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外傷診療のVR教育を標準化!医療教育VRプラットフォーム構築事業を本格化

株式会社ジョリーグッドは、同社が提供する医療教育プラットフォーム「オペクラウドVR」による「外傷診療におけるVR遠隔臨床学習プラットフォームの構築に関する研究」が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構の「医療研究開発革新基盤創成事業」に採択されたことを発表しました。



「外傷診療におけるVR遠隔臨床学習プラットフォームの構築に関する研究」とは?

「外傷診療におけるVR遠隔臨床学習プラットフォームの構築に関する研究」は、ジョリーグッド社を中心に日本医科大学付属病院が各種制度や指針の環境構築の監修、3つの学会(日本救急医学会、日本外傷学会、日本外傷診療研究機構)と提携して国内各地から42名の専門医が参加する、3ヵ年10億円をかけて「VR遠隔臨床学習プラットフォーム」の完成を目指す事業です。

この事業が今回、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)により、「医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)」に採択されました。

AMEDは「成果を一刻も早く実用化し、患者さんやご家族の元にお届けすること」を理念に、医療分野における基礎から実用化までの一貫した研究開発の推進と成果の実用化に向けた取組を行う機関です。

参考:AMEDホームページ

国が定める「医療分野研究開発推進計画」に基づいて、

・医薬品

・医療機器ヘルスケア

・再生・細胞医療・遺伝子治療

等6つの統合プロジェクトを中心とする研究開発を推進しており、そのうちの1プロジェクトが「医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)」となっています。

CiCLEでは、

産学官連携により、我が国の力を結集し、医療現場ニーズに的確に対応する研究開発の実施や創薬等の実用化の加速化等が抜本的に革新される基盤(人材を含む)の形成、医療研究開発分野でのオープンイノベーション・ベンチャー育成が強力に促進される環境の創出を推進。

という概要に基づき、公募による事業の採択を行っています。

VR臨床教育プラットフォーム「オペクラウドVR」について

「オペクラウドVR」とは?

オペクラウドVRは、ジョリーグッド社が提供するVR臨床教育プラットフォームで、医療施設に高精細360度カメラとサーバーを常設することにより、医療スタッフがあらゆる症例を簡単に高精度VR化、クラウドにアップロードできます。

利用には専用アプリを搭載したVRゴーグルが必要となりますが、VRゴーグルを使用することで術者の視点で360度見渡すことが可能となるため、実際の手技やチーム医療をユーザー自身が行っているような没入感のある体験が提供されます。

また、複数のユーザーが同時に体験することも可能であり、チーム医療を一斉に体験学習することもできます。

オペクラウドVRは

・コロナ重症患者で需要が増した人工心肺ECMOのトレーニング

・臨床実習ツール

・安全教育

等を目的として、医科大学をはじめとする”教育機関”、”研究センター”、”医療機器メーカー”など、医療技術を牽引する多様な機関に導入されています。

「外傷診療」をテーマに選択した背景

外傷による死亡者数は、マラリア・結核・AIDSの死亡者よりも32%多く、2030年には死亡原因の5番目となると予測されています。

外傷死の低減が求められる中、医療教育の現場では、コロナ禍の影響で患者救命が優先の場合でも

・患者に近寄ること

・複数の医師や看護師がどのようなチーム医療で救命処置をしているのかを詳細に把握すること

が困難であるという問題点がありまます。

そういった問題から医学生や看護学生、研修医など若手医療人材が臨床実習を行えない状況が続いており、教育環境の整っていない地方の教育問題はさらに深刻な状況ということもあって、教育現場では急速な変化が求められていたという背景があります。

そのため、密集を避け現地に集まらなくても臨床実習が行えるVR研修に対する期待が非常に高まっており、これらのニーズを受け、ジョリーグッド社では「外傷診療におけるVR遠隔臨床学習プラットフォームの構築に関する研究」を進めることとなりました。



3ヵ年の計画概要

今回の事業は、3ヵ年10億円をかけた事業となるため、外傷診療の領域をテーマに計35施設の医療施設を対象に検証を行います。

導入施設は全国各地の施設を対象とし、高精細360度VR撮影配信機材や体験機材を導入しコンテンツの撮影・体験が行われ、その運用や導入における課題や倫理指標・運用フローなども検証および構築をおこないます。

コンテンツには「初期診療」と「専門診療」に焦点を当てて教育プログラムを策定することで、若手医師から専門医まで幅広く活用できるコンテンツ開発を目指します。

今後の展開

ジョリーグッド社は、3ヵ年の事業により「VR遠隔臨床学習プラットフォーム」を構築し、

・全国の医療教育がVRで臨床学習を行うことが標準化される

・全国の外傷診療系の医療機関1500施設へ導入する

ことを目指しています。

まとめ

ジョリーグッド社が提供するVR臨床教育プラットフォーム「オペクラウドVR」を活用した「外傷診療におけるVR遠隔臨床学習プラットフォームの構築に関する研究」が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構の「医療研究開発革新基盤創成事業」に採択されました。

この事業を通じ、ジョリーグッド社は、3ヵ年10億円をかけ「VR遠隔臨床学習プラットフォーム」の完成を目指します。

コロナウイルスによる感染症の世界的な流行は、「あたらしい生活様式」の普及には役に立った側面もあります。

医療現場で、次世代を担う医療従事者を育てることは急務ですが、臨床の現場で覚えることは困難な時代です。

VR技術の活用により、よりよい教育環境を提供できる日が早く来るといいですね。

ソース:プレスリリース[@Press]









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