VRでトラック運転技能向上に!「T3R」を使ったドライビングシミュレーター開発へ
2020/07/16 18:00

総合人材サービス・パーソルグループの技術系エンジニアリング事業を手掛けるパーソルR&D株式会社と株式会社アイロックは2020年7月15日(木)、トラック運転訓練用の新しいVRドライビングシミュレーターの共同開発に合意したことを発表しました。
この試作機は、今年10月21日~23日に開催される「コンテンツ東京」で公開予定になっています。
「T3R」を使ったトラック運転シミュレーターの開発へ
今回発表されたトラック運転訓練用のVRドライビングシミュレーターはアイロック社の開発した「T3R」を使ったもので、ロボットなどの領域で設計・開発のサポートをしているパーソルR&D社と共同で研究開発されています。
「T3R」は
・3Dフローティングフルモーション技術
・プロレーシングドライバーの経験
が融合して作られる挙動の再現の忠実さから、体験型シミュレーターとしてだけでなく、自動運転の評価やマンマシンインターフェース(man machine interface)の評価などの開発用途にも採用されています。
一方でパーソルR&D社では、設計開発専門の技術者集団として広い分野にエンジニアリングサービスを提供しており、車両開発に多くの知見を持っているだけでなく、商用車開発においては設計からテストコースにおける車両の総合的テストまで、一貫した開発技術を所有しています。
今回の研究開発は"3Dフローティングフルモーション技術"と"商用車開発の知見"を新たに融合して行われるもので、トラック運行におけるさまざまなシーンを再現することで、日本の物流を支えるトラックドライバーの安全運転教育の質の向上と、ドライバーの技能向上に貢献していくことを目指しています。
10月には「コンテンツ東京」で試作機公開
この「運転訓練用ドライビングシミュレーター」の試作機は、今年10月21日~23日に開催予定の「コンテンツ東京」で公開が予定されています。
またユーザーの声をできるだけ反映させるために、事前の取材の相談には個別に対応するということです。
「コンテンツ東京」とは
「コンテンツ東京」は、コンテンツビジネスを支える様々な要素が出展される大規模国際総合展で、会場は7つの専門見本市に分かれています。
2020年度は10月21日~23日に東京ビッグサイトで開催される予定です。
まとめ
今回、アイロック社の「T3R」を用いたトラック運転訓練用のVRドライビングシミュレータの開発が発表されました。
この研究開発は商用車開発に多くの知見・実績を持つパーソルR&D社との共同で進められており、現在需要が増えている物流の人材を育て、トラックドライバーの安全の質の向上を目指しています。
実用化されれば、各地の自動車学校でも広まりそうですね。
今年10月には試作機が公開される予定とのことなので、トラックを所有する企業には必見のものになるでしょう。
ソース:トラック運転訓練用のVRドライビングシミュレータに関してのプレスリリース[PR TIMES]

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