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カスタマーサポートに活用されるAR!オペレーターからのガイダンスをより簡単・正確に!

2019/03/31 22:00

VRがエンターテイメントなどの娯楽を中心に普及しているのに対して、ARは産業やビジネスなどのエンタープライズを中心に活用が進んでいます。

現実世界にデータを重ね合わせるAR技術は、カスタマーサポートでも効果を発揮し、ARによって遠隔地からのアシストを円滑化することが出来ます。


ARをカスタマーサポートに活用、コミュニケーションを効率的に

グローバル展開するソフトウェア企業のTeamViewerは、おもにファイル転送用ソフトの開発などで知られていますが、同社はスマートフォンARを活用したカスタマーサポート用ソリューション「TeamViewer Pilot」を新たに展開しています。

カスタマーサポートで効果的なAR

従来、カスタマーサポートというとおもに電話を介して行うもので、オペレーターとの通話を通してガイダンスを受けていましたが、音声のみでは中々伝えにくいことも多く、特に工作機械や複雑なソフトウェアになると猶更です。

TeamViewer Pilotはこうした課題を解決するもので、オペレーターとのリアルタイムの会話に加えて、重要な情報をスマートフォンの画面上にAR表示することで、従来よりも短時間で、効率的なサポートの提供を目的にしています。

情報共有が簡単に

ARをカスタマーサポートで活用して得られるメリットに、情報共有の効率化が挙げられます。アプリを起動して問題のある個所にカメラを向けると、オペレーターがカメラ映像に必要な情報をAR表示します。

これによって、音声のみのコミュニケーションよりも情報が簡単に伝わります。例えば「画面上部の右側にあるアイコン一覧から、半円形のマークのついたアイコンを選択してー」と音声で言うよりも、直接そのアイコンに矢印をAR表示したほうが手っ取り早いですよね。

また、同アプリはスマートフォンがあれば使用できるのでユーザビリティも高く、HoloLensのような高額なAR機器も必要ないので、誰でも手軽に使えるというメリットもあります。

シンプルな操作で使える

アプリの導入は簡単で、カスタマーサポートを受ける側のユーザーは、TeamViewer Pilotのアプリをダウンロードして、専用IDを登録するだけです。

また、接続にはRSA暗号を使うのでセキュリティ性が高く、カスタマーサポートを提供する企業であれば様々な企業で導入がしやすいのも特徴です。

TeamViewer Pilotはサブスクリプションで利用可能で、月額39.99ドル(約4,400円)で提供しています。

現在のところ英語版のみがリリースされていますが、同社は日本でも法人展開しているので、将来的には日本語に対応する可能性もあります。



様々な産業分野で活用すすむAR

冒頭でも述べましたが、ARはおもに産業分野での活用が進んでおり、建築から不動産、生産などの様々な分野で、ARを活用する取り組みが行われています。

設計図を実寸大でAR表示

ARが効果をもたらす分野の一つが建築で、例えば設計図を実寸大表示して、作業の効率化を図ることが出来ます。

「GyroEye Holo」という実証実験中のソリューションでは、建築現場などで設計図面をHoloLensを介して現実世界に投影します。

それによって、様々な検証などを直感的に行うことが可能になり、例えば完成後のチェックや墨出し(工事中に必要な線や位置などを壁に描きだす作業)を省略したり等、作業工数の削減に役立ちます。

ARで生産性を向上

また、ARは自動車などの生産現場でも活用できる技術で、自動運転車メーカーのテスラは独自のAR技術の開発を進めています。

自動車生産では多くの精密技術が必要になりますが、生産プロセスにARを導入することで、生産速度や品質向上、またヒューマンエラーの減少にもつながるといいます。

例えば、組み立てラインで特に重要な情報を「指示標識」としてAR表示すれば、作業員はスマートグラスを介してより正確に確認できるので、作業効率の向上だけでなく、重要箇所を見落とすリスクも減らせます。

リモートワークにARを活用

また、現在は日本でもリモートワークが推奨されていますが、ARを活用して遠隔地とのコミュニケーションをより濃密にすることが出来ます。

例えば、HoloLensやMagic Leap OneなどのARヘッドセットや、スマートグラスなどを着用して、遠隔地にいる人がアバターとなって、自分がいる空間に現れます。

そうすると、まるで実際にその場で会っているような感覚になり、チャットよりも情報密度の濃いコミュニケーションが可能になります。

まとめ

ARは産業分野での普及が進んでいますが、カスタマーサポートにARを導入するソリューションの提供が行われています。

「TeamViewer Pilot」というアプリは、スマートフォンのカメラを通して、オペレーターが必要な情報をAR表示するので、音声のみのやり取りよりもガイダンスが簡単・正確になります。

スマートフォンで使えるので、高額なARデバイスも必要なく、様々な企業やユーザーにとって使いやすいというメリットもあります。

参考サイト:VRScout









Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

 

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