会で10月16日(火)、17日(水)の2日間にわたって、同法人スタッフがVRで認知症を疑似体験して認知症への理解をさらに深めてもらうことを目的とした研修が開かれました。

研修では

・『時間や場所が分からない』

・『幻覚、幻聴がある』

などの個別ケースで数パターンの擬似体験が行われました。



VR認知症体験研修をしたスタッフの感想

研修に参加したスタッフからは

『VRで認知症を擬似体験したことで認知症のイメージが変わった』

『相手の立場に寄り添った声かけが大切であると感じた』

といった感想が寄せられています。

まとめ

現在、認知症は70歳以上人口において2番目に多数を占める障害疾患で、全世界では3,500万人以上が認知症の症状を抱えて生活を送っているとされています。

それと同時に患者の数が毎年770万人ずつ増加しているそうで、WHOによると、今後世界の認知症患者は2030年には2012年時点の2倍、2050年には3倍以上になるとも推測されています。

また、認知症は高齢者に多い病気ですが、働き盛りの年代でも発症するケースもあります。

いまもなお継続的に安全で効果的な治療法を模索する研究が行われていますが、残念ながら、現在の医学においてはまだ認知症を治療する方法は見つかっていません。

認知症は、患者本人にとって辛いことはもちろん、ケアする人にとっても肉体的精神的に大変なことが多く、その大変さのひとつとして、ケアする側が認知症を実体験したことがないために患者の気持ちを正しく理解しきれていないこともあると思います。

共に穏やかな気持ちで寄り添ったケアができるようになるために、今回のVRでの疑似体験はとても有意義なもので、このような体験が今後に活かされていくことを期待したいです。

ソース:「VR認知症研修会」に関するプレスリリース[PR Times]










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